(霜月廿日) 証券詐欺事件  金融

しかし、プロの投資家がこうも簡単にだまされるというのは、金融という品格の問題につながるのではないか。米証券投資者保護公社は、巨額の証券詐欺事件で逮捕された米ナスダック・ストック・マーケットのバーナード・マドフ元会長が運用していたファンドの清算作業に入ったと発表している。今回の詐欺事件は約500億ドルと史上最大規模の損失が見込まれている。

ヘッジファンドの投資家は解約しようにも償還停止や解約期日が3ヶ月に1回のために換金できないというのが現状なのに、継続してプラスのリターンになっていて、解約もしやすいマドフのファンドに解約が殺到するのは当たり前の話である。そこでいわば「ねずみ講」システムが崩壊するという古典的な詐欺事件発覚ということになったわけだ。

しかし、被害者にこうも名だたる金融機関が出てくると業界の低能ぶりが証明されたというものである。取引先の証券会社も巻き込んで残高証明をされてしまえば、見つけにくいかもしれないが、ファンドの中身を一番よく知ることが出来る立場にいる人間の仕事がこれでは話にならない。投資スタイルと市場動向を見れば、おかしさが見えていたはずである。

「自分の理解できないところに投資しない」ことの重要性が改めて示されたわけだが、世の中安全確実なものなどないのだから、自分の投資能力を高めることが改めて重要ということを今回も示しているのである。
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