(皐月壱拾壱日) 恐るべしiPhone  経済

ロサンゼルスでゲーム国際見本市「E3」が開幕した。今回の話題の中心はアップルの携帯電話「iPhone」である。なぜ携帯電話でゲームと言う人は完全に情報に遅れている。インターネットを使った効率的なソフト販売方式がソフト会社を引き付け、携帯ゲーム機としても台頭し、対応ゲームソフトが無料サービス含め約1万4000本に急増しているのである。ゲーム市場で2強の任天堂、ソニーの危機感も強い。
    
米アップル社の2009年度1〜3月期決算は興味深いものだった。アップルと言えばiPodの会社という印象だったが、直近の四半期ではiPodの売上げが-−8%の16.5億ドル、MacデスクトップPCがー22%マイナスの10.5億ドル、MacノートPCが-12%の19億ドルだった。

しかしiPhone部門だけは別世界で、302%増収の15.2億ドルだった。アップルはこの年末にはiPhoneがメインの売上げを占める会社になっているはずである。

iPhoneの累計販売台数は2100万台で、市場シェアからすればノキアの41%に遠く及ばない10%強でしかない。しかし、iPhoneのユーザーはiPhoneを携帯電話として使っているのではなく、携帯用ゲームとして使っている事に特徴がある。ついでに携帯電話機能がある携帯ゲーム機というわけだ。

2008年夏に販売を始めたiPhone対応ソフトの累計販売本数が1年足らずの間に10億本を超え、うちゲームソフトは3億本を越えている。ゲーム機のプラットホームが2000万台を越え、毎月100万台以上売れているわけだから、携帯ゲーム機としてはニンテンドーDSを越えて世界一になる可能性もある。

何よりも凄いのは、発売後1年以内のゲーム機あたりのゲームソフト販売本数が10本を越えているという、ソフト販売数の多さである。これはDSやPSPとは比べものにならない販売力である。

この理由は、DSやPSPソフトが、DVDという店舗を経由した物販流通であるのに比べて、携帯電話からの直接ダウンロードで気軽に購入して、代金も月次の電話料金と一緒に決済される手軽さにある。しかも、物流を排除した結果、ソフト料金は1本約1000円とDSやPSPに比べて約1/4以下と大幅に安くすることが出来ている。

日本はiPhoneを無料にしても売れないので、世界からとても不思議がられているが、今後は携帯ゲーム機としてiPhoneは違った売れ方をするかもしれない。
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