(神無月廿壱日) 貿易構造の変化  経済

内閣府によると日本経済は7−9月期もマイナス成長となり二期連続となった。いよいよ不況が本格化してきた。最大の理由は外需の大幅な落ち込みである。

「日本は資源が無いので外国から原料や資源を輸入して、それを立派な工業製品に仕上げて外国に輸出してその差額で国の経済を発展させるしかない。」と私たちは小学校から教わってきた。 

しかし、輸出が一番盛んだと思われている高度経済成長末期の1970年から1985年までは輸出入がそれぞれ国民総生産の10%代前半でしかなく、ピークの1981年でも15.5%だった。その後、円高が起き、内需振興が叫ばれるようになって、バブル経済がおきると、日本の輸出は国民総生産の1割を切るようになった。1993年には8.9%にまで落ち込んだ。

失われた10年を経て、国内既存産業、内需依存産業は落ち込む一方だった。国内に失望した製造業の多くは成長の源泉を、過去にないほど傾斜して輸出に依存していった。その結果、輸出の国内総生産に占める割合は、1993年の8.9%から直近の2008年第3四半期には18.8%と過去最高を記録している。しかし、同時に輸入依存度も大幅に高まっており、1993年には6%台だったものが、直近では3倍近く増えて19.2%にまで達している。

このかつてないほど輸出も輸入も海外に強く依存するようになった日本の経済構造の変化が、世界経済の悪化を色濃く受ける結果になったのだ。財務省による人為的な円安誘導政策がこうした外需依存の脆弱な経済体質を作り上げたのである。
0




AutoPage最新お知らせ