(睦月壱拾五日 望) イージス艦事故  社会

一般的な見方とすれば、この事故は海上自衛隊の怠慢そのものであろう。漁船をはじめ、東京湾の入り口である現場海域では、多くの船舶が航行していたはずである。その海域を直前まで自動操縦していたとなると、天邪鬼の私としては、何か作戦中だったのかとさえ思えてくる。

家内の実家の近くには、横須賀や佐世保と並ぶ海上自衛隊の基地で呉がある。昔、魚を釣りに行った際に、護衛艦や潜水艦が間近に見える距離だったことがある。ちっぽけな漁船から見れば、そのグレーや黒の艦隊の威圧感は大きく、そのスピードも民間とは違うものである。瀬戸内海の島を巡る航路でさえ、こう感じるのだから、太平洋上ではもっと威圧感があるに違いない。

私は別に自衛隊に味方するわけではないが、あれだけの人員が揃いも揃って、あのような単純ミスをするだろうかと思うのである。「あたご」は最新鋭のイージス艦で、いわば世界最高レベルの軍艦であり、その乗組員は決してレベルの低い連中が乗っているわけではない。いわばエリート連中が乗務していたはずである。それがあの事故である。

午前4時という夜明け前の最も暗い時間帯で、波穏やかな海域で目視を誤るぐらいなら、全員失格である。感情的には憤りを覚えるし、国民を守る自衛隊が全く逆の結果を起こしたことも紛れのない事実である。でもなにか、おかしい。このイージス艦の行動をもっとマスコミは軍事的に明らかにすべきだろう。報告が遅れたのは、その処理に手間取ったものとしか思えないのだ。
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