(神無月壱拾九日) G20  政治

愚行な歴史を繰り返す人類は、大きな失敗をしないと学習しない。しかし、一度学習すれば結構立ち直りも過去は早かった。ただ、これは農耕民族のようなゆっくりしたリズムを持つ民族ではなく、やはりアングロサクソンのような狩猟民族が中心になってきたのである。これは動物を狩って命をつないでいる人々は、ひとつの失敗を次の瞬間の狩りに活かすのである。しかし、農耕民族はその失敗を改めるのに1年かかるのである。これではレスポンスの違いは埋めようがない。

今回の金融サミットもこの狩猟民族が中心になって、開催されたようなものだ。 この風景どこかで見たことがあると思ったら、第二次世界大戦後に国連が成立したときに重なり合うのではないか。言うまでもなく国連は、第二次世界大戦への反省を受けて生れた。列強による武力での国際秩序が世界を破壊しかけたので、それを対話で制御できないかと考えたものである。中心になったのは「武力」だった。だから国連は安全保障理事会という、世界として軍事力を行使できる機関が事実上の支配者となり、それを構成していたのは、戦争での勝者たちだった。

ただし、中国だけは農耕民族から脱しようとしている。サミット前の大胆なインフラ整備への財政出動をみれば、この会議の主導権を握ろうとする魂胆が見え見えである。それに比べれば、日本の政治力はあまりにも無力である。
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