(霜月廿六日 天皇誕生日) 天皇陛下の感想  

今上天皇が誕生日を前に会見しないのは異例であるが、体調が理由であれば仕方が無い。でもそれを押して一般国民の前にはお出ましになるのだから、天皇としての立場を充分認識されているということだろう。感想では第一に農作物の収穫状況について言及されている。これは皇室というものが、日本国にとって本来どういう存在かということを示していて興味深い。<今年は、日本に上陸した台風は一つもなく、天候に恵まれ、農作物もおおむね良い収穫が得られたことは喜ばしいことでした。>

ご自身と皇室の健康の不安についても率直に言及された。<昨今、私や家族の健康のことで、国民に心配をかけていることを心苦しく思います。私も、健康に問題がないとは言えませんが、医師の注意を守り、これからも国と国民のため、また、より良き皇室の姿を求めて務めていきたいと考えています。>陛下が<心苦しく>などと言われると、かえってストレスが蓄積されるのではないだろうか。

一方で、頂門の一針を陛下は忘れておられない。<皇太子妃が病気の今、家族が皆で、支えていくのは当然のことです。>と妃殿下の病状を気遣いながらも、<私も、皇后も、将来重い立場に立つ皇太子、皇太子妃の健康を願いつつ、二人の力になっていきたいと願っています。>これはかなり厳しいご叱責である。<将来重い立場>といわれたことで、東宮関係者は驚愕したのではないか。天皇陛下は皇太子殿下に発見されたポリープの大きさに驚かれたという。そして、そんな状態になるまで健康診断を定期的に受けていなかったことを憂慮されたという。<将来重い立場に立つ皇太子、皇太子妃の健康を願いつつ>の<将来重い立場に立つ>ということは、そのことをもっと自覚して、健康管理などをきちんとせよ、とおっしゃっているのではないか。

また<世界的な金融危機に端を発して、現在多くの国々が深刻な経済危機に直面しており、我が国においても、経済の悪化に伴い多くの国民が困難な状況に置かれていることを案じています。働きたい人々が働く機会を持ち得ないという事態に心が痛みます。>とも仰せられていることは、今の為政者の怠慢を叱っておられるのではないか。
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