(睦月壱拾四日) 100ドル  経済

とうとうWTIが終値で100ドルを突破してしまった。昨年瞬間的に100ドルをつけたあと、80ドル台に下落したものだから、世の中の一般的な意見は、とりあえず天井を打ったという見方が多かった。商品市場界の神様Kさんもそうおっしゃってましたよ。(笑)

しかも、サブプライム問題に揺れる米国経済が減速し、リセッションともいわれるなか、原油に対する需要減少がささやかれた。しかし、市場価格は新高値をとってきたのである。一般的には市場価格が一人歩きして、投機の対象になっているとか、まるで古館のように声を荒げるかもしれない。「市場は間違っている」と。私は決して市場万能主義ではないが、一般人の多くが認識していない変化は、価格に現れてくるものである。

この週末か来週初めに1月の貿易統計が発表される。暦年で2007年は3年ぶりに貿易黒字は増加しているが、昨年11月は前年同月比でマイナス8%だったし、12月はなんと20%黒字が減少しているのである。さて、1月は原油は高止まりしているし、その他の輸入資材も高騰しているなか、どのくらいの数字が出るだろうか。円高が多少減少率を下げるかもしれないが予断を許さない。なぜ貿易黒字にこだわるか。それは日量500万バーレルの日本の原油消費量が減少していないからである。この100ドルという状況が続けば2008年で原油の支払額は108円で計算して、ざっと20兆円になるのである。昨年の貿易黒字は10兆円、高水準の原油価格が続けば貿易黒字はここしばらく経験のない赤字になることさえ予想されるのである。鉄鉱石の60%の値上げ、小麦の30%値上げなど資源のない日本はこの影響をもろに受けるのである。

膨大な財政赤字と、もしかすれば貿易赤字。双子の赤字に揺れた超大国を覚えているだろうか。通貨は厳しい下落圧力を受けることにならないだろうか。今回の円高は最後の外貨投資のチャンスとなるかもしれないのだ。さらにすすむ少子化がそれに拍車をかけるはずである。不都合な事実は決してゴアだけの言葉ではないのである。
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