(葉月廿四日 秋分の日) 飛び石連休  プライベート

先週末から関西、北陸と仕事をこなすが、さすがに法人相手の仕事はこの先どうなるのだろうかと不安を感じる日々だった。リーマンが破綻し、ここが発行体になっている仕組み債は元本毀損が確実になっているし、AIGの子会社が発行する債券に連動する投信も値がつかないという非常事態になっている。これまで販売してきた側に対する不平不満は満ち溢れている。日本の発行体よりも格付けが上だからというのは嘘だったのかといわれてしまうと、こちらは何も答えることができなくなる。誠に申し訳ないの連発である。といっても今の会社で販売したものではないので何ともいえないが、当分の間こちらが提案するものはまず難しいだろう。困ったもんだ。

さて、19時発のN700系は相変わらず連休ということもあって混んでいる。こんなときに窓側のA席というのは入りづらい。特にいちゃいちゃしているアベックの前をマル暴風のおっさんが通るというのは勇気がいるんですよ。ちょっとおまえら、席立っておっさんを入らせよ!

なんともいえない時間が京都、名古屋そして東京まで続くのかと思うと、名古屋で結構下車していく。隣のアベックもだ。で、名古屋から乗ってくる人は少なく、隣の席を独り占めである。ほろ酔い気分でうとうとし、読みかけの本はいつの間にか静かにたたまれている。
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(葉月廿参日 下弦) 北陸  プライベート

連休の谷間であるが北陸出張である。実は7月末に行く予定だったのだが、急な会議でボツになり、本日はその埋め合わせなのである。大阪駅を6時1分発車というサンダーバードに乗るには、当然朝一の電車に乗らなければならない。4時半起きという厳しい状態では、京都駅を前にして当然二度寝となる。目を覚ましたのが鯖江の前なので結構熟睡だったようだ。しかし、これから金沢までがまだまだある。三度寝である。ははは。

北陸新幹線建設の影響だろうが、金沢駅はとても綺麗になっていてJR西日本は儲かっているのでしょうなあ。9時前とあって少々通勤時間は過ぎたのかもしれないが、それにしても人は思ったより少ない。地方の疲弊とよくいわれるが、現実にその地にいくと本当にその感を強めざるをえない。駅前のレンタカーで12時間契約。ここ金沢で2件済ませ、午後は福井へ向かうのである。これをタクシーと電車でおこなうことも当然可能だが、訪問先が散らばっているので、これが一番効率的なのである。金沢バイパス、北陸道、福井バイパスと道路のインフラは充実しており、最近は雪も少ないようで冬場も通行止めもめったにないようである。本当に雪は少なくなりましたと行く先々で異口同音に言われる。そのせいか、昔より米が美味しくなくなったともいう。特に福井県はコシヒカリの地元だけに残念至極という声も多かった。

ようやく4時過ぎに全ての日程を終え、大阪行きのサンダーバードに乗る。しかし下校時の高校生の集団とすれ違ったが、駅のホームに地べた座りでジュースと菓子パンをもぐもぐというのだけはやめて欲しいなあ。特に女子高生は。本当に都会の悪い点だけはすぐ伝染するようだ。まわりはおばあちゃんも多く、本当に男性が少ないのが気になった。

まあ、140キロ程度のドライブなので疲れもあまりないが、土地勘のないところでのナビは助かる。これがなければ今日はいつ仕事が終わったかどうかわからない。当たり前の機械が動かなくなったときの不安をふと感じるときでもある。
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(葉月廿弐日) パキスタンの危機  政治

パキスタンの首都イスラマバード中心部の「マリオット・ホテル」で20日夜、自爆テロとみられる大きな爆発があり、地元警察によると、少なくとも40人が死亡、100人以上がけがをした。同ホテル関係者によると、ホテル内の日本料理店にいた日本人2人がガラスの破片などで軽いけがをしたという。同国で相次いでいる反政府勢力タリバーンによる自爆テロの可能性がある、とマスコミは伝えている。

世界のどんな危ない国でも「安全地帯」はひとつはある。そうでないと外交官やビジネスマンが行くことができない。そうした危ない国の多くは失敗国家だが、失敗国家だからこそ権力を握っている一味が生きている。つまり、カネを持ってくる外国人に対しては無事な場所を提供する必要があるのである。多くの場合、それはアメリカ資本のホテルである。それがイスラマバードにおいてはマリオットだったことは間違いない。とにもかくにもそこにいれば安全で、母国と連絡がとれ、イスラムでは御法度の酒も呑めるのである。

そのゾーンが崩れたのだ。この心理的な影響というのは実は大きい。しかも手口はこれまでのどの自爆テロよりも巧妙で、まさにセーフティ・ゾーンとしてのこうしたホテルをあざ笑うようで、地元テレビなどによると、小型乗用車がメーンゲート付近で爆発し、続いて破壊されたゲートを通って爆発物を大量に積んだトラックが突っ込み、爆発したとみられる。6階建てのホテルは炎上し、ほぼ全焼した模様だ。昨年1月にも自爆テロで警備員が死亡し、その後厳重な警戒がされていたというが、これをやられるとたいがいの警備は無駄となる。

核をもつ唯一のイスラム国であるパキスタン。ここで起きる危機は世界中にばら撒かれる可能性がある。
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(葉月廿壱日 彼岸入り 八専終) 広島・前田  スポーツ

カープの前田といえば、背番号1前田智徳が当たり前だったが、新旧交代の時期に来たようだ。ある意味私のようにオールドファンには淋しいことだが。その新星・前田健太、背番号18は元エース佐々岡を受け継いだものである。

今日対中日戦でプロ入り初完封で7勝目を上げた弱冠20歳の若者の活躍で、カープは貯金が2でCSに向け一歩前進した形である。10点差となればなかなか緊張感を維持することは難しいが、そこは若さの特権で終盤での打席も一所懸命で出塁することを常に考えているようで、普通の投手であれば、わざと三振して次の回に備えるところだろうが、実に清々しい。解説の北別府もちょっと気まずかったか。

広島にいた頃はよく市民球場に行ったものだが、あまりの柄の悪い応援に辟易した。しかし離れてみれば懐かしい思い出であり、一途な応援振りに感心するばかりだった。特に神宮球場の応援はまるで市民球場で、これはあの熱狂的な阪神ファンと同じである。

来週は好調読売なので、ちょっと厳しいかもしれないが何とか市民球場最終年であるだけに、このマエケンや斉藤、篠田らの若い力が発揮されることを祈りたい。
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(葉月廿日) たばこ増税  政治

日本は2003年に世界保健機関(WHO)の総会で採択された「たばこ規制枠組条約」を批准しており05年に発効している。たばこの値上げ、つまり租税強化は特に年少者のたばこの消費を減少させることに効果的及び重要な手段であるため、同条約第6条にたばこの需要を減少させるための価格及び課税に関する措置を採ることが求められているのである。

しかし、JTなどが、増税しても消費量が減るため税収増は期待できないとして強く反対している。ところが、昨日厚生労働省から発表された調査ではこれが完全に否定された。今回の調査結果で2つの驚くべき結果が出たのである。

一つは、値上げが禁煙を強く誘発するけれども、3ヶ月禁煙できる人は77%もいるが、1年以上禁煙できる人は33%しかいないこと。このため、1000円に値上げした当初は96%もが禁煙し、値上げ1年目のたばこ需要が6割も下がってしまうが、税収は4000億円増収となる。2年目は禁煙失敗者が増えることで、税収は1.2兆円増となる。

第二に、禁煙へのトレンドが強く、値上げしなくてもたばこの総需要が年々減っていくこと。あと10年もすれば需要は3分の2も減ってしまう見通しであること。

つまり、増税しなくて300円のままだと、税収は今の2.1兆円から0.8兆円へ1.3兆円も減ってしまう。ならば、増税して採れるうちに採っておこうというのが、国の正しい選択になるのである。今回の調査結果で、たばこの大幅値上げは確定したといってもいい。愛煙家の皆様、覚悟されたし。
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(葉月壱拾九日) 撃沈  政治

毎日米国発の金融危機を書いていると、また金融機関が撃沈されたかというタイトルだが、今回は先日起こった高知沖の領海侵犯の件である。巷のマスコミは当日自衛隊が取り逃がしたことに対する不平不満の渦が巻いていたが、今回は完全に我が海上自衛隊の勝利である。

海自トップの赤星海上幕僚長は当日の定例会見で「あの海域で潜水艦が確認されたことはあまりない。はっきりした背景は分からない」と話した。世界一の潜水艦探知能力について、いかなる情報も出さずに見事に惚けているのである。林防衛大臣は16日午前の記者会見で「国籍を特定する情報や手掛かりはない」と述べ、「ソナーによる捜索で国籍などを絞り込むスクリュー音などを探知できなかった」ことを明らかにしたというが、こちらも指導はされたのだろうが、軍事の素人だけに惚けすぎで、探知できたか出来なかったかも言うべきではないのである。

スクリュー音は完全に解析され、艦名まで特定されているはずであり、恐らくは中国だろうが、ひょっとするとロシアの可能性もある。まあ北朝鮮はあり得ないだろう。潜望鏡を出したのは潜水艦としては追い詰められた最後の手段である。イージス艦『あたご』(ありゃ、あの「あたご」ですか)は、同日7時、音を発して探知するアクティブソナーで捜索活動を開始し、約30分後に潜水艦の可能性が高いと判断している。つまり『あたご』は潜水艦を発見し、追尾し、安全保障上の約束事からいえば、「撃沈」されたのである。アクティブソナーを当てられると、潜水艦は「ビン!」と震える。それが魚雷ならば完全に撃沈できているぞという、究極の脅しなのである。

関係者の談話だけを見て「甘い」だの「海の守りが心配」だの言う識者がいれば、嘲ってやっていただきたい。しかし当該潜水艦の艦長は気が重かっただろう。この軍事行動の結果、「敗北」に対する厳しい処分が待ち受けているのだから。
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(葉月壱拾八日) 政治家の認識  経済

リーマン破綻の影響を与謝野氏が「ハチが刺した程度」 とか、福田首相が「大したことはない」といっているが、本当の自体をわかっていて発言しているとは、とても思えない。現にお膝元の国債の発行がリーマンの払い込みがなかったおかげで、一部発行できなくなっている。日本の国債市場におけるリーマンの存在は結構大きいことは、少しでも国債に関心がある人であれば常識である。

さらに今日はAIGをFRBが救済するというリリースが流れているが、日本の金融機関が取り扱っているAIGが絡む投信には基準価格が発表できない事態が生じており、買付だけでなく解約も停止されているのである。あれほど貯蓄から投資へ、などと声高に叫んでいたのに、こうした情況に対して大したことはないと平然と語れる神経には驚くばかりだ。

AIGは日本の破綻した中堅生保を買収し、元々あるアリコジャパンなどとともにAIGグループとして、日本の生保業界での存在は大きく、保険料収入は大手生保と比べても遜色ないのである。最近はネットにおける損保ビジネスでも存在感を示しており、九州長崎には大規模コールセンターを建設し、そこで働いている地元の人は2000人を超えている。海の向こうの話などと思っているのは、政治家だけではないか。あほみたいに保育園児とお遊戯する暇などないはずなのに、この体たらくは再び海外に報道されて、ばかな日本のシンボルとされるのだろう。

山一がつぶれて日本の金融機関に不安が集中したときに、国際金融の世界ではジャパンプレミアムという状態が生じたように、信用創造というのは収縮するときはあっというまである。世界的なクレジットクランチの危機はまだまだ続きそうである。
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