(卯月壱拾八日 居待月) 小沢辞任  政治

民主党の小沢代表が突然の辞任を発表した。近づいた党首討論を回避するために、代表の座を投げ出した。この人は自民党から離党し、政党を作っては壊してきた。特に野党連合の象徴だった新進党を解体したときは、選挙から間もないこともあって内部でも異議が続出した。今回後継に名乗り出ている岡田氏もその一人であった。

今回の辞任も来る総選挙に勝利し、政権交代を実現させるために辞めたのだろうが、国民の一般的な見方ではそう甘くはないだろう。辞めた小沢以上の政治力を民主党の中で持っている人がいると言えば、これがいない。だからこそ、周到な準備をして今回の決定をしたのだろう。彼が押さえたのは参議院議員である。2年前の選挙で民主党に勝利をもたらしたのは、当時の安倍首相の失策もあるが、やはり小沢の豪腕によるところが大きかった。彼らは小沢に恩があるし、任期は6年と長い。この100人余りの勢力を陣営に取り込めれば、安泰そのものである。

後継は鳩山、岡田の一騎打ちとなるのだろうが、党規どおりの国会議員の選挙であれば、鳩山の優位は動かないが、小沢の院政が見え見えである。これに対して岡田は2005年の郵政選挙で小泉自民党に惨敗したが、これは誰がやっても同じという共有意識があって、岡田自体に問題があるという認識は少ない。清潔さもあり、一般的な評判は圧倒的にウエルカムである。一般党員を巻き込めば、勝利もありうるだろうが、小沢側近がそれを許すはずがない。

しかし、今回の秘書による献金疑惑は異様だった。確かに西松建設の献金システムは論外であり、政治資金の不透明さを改めて浮き彫りにした。だが、小沢を辞任に追い込んだ大マスコミのキャンペーン的な報道は、議会制民主主義を標榜する国家のメディアとしての規範を考えれば、これもまた異常だった。やはり茶番劇というのが相応しいのではないか。
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