(神無月壱拾四日) バラマキ批判  政治

今回の「給付金」問題では、とても怒る気にはなれない。くだらなすぎるからである。いま世界各国で起きていることは、自分の所属会社や最大取引先がいつ倒産してもおかしくない」という事態である。そんな時期にこのくだらない「給付金」議論は、そこから目を逸らしているだけである。

しかし、TVを見ていると「もらえるものは何でも嬉しい」(by浅草の主婦)だの「給付方法を自治体に丸投げされても困る」(by秋田市長)だの「バラマキ行政は選挙対策でしかない」(by新橋のサラリーマン)などの意見が目立つ。しかし、バラマキ自体は悪くないのである。

民間企業や家計の支出と違って、地方自治体や国の歳出は、その性格上すべてバラマキたらざるをえない。企業や個人と異なり、総じて行政組織は「使うこと」だけを考えていればいいわけで、税金の取り立てにはしばしば困難が伴うものの、それとて売掛金の回収とは異なる。何かを作ったり売ったりして稼いでいるのではなく、法律に基づいて収入(歳入)が保障されているのが行政である。入ってくるお金のことを考えなくてよいからこそ、「使い方の公平性」に役人が専念できる、と言ってもいいのである。予算を承認する議会も、やっていることはバラマキ方法の修正でしかないのである。

バラマキというのは嫌な言葉ですけれども、バラマキそのものを否定しても、政府や議会に対する批判にはなりえないのである。

0




AutoPage最新お知らせ