(神無月廿四日) 中国の野望  金融

中国の政府系ファンドである中国投資有限責任公司(CIC)が経営難に陥っている米保険大手AIG傘下の生命保険会社、アリコに出資する方向で交渉を始めたことを日経がスクープした。欧米のメディアもこの後追い記事を「NIKKEIによると」としている。日本の新聞の悪いところは、情報源が全く明らかでないところで、この記事が事実かどうかは今のところ誰も確認できない。もし、この記事どおりに、そして私の推理どおりに動くとすると、世界で最も強力な保険会社が生まれる可能性が高くなる。

AIG内部で見ると、アリコよりは東南アジアで展開するAIAという兄弟会社のほうが収益力は強い。そのAIAが最も将来を期待している国は中国だ。しかも、最も早く中国に参入した外資系保険会社でもある。そしてAIAも売却候補に上っている。中国投資有限責任公司としては、一旦アリコを買収したらAIAも併せて買収したいし、AIGもそれは好都合だろう。特に、現在の中国は急速に高齢化が進んでいるので、老後に備えて貯蓄型保険の伸張が著しいので、成長は爆発的になることが予想される。

もともとAIGの創業者のC.V.スターが創業の地として選んだのは上海である。いわば先祖返りというわけである。今回の世界金融危機の最終勝者は中国という見方は多いが、このシナリオどおりに進めば、勝者を代表する存在になることだろう。
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