(神無月廿弐日) 逆張り  金融

18日のFinancial Timesによると、サブプライムローン市場の崩壊を予想し、市場下落にベットしたヘッジファンドで儲けて、2007年の報酬が3700億円だったジョン・ポールソンが現在の世界の金融・信用市場が実態価値よりもかなり叩き売られた陰の極にあって、投資の格好の機会とみて、先週から買いを入れていると語っている。そこで不動産証券化商品ファンドを作る予定だそうだ。二匹目のドジョウはいるのだろうか。

昨年夏のパリバショックの後に十分価格が下がったと読んだ農林中金は、世界が驚くほどの逆張り投資を行ったが、結果はとんでもないことになっている。視線を変えれば債務超過になっているといっても、正確に否定することは出来ないだろう。なにせ値段がつけられない商品がごろごろしているのだから。

さて、投資界で割りと良い成績を上げているカテゴリーの中に、「スペシャルシチュエーションファンド」というものがある。個別企業の合併、買収などの重要な出来事に基づいて投資する運用戦略で、なかには社債や不動産などの流動性が極めて低い金融資産に投資することもある。投資家の多くが嫌う悲観的な状況に分析力を生かして果敢に突っ込む手法が、その採ったリスクに報われてきたというわけである。

歴史から見ればそうした戦略も今までは成功したのだろうが、克服されなかった金融危機は無いとばかり安心するのも、今回ばかりはいかないのではないかと思ったりする日々が続いている。
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