(皐月廿四日 有明月) 広告宣伝費  経済

東証2部の「サトウ食品」といえば高橋英樹がCMをしていたが、最近とんと見ないなあと思っていたら、2009年4月期の決算を見てよくわかった。

サトウ食品の2008年4月期の広告宣伝費は8.8億円で、営業利益は3億円だったのだが、2009年4月期は、広告宣伝費が2.8億円で6億円も減らしたものだから、営業利益は6.7億円増の9.7億円となり、最高益を更新したとのことだ。昨年は例の偽装米事件が発生し、同社の販売する「サトウの切り餅」や「サトウのごはん」も米の加工食品であるだけに、加工食品業界への「食の安全安心」に対する世間一般の風当たりが強い状況では、CMはむしろ逆効果になるという恐れがあったのだろう。そのためCMを大きく削減せざるを得なかったのだが、これが予想外の大成功だったのである。

同社のように既に認知度の高い企業ブランドがあれば、広告代理店の言う通りにしなくても、売上はちゃんと出てくるものである。しかし、ここまで広告宣伝費を削減して、その分の経費削減が利益増として現れることが明らかになれば、追随する企業が続出するのではないか。したがって、サトウ食品の決算報道を取り上げるマスコミが少なかったのは、ただでさえ広告費の減少に悩んでいるメディアの現状において、火に油を注ぐことになりかねないので、努めて避けたのではないかと勘ぐってしまう。

ただ、株価は今期の利益予想の厳しさを見てか低調で、投資家というのはなかなか決算の中身を吟味することは、相変わらず少ないようである。
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(皐月廿参日 下弦) 局長の逮捕  政治

実態のない自称・障害者団体「凛(りん)の会」(現・白山会)を郵便割引制度の適用団体と認めた偽の証明書発行をめぐり、厚生労働省局長(当時課長)の村木厚子容疑者(53)らが逮捕された事件で、民主党国会議員から同会への対応を頼まれたとする当時上司の元障害保健福祉部長(退職)が大阪地検特捜部の任意の聴取に、障害者自立支援法への流れをつくるため、議員の依頼に応じたという趣旨の証言をしていることがわかった。と朝日新聞は伝えている。

なんで<わかった>んだ?検察幹部がリークしたんでしょう。それ以外に<わか>るわけはなく、勝手に書いたならば談合記者クラブの掟に従って、出入り禁止になるに決まっている。小沢一郎の秘書案件で民主党の政権交代潰しに失敗した検察が、今度は大阪の特捜部を起用して再度チャレンジしていて、朝日新聞がまたもその片棒を担いでいるようなものである。

この村木厚子容疑者が手がけた男女の雇用機会均等法がいかに企業社会を壊したかは、怖くて誰もなかなか触れない。さらに障害者自立支援法がいかに悪法かは、現場からの悲鳴でわかる通りである。にもかかわらず彼女は出世してきた。そして「次官候補」などと大マスコミが書き立てるのは典型的な「新聞辞令」であって、談合記者クラブと政治屋がつるんで、役人に媚びているいい例なのではないか。

でもそもそもは上場企業などが、常識では考えられない割引率でのダイレクトメールの発送が需要を生んだわけである。この会社側の倫理も返金すればいいものではない。いつの間にかこの企業らへの批判がなくなったのは何故だろう。
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(皐月廿弐日) 野球が僕にくれたもの  スポーツ

この前の木曜日に梅田の阪急グランドビルで、野球解説者の片岡篤史氏の講演会があった。これは日本証券業協会の後援でおこなわれた第6回KANSAI証券塾での催しだった。お仕着せがましい演題よりも気になるタイガースのことも聞けるだろうという人が多いせいか、それとも1万円台を回復した日本株の好調さを物語ってか、用意した席がなくなるほどの盛況だった。

さて客集めの片岡氏の講演だが、さすがに毎週土曜日に関西テレビでコーナーを持っている実力?のせいか滑らかな口調で話は進む。あまり野球を知らない方のために説明しておくと、片岡氏は京都出身でPLに入学、桑田清原の2年後輩である。同期には中日の立浪、元横浜の野村、元読売の橋本など蒼々たるメンバーで春夏連続優勝したチームの4番打者である。その後同志社に進み、日本ハムファイターズに入団した。

ケガの多い選手だったがファイターズの4番を任され、あの松坂がプロ初登板した試合で見事な高めのくそボールを空振りして、松坂にプロとしての自信を持たせたのである。ちなみに後にイチローを3三振させ「自信が確信になった」と有名なフレーズを残したが、この「自信」は片岡から奪った三振だと力説するのは片岡御本人である。

2001年FAで阪神に移籍するのだが、ここで阪神の監督が野村から星野に代わるのに時間がかかり、入団が遅れたのだが、巷で言われたのは年棒の引き上げを狙ったと言われた。(本人は否定)ところが、2002年シーズン初め怪我をし、移籍1年目は棒にふった。ここでも多くのファンレター?で「金返せ!」という阪神ファンの熱い声の嵐に見舞われたのである。

それでも生え抜き選手でもないのに引退試合をしてもらうなどチームに愛された選手だった。しかし、この引退試合も前日に福留の活躍で中日が優勝したことで可能になったので、片岡もいい後輩を持ったものだ。まあ、福留もMLBへ行くなど完全に彼を超えていったのはご愛嬌か。

彼は一人っ子で、PLに行くとき、ファイターズで東京に行くときに親の顔が浮かんだそうだが、最初から彼もエリートではなく、次第に頭角を現していく選手だった。阪神時代も貴重な代打の切り札だったし、その愛される人柄が今の彼の立場を物語っているのだろう。ちなみに今年の阪神には期待が持てないと言っていたが、チームに若い力が見えないので、これから先がもっと心配と高齢化を述べて、次の証券専門家にバトンタッチしていくなど、これもお見事。久しぶりの眠気のない講演だった。
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(皐月廿壱日 宵月) 豆鼓エキス  プライベート

日本サプリメントが販売している「豆鼓エキス」のCMをご存知の方も多いだろう。私も生活習慣病の塊のような存在なのだが、投薬のおかげで数値の改善が見られる。しかし、血糖値だけはなかなか下がらないので、2週間分1000円だったらお手軽だし、ちょっと試してみるかと、0120コール。

TVで見たと言って「2週間分1000円」を送ってくれるよう、個人情報を伝える。ところがである。電話のおねえちゃんは「この豆鼓エキスは、飲み始めてから2週間ぐらいしてから効果が出てきます。ですから、一ヶ月分、4650円のところを500円引きで提供し、尚且つ2週間分も無料で送ります。」といって、いくらこちらが2週間分だけでいいといっても聞かないのである。効果が出てくるのは2週間後ですからと。

これって半分詐欺じゃないの?折角2週間分でも購入すると言っているのに、潜在客を失い、もしかしたら上客なったのもしれない。それに2週間後から効用があるといっても、個人それぞれでしょう。

この会社、もう少し販売の仕方、考えたほうがいいんじゃないの。
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(皐月廿日 更待月) 意見広告  社会

北朝鮮による拉致問題の解決などを呼び掛ける意見広告を韓国の新聞3紙に掲載するための募金が目標額の1000万円に達したと、ジャーナリストの有田芳生や大学教授らでつくる「意見広告7人の会」が発表した。朝鮮日報、東亜日報、中央日報に6月中に掲載される予定である。同会は2月から米紙ニューヨーク・タイムズに意見広告を載せるため募金を始め、掲載費用を差し引いても約550万円の余剰金が出たため、引き続き韓国紙への広告掲載の募金を行っていた。

最近北朝鮮の核実験などの報道はされるが、邦人拉致の報道は少なくなったと思いませんか?日本人としてこの問題を自分自身の問題と改めて認識して欲しいものです。募金をした者の一人として、広告予定稿をお伝えいたします。

北朝鮮に人権の光を!
――日本人から韓国人への手紙――

大韓民国の国民のみなさん。

私たちは、北朝鮮によって拉致された人々を一日も早く救出することを目指す民間のグループです。韓国のみなさまとともにその目標を現実のものとすることを願ってこの手紙を書いています。

3月11日、釜山で、日本人拉致被害者、田口八重子さんの兄である飯塚繁雄さん、八重子さんの息子である耕一郎さんが、87年の大韓航空機爆破テロ事件の実行犯、金賢姫元工作員とはじめて面会することができました。面会実現にあたって示された韓国政府と国民のご理解に対し、私たちは深く感謝するものです。

金賢姫元工作員は爆破テロ事件のさい、偽造の日本旅券を持ち日本人を装っていましたが、彼女に日本の言葉や習慣などを教えたのが八重子さんでした。78年に北朝鮮工作機関によって日本から拉致され、多数の韓国人を犠牲にするテロにかかわることを強制されたのです。

北朝鮮による拉致の被害が最も大きいのは、言うまでもなく韓国です。韓国政府は朝鮮戦争のあとに北朝鮮に拉致された被害者を約500人としています。朝鮮戦争の捕虜多数もいまなお韓国に戻れず、炭鉱などでつらい仕事につかされているといわれています。

拉致された被害者の中には、78年に仙遊島の海岸から失踪した高校生の金英男さんがいました。金さんの運命が明らかになったのはつい3年前のこと。77年に13歳で拉致された日本人少女、横田めぐみさんと北朝鮮で結婚し、娘も生まれています。金英男さんや横田めぐみさんは、貴重な青春をだいなしにされ、八重子さんと同じく、心ならずも北朝鮮の対南工作に携わることを強いられたのです。

2002年に日本の小泉首相が北朝鮮を訪問したとき、それまでしらを切っていた北朝鮮当局がついに日本人拉致を認めました。しかし、これは解決への道のりのほんの一歩にすぎません。金正日国防委員長は13人の日本人拉致を認め、そのうち5人だけが四半世紀ぶりに帰国することができました。北朝鮮は八重子さんやめぐみさんをふくめ全員が死亡したと日本側に伝えましたが、その死亡の「証拠」なるものはことごとく虚偽でした。また、各種調査から、日本人拉致被害者は十数名という人数にとどまらないことが確実になっています。

北朝鮮による拉致被害をこうむっているのは日本と韓国だけではないことも明らかになりました。帰国した日本人拉致被害者の一人、曽我ひとみさんは、軍事境界線を越えて逃亡した米兵と北朝鮮で結婚していました。その米兵は、北朝鮮には彼を入れて4人の米兵がおり、レバノン人、タイ人、ルーマニア人の拉致被害者が配偶者になったと証言しています。また北朝鮮に拉致された後に脱出に成功した、韓国の映画女優、崔銀姫(チェ・ウニ)さんは、北朝鮮にいたとき、マカオから拉致された中国人女性、孔(コン)さんと会っていました。

北朝鮮による拉致被害は、国際的な広がりを持っているのです。どこの国籍を持つ者であれ、拉致被害者を一人残らず救出し、一日も早くそれぞれの故郷で待つ家族と再会させなくてはなりません。

分断の悲劇の最たるものは離散家族の問題です。実はこの問題も日本と無縁ではありません。59年以降、「地上の楽園」という北朝鮮の宣伝に騙されて9万3千人の在日韓国・朝鮮人が北朝鮮へと移住しました。その中には6000人を越える日本国籍者もいました。彼らはその後、日本の親族と手紙の交換も自由にできず、別れ別れになったままです。資本主義の国から来たとして特別な監視を受けたばかりか、政治犯収容所に送られたものも数多くいます。衛星写真で確認された6か所の政治犯収容所には、20万人もの人々が、人間としての最低の扱いを受けることなく、いまなお死に直面しているのです。

私たちは過酷な人権侵害に苦しんでいる北朝鮮の人々をも助けなければならないと思っています。拉致と北朝鮮の民衆の奴隷化は人権の否定という同じ根を持つ悲劇です。

90年代後半、人口2000万の北朝鮮で300万人が餓死したと推定されています。天災が原因ではありません。北朝鮮の指導者はこの時期に核兵器とミサイルの開発に巨額の資金を投入していたのです。破産国家でこの現実を可能にしたのは、民衆が声を上げることを許さない基本的人権の剥奪があるからです。北朝鮮の核とミサイルという世界に対する脅威を真に取り除くには、基本的人権の拡大が必要です。

4月5日、北朝鮮は国際社会の非難のなか、「人工衛星」打ち上げを口実に長距離ミサイルの実験を強行しました。しかし、韓国と日本を射程におさめるミサイルはすでに多数が実戦配備されています。時が過ぎるほど危険は増していきます。猶予は許されません。

私たちは民主主義、基本的人権を北朝鮮に行き渡らせることが、拉致被害者を救出するだけでなく、北朝鮮民衆の幸福と東アジアおよび世界への安全をもたらすと信じます。さらに、平和的で円滑な朝鮮半島の統一は、北朝鮮が民主化されてはじめて実現するのではないでしょうか。

大韓民国の国民のみなさん。

日韓両国民は手を取り合って、北朝鮮を真の民主主義の国に変える闘いに進んでいこうではありませんか。

1)国連はじめ国際機関や国際会議において、北朝鮮の人権問題を訴えましょう。

2)人道援助を含む北朝鮮に関する個別プロジェクトを、人権の改善をはかることに結び付けましょう。

3)脱北者から、拉致を含む人権問題についての情報をより多く収集し、日韓で共有するようにしましょう。

4)問題の緊急性にかんがみ、拉致被害者と政治犯収容所の実態を調査するための国際的な「人権査察」を求めましょう。

意見広告7人の会 (呼びかけ人 氏名略)
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(皐月壱拾九日 寝待月) 新型インフルエンザ拡大  社会

WHOが新型インフルエンザの警戒水準を最高度の「6」に引き上げた。冬本番の南半球で患者が急増しており、世界的な大流行と認定したようだ。ただ、健康被害の深刻度を「中度」としている。これは今回新設された基準でもある。正確な情報が求められるだけに、こうした基準は必要だろう。

さて、日本では徐々に感染患者が再び増加しているようであるが、これは公的機関の姿勢が県によって異なっていたからである。今日厚生労働省が全国の協力医療機関で、インフルエンザ患者全員の精密なウイルス検査を実施すると発表した。ということは、これまで季節性インフルエンザとして対処されたかもしれない患者が全国に多くいたということである。

そもそも県境で患者が相当数いたり、いなかったりすること自体、狭い日本ではおかしいと思わざるをえない。ということは、感染者数が多い都道府県ほど、自治体の対策が良く、少ないほど悪いということを示しているわけだ。現に、関東の自治体はほとんどが北米渡航歴のない人のインフルエンザ患者の遺伝子検査を拒否していた。これで関西で大流行と報道したマスコミの馬鹿さ加減が知れるものだ。

渡航歴のない上京した滋賀県民が新型インフルエンザに感染したことなどから、ここまで出鱈目なことはできないということになったのだろう。実態を隠していたのだから、これから首都圏でも患者数が増えるかもしれないが、それは役所の対応が上向いたということでもある。まあ、あまり目くじらを立てないで、冷静な対応が必要なのである。
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(皐月壱拾八日 居待月) MOTTAINAI  経済

2005年の愛知万博(思えばこれも名古屋絶頂期のはしりだったですねえ)で、ケニアの環境副大臣、ワンガリ・マータイさんのスピーチが「MOTTAINAI」を世界の通じる言葉にしていただいた。

「もったいない」は「勿体ない」であり、「勿体」とは「物体」に由来するものであり、「重々しく尊大である」ことである。つまり、「もったいない」は「尊大なものを失うこと」であり。「何かをむやみに費やすのは惜しい」という解釈となったものである。ただ単に「もったいない」をケチと直解するのは本当に「もったいない」話なのである。

私は四国の農家の倅であるので、小さい頃はよく米作りを手伝わされた。収穫の稲刈りなどで、稲穂が落ちていると、私の父は丹念にとって稲木に干す稲の束に差していた。米一粒の大事さというのは百姓の倅だけにDNAになっているのである。だから結構満腹でも御飯を残せないという行動に出てしまうのである。

セブン&アイなどが、2009年度中に首都圏で最大6箇所に農業生産法人を新設するというのが日経に出ていて、あれ?と思っていたが、2007年に改正された食品リサイクル法で、全国で年間2000万トンと言われる食品小売や外食から廃棄される生ゴミの処理という目的もあるようだ。

しかし、時間を過ぎれば即廃棄という、あの仕組みは本当に「MOTTAINAI」ことである。
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