(如月壱拾六日 彼岸明け) もうひとりのイルカ物語  読書

みんな同じ生きているから 一人にひとりずつ大切な命

最近、住友生命のCMを見ていて思い出した。雨に濡れた保険外務員にやさしくタオルを渡す町の社長さんといえば思い出しますか?
バックに流れているのはイルカの「まあるいいのち」で1980年の28年も前の曲である。この曲はイルカの夫、神部和夫氏の発案でもある。神部氏はイルカの夫であり、専属のプロデューサーであったが、約1年前の昨年3月21日になくなっている。病名はパーキンソン病。享年59歳だった。

神部氏がパーキンソン病に襲われたのは約20年前である。左手の薬指の震えが止まらなくなったのである。その震えの恐怖に耐えられなかった夫は指輪、つまり結婚指輪を外した。そのときの描写がぐっとくる。また、発病とともにイルカのファンクラブは活動を停止している。これは神部氏がファンクラブの会報を書けなくなったのが理由だったが、長く伏せられていた。

その20年前からイルカの実父である保坂俊雄氏が加わっている。夫が病に倒れ「俺を使ってくれ」と娘夫婦をいたわったのだろう。保坂氏は「知る人ぞ知る」ジャズマンであり、80歳とは思えない背筋をピンと伸ばしたステージぶりは有名である。

今日立ち寄った本屋でふと目にした「もうひとりのイルカ物語」はイルカの夫への愛おしさが昇華されている。目頭が熱くなる最近だが、やはり泣かせる本である。
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