(皐月参日) 核実験  

昨日25日、北朝鮮が核実験と射程130キロの短距離ミサイル発射を実施したのに続いて、同日午後5時ごろ、北朝鮮北東部の咸鏡北道舞水端里からさらに地対空短距離ミサイル2発を発射したと韓国聯合ニュースが伝えた。今、北朝鮮に何が起こっているのだろうか。

今金王朝の内部では、後継者を巡る内紛がいよいよ頂点に達しているのではないか。だいたい毎週の週刊誌を見れば、ある雑誌はやはり正男だと書き、別の雑誌はいやいや次男だ三男だとかき立てている。それだけ混乱しているのだろう。そして、それらの勢力争いのポイントはいかに軍の支持をとりつけるかである。その軍人が一番喜ぶのは「ぶっ放す」ことなのだろう。

先日のテポドンは「成功」だっただろう。であれば軍としての今だ残っているトラウマは前回の核実験が「失敗」したことである。宣伝機関が成功した成功したと言い立てるほどに、世界中の軍や情報関係者に実は失敗だと把握されていることが、「先軍政治」を標榜する北朝鮮の軍幹部としては悔しかっただろう。今回、実験を強行させたのは、そうした軍幹部のフラストレーションを空気抜きし、自らの派閥への支持をとりつけようとした、いずれかの勢力が背後にあるのではないだろうか。実際これまでもミサイルの発射の後などに、大きな発表があった。今回も、核実験の成功に続いて、金正日の後継者の発表がないとは言い切れない。だとすれば、核爆発とミサイルの乱射は後継者決定の花火だったということにもなる。

しかし、こうした緊迫した国際政治の舞台に日本の為政者はいない。実験を受けて官邸にかけつけた麻生太郎首相はモーニング姿だった。千鳥ヶ淵での式典に出席していたらしい。外交の責任者である中曽根弘文外相はハノイにいた。相変わらず事前の察知能力ゼロのおめでたい政府である。
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