(神無月七日) 小室逮捕  社会

あの才能豊かな小室が詐欺容疑で逮捕された。それも大阪府警や兵庫県警ではなく大阪地検特捜部である。いくら高額といっても容疑は詐欺である。詐欺というのは殺人や傷害や強盗などと違って、実に微妙な判断を要する容疑である。逮捕だけでは名誉は傷つかないイギリスなどと異なり、ただ逮捕されたというだけで、彼が手がけた曲のすべてを放送から消してしまうような腰抜け振りを見るにつけ、日本にとって最も恐るべきは言論の不自由化である。

現在進行しているメディア危機は、20世紀的イデオロギーに基づくものではなく、広告料激減に伴う広告出稿側の恫喝と、さらに輪をかけた既存メディア側の自主規制によるものである。広告費が減る大河の中で、既存メディアの担当者としては、スポンサーに逃げられないようにすること、が第一義となってしまい、トラブルだけを避けようとする弱腰さだけが隅々までいき渡りつつある。

今回の逮捕劇も双方の訴訟合戦の延長上にあるもので、冷静さを失った小室側に問題があるのは云うまでもない。こんなときこそ有能な弁護士が必要なのだが、そんな弁護士も雇えなかった小室の運のなさが悲劇を生んだのである。
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