(如月四日) 生保の隆盛  金融

昨日、元明治生命社長、山中宏氏のお別れの会がおこなわれ、三菱グループだけでなく、小泉元首相も参列したようである。山中氏が活躍したのは戦後の混乱期である。ハイパーインフレは生保にとっては致命的なものである。現に第一次世界大戦後のドイツのハイパーインフレでは生保は尽く破綻してしまった。しかし日本の生保がその後未曾有の含み益をもち、日本の金融に大きな役割を果たした。それは日銀や旧大蔵省の指導の賜物でもない。でなければ60年も持つ金融機関とはなりえなかった。

山中氏ら当時の生保経営者は、戦争未亡人となった女性に職を与え、「保険のおばちゃん」として雇用したのである。生きていくために必死な彼女たちが集めてきた保険料は莫大なものだった。そして、この資金を使って昭和22年には総資産の9%しかなかった株式を27年には31%まで積み上げたのである。戦後直後紙くず同然の株式を安値で購入し、ずっと保有し続けたので膨大な含み益を残せたのである。その後の高度成長がさらに生保に大きな利益をもたらしたのである。

今株式の低迷がマスコミを賑わしているが、それよりも怖いのは急速に忍び寄るインフレ圧力である。人間、歴史に学ぶことは必要なのである。
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