(葉月壱拾参日) 事故米  政治

5日に農林水産省が公表した毒入り米が市中に食品として散布された事件は、一義的には販売業者の三笠フーズ、浅井、太田産業等が正犯として「未必の故意による殺人未遂」と疑われてもおかしくない重大事件である。そもそも加工食品用の米の流通価格がキロ130円なのに、70円で売られたものを通常に購入して利用した酒メーカー、米果メーカーも知らない方がおかしい。

また、非食品用米需要より多い事故米を販売した農林水産省も、こうした事件が起きる事を知らない方がおかしい。いくら、処分に困ったミニマムアクセス米が多くとも、これを流通させた事は共同正犯に推されてものおかしくない。日々食する主食の米に対して起きているだけに、今回の事件は、薬害エイズ以上の悪質な事件である。

しかし事件が明るみに出て1週間経っても、どこに事故米があるのか、どんな商品に害がある可能性があるのかはごく一部しか公表されていない。これに対する政府の対応はというと、昨日の午後3時30分から20分だけ福田首相が官邸に農水大臣を呼んで、この事件が起こってから初めて行動を起こしている。「消費者はうるさい存在」という農水大臣では埒もないが、行政の対応はあまりにひどい。

農水省の記者会見後から週末に掛けて、福田首相は完全に週末モードでたいした行事もこなしていない。もろもろの情報が明るみに出て、世間が大騒ぎしていても、所管の農林水産省幹部を呼んで情報収集や対策を講じる気配は見られなかった。初めて太田誠一農水相を呼んで話をしたのが、1週間後の昨日11日である。さすがに「私は違う」と言うだけの事はある。
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