(水無月参日) 就職活動  プライベート

いまさら誰のせいにも出来ないし、とりあえず飯の種を見つけるしかない。案件をできる会社を見つけられるかどうかだ。そういえば、以前務めていた銀行系証券で外務員をしている後輩が、一時期入院していたら月収が9万円になったと嘆いていたが、私もそういう立場になるかもしれない。

とりあえず来月から働けるところを見つけないと、どうにもならない。朝から頼れるところに尋ねる。しかしこのご時世で上手い話があるわけではない。ただ、すこしだけ希望がある会社がある。しかし完全歩合なので稼がないと収入は文字通りゼロとなる。頑張ればそれなりの見返りがあるのかもしれないが、現在のネット中心の株式取引のご時世では、現実を直視しなければならない。

ここが人生の踏ん張りどころだ。自分で切り開かないと家族が路頭に迷ってしまう。あの娘のためにも生きなくっちゃ。
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(水無月弐日 大暑) 通告  プライベート

茅場町のビジネスホテルの寝覚めは悪い。昨日の副社長の言葉が引っかかっていたせいかもしれない。空は相変わらずどんよりしており私の気持ちと同じようだ。

朝の会議の後社長室に呼ばれる。これまでの状況を考えると雇用を続けられないという。要するにクビである。確かに前兆はあった。口座に関してのバックオフィスとのトラブル。昨日新しい案件を持ってきたが、それも叶わず。同席いただいた上場会社の社長にも迷惑をかけたようだ。

全身から力が抜けるというのはこういうことだろうか。これからどうしようということしか思いつかない。

あちこちに電話をして吉報を待つことにする。しかし、今時半年で2回も会社を辞める人間をほいほいと雇う会社もないだろう。帰りの新幹線のなかも久しぶりにアルコールなしである。お先真っ暗というのはこのことか。憂鬱そのものだ。
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(水無月壱日 朔) 皆既日食  プライベート

今日は東京出張。例の如く6時の始発に乗るのは辛いものである。東京は雨で今日の天体ショーである日食を見ることは難しいようだ。朝の銀座は静かで昨日の夜の余韻も雨にかき消されたようである。

とあるレンタルオフィスに事務所を構えている知人とは10年前に知り合ったが、果敢に独立してM&Aビジネスをおこなっている。これからの協力を確認して今度は八丁堀へ。前回の出張でご迷惑をおかけしたお詫びである。途中、空を見上げると、雲の切れ間に欠けた太陽がうっすらと見えた。しかし、どんよりとした曇り空ではあまり感動はないなあ。

午後は予定通りの行動を済ませ、夕方から九段へ。RPテックの記念号のささやかなパーティーに出席させていただいた。懐かしい顔があちこちに。ここでの楽しい会話も次の日の悲劇を知っていなかっただけに良かったのかもしれない。
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(閏皐月廿九日) 高級ブランド  経済

フランスの高級ブランド、エルメス・インターナショナルが21日発表した2009年4−6月の売上高は、アジアで高額のケリーバッグの売れ行きが好調だったことから前年同期比12%増加した、ブルームバーグが報じている。

勤務先のある心斎橋界隈は高級ブランドショップが数多くあるが、ほとんどは閑散としている。このエルメスの決算をみれば、高級ブランドも中国が牽引しているのではないかと考えざるをえないのだ。

実際高級ブランドの業績を見ても、コーチやティファニー、カルティエ、プラダなどは売上げ利益共に落ち込んでいる。さらにブランド品の買い取り、中古販売チェーンの業績を見てもかなり落ち込んでいて、日本では高級ブランドどころではないのが大勢だろう。

ただエルメスは最低価格が60万円はするケリーバッグを、世界同時不況で世界中の消費支出減少したにもかかわらず、人気が落ち込まなかったらしい。多くの高級ブランドが値下しているにもかかわらず、エルメスは一切、値引きしなかったばかりか、レアな一部モデルについては手に入れるまで数年間待つ状況が続いているようだ。

要するに、本当の富裕層が主顧客の高価格帯のブランドでは、世界の富裕層人口増加に併せて収益が成長しているが、その下のクラスの一般層が背伸びをして買っていたブランドが減収に悩んでいるということだ。
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(閏皐月廿八日 海の日) 数学・物理オリンピック  社会

文部科学省は20日、世界の高校生らが実力を競う国際数学、物理の各オリンピックで、日本代表は数学で5人、物理で2人の計7人が金メダルを獲得したと発表した。数学は国別で過去最高の2位。数学、物理の日本代表計11人全員がメダルを取った。数学の金メダルは筑波大付属駒場高3年の副島真さん、同高3年滝聞太基さん、開成高3年保坂和宏さん、灘高3年今村志郎さん、久留米大付設高2年岸川滉央さん。副島さんは全参加者565人中でトップの成績だった。兵庫県立北摂三田高3年石川卓さんは銅。

これだけ学力低下が言われている中で、数学の「過去最高」はたいしたものである。今回の顔ぶれを見ると全国の高校からのまさにオールジャパン。ここで見えてくるのは、教育現場でも「格差」がはっきりとしてきたということだ。学力崩壊と言われていながらトップグループのそれはあまり落ちてはいないのである。むしろ、ここに登場している学校名でわかるように、トップグループの分布は分散している。ピラミッド型からテーブルマウンテン型になったというべきか。銅メダルに兵庫県立北摂三田高が入っているのなど、立派なものだ。兵庫県の教育関係者は、灘の金よりもこちらの銅にある種の感慨があるだろう。

最近の「高校全入」に代表されるように、他の素晴らしい能力を殺してまで勉強嫌いな子供たちの首に縄をつけて椅子に座らせても、そこには荒廃した悪平等が生まれるだけである。勉強する環境そのものまで壊してしまい、一部の向学心あふれる才能がずいぶんと埋もれてきたのだ。そうした教育現場を作ってきたことは猛烈に反省されるべきだ。

スポーツのアスリートの世界では、一部の突出した才能の持ち主たちに、資産や資源を傾注して先頭を突っ走らせる。そうした人々だけが世界を相手に闘えるからだ。にもかかわらずマスコミは、なぜ教育の世界では学問のアスリートを憎々しげに扱い、誰もが同じスピードで走るようなことを主張するのだろうか。

世界はいま、まさに知的財産権や所有権の分野で熾烈な空中戦が闘われている。今回の数学や物理の五輪でメダルをとった子供たちは、そこに突っ込んでいくべき日本のエースたちである。最大限に大切にし、あらゆる支援でその才能を開花させるべきだろう。
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(閏皐月廿七日) 土用の丑  プライベート

暑い日が続いているが、なかなか梅雨が明けない。そうこうしているうちに夏休みとなり、近くの小学校では多分耐震工事が始まっている。この炎天下の作業は大変だろう。

こうした夏バテ防止にと、今日は土用の丑ということで、世間並みに鰻を購入。ただし、家で鰻を食べるのは私と次男の男だけ。愚妻も娘の鰻はイマイチな食材なのである。さすがに稼ぎ入れ時ということでスーパーには山のように鰻の蒲焼が積まれている。さすがに国産となると結構いい値段であり、食べない愚妻の機嫌は悪い(苦笑)。したがって、ハレの日でも我が家はリーズナブルな中国産で済ませるのである。中国産といっても毎日食べるものでもないし、不安が全くないというわけではないが、国産だって全く安全と言うわけでもなく、ここは気分の問題だけだ、ははは。だって目隠ししてこれが国産、これが中国産って100%答えられる人がいるだろうか。

以前行っていた養護学校、今は特別支援学校というわけのわからない名前になっているが、ここで同窓会がおこなわれ、今年初めてのプールとなり、娘は大はしゃぎで満足げに帰って来たのだが、鰻をぱくつく二人を見て、なんでそんなものが美味いのかという目で見ている。

しかし、こうして一家団欒で食事が出来ることが単純だけで幸せと言うものである。
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(閏皐月廿六日) 遺骨の真実  政治

週刊現代の7月23日号のなかで、日垣隆氏がコメントを寄せている。ここに抜粋させていただく。

テレビ朝日の番組のなかで司会の田原総一朗氏が、北朝鮮による拉致被害者である横田めぐみさんらが「死亡しているのは外務省の人間なら知っている」と発言し、多くの抗議を受けて公式に謝罪する、という事態が起きた。

実に不用意な発言である。ただ不用意さと無根拠ぶりが問題なのであって、その可能性に触れることをタブーにしてはならない。北朝鮮によって拉致されたまま無事が確認できない横田めぐみさんたちが、元気でいてほしいと願わぬ日本人はいないはずだ。<略>

かつて小泉訪朝のときに死亡報告が、北朝鮮政府によって日本側になされた直後、外務省の飯倉公館で福田康夫官房長官(当時)が各家族それぞれを別室に呼び、生存が確認された蓮池薫さんのお母さんが、福田長官に詳細を質したところ、「黙りなさい!」と一喝したという事実がある。横田めぐみさんについては、そのご家族を前に植竹繁雄副大臣(当時)が「娘さんは亡くなっておられます」と断言もした。そのやりとりをもとに、アナウンサーが「ご冥福をお祈りします」などと伝えたときにも、のちに強い抗議がなされている。敢えて言うのだが、死亡報道はその程度の裏付けでも仕方がない。疑義が生じてから、襟を正すしかない問題というのは必ずある。

もちろん福田康夫氏の冷徹さは実際、大いに非難に値する。しかも、北朝鮮政府は拉致という国家犯罪をおかしているのだから、日本政府が犯罪国家側の報告を家族に伝えることはしても、断言する立場にはなかったはずだ。ただし、その後に揉めることになる遺骨鑑定に関しては、今に至るまでまともに事実が確認されないままなので、ここでこの問題を取り上げておこうと思う。

北朝鮮側から遺骨10片を受け取った日本側(新潟県警)は、国内で最も権威があるとされる3カ所の機関――警察庁科警研、東京歯科大学、帝京大学法医学教室――に横田めぐみさんの遺骨であるか否かの科学的照合を依頼した。東京歯科大は不可能であることを理由に辞退し、科警研はDNAを検出することができなかった。ところが、帝京大学の吉井富夫講師(当時)だけが個人識別に成功し、「同一人物のものではない」という報告書を出した。その結果を今なお誰も検証していない。が、この問題に関心をもつ海外のサイエンス・ジャーナリストたちは、英国の科学誌「ネイチャー」などで、この結果に強い疑問を表明してきた。

吉井氏は、過去に一度も遺骨鑑定をしたことがない。世界の技術水準からしても不可能とされていたのに、どのような方法でやってのけたのか。説明を求められても、同氏はまったく答えることができずにいる。同氏による非科学的な(証拠がなくデータもない)報告だけをもとに、日本政府(当時の町村外務大臣や細田官房長官ら)は公然と「北朝鮮政府はニセ遺骨を寄こした」と国際的論陣を張り、北朝鮮を罵倒した。こうして、拉致問題は完全に膠着状態に陥ってしまったのである。

北朝鮮がニセ遺骨を寄こした可能性はあるだろう。罵倒したい気持ちもわからぬでもない。しかし、北朝鮮が日本政府に出してきたのは、「科警研が検出できなかったDNAを、帝京大学の講師だけが、一体どのように検出できたのか」という質問状である。この質問自体は、至極まともなのではなかったか?新潟県警の依頼で「不一致」と報告した吉井講師は現在、なんと警察庁の科警研に移籍しており、この遺骨問題については完全に緘口令が敷かれている。もちろん私の取材も拒否である。相手がひどい政府だから、こちらもひどくていいという考えは、健全なのだろうか?せめて、第三者の立場にある国に遺骨鑑定を依頼すべきだった。

この点については、今からでも遅くはないから、日本側の誤りを認めるべきだと私は思う。
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