(閏皐月壱拾九日) リスク回避  社会

知り合いから聞いた話である。株券の電子化で株式の配当を証券口座で受け取ることも可能になったが、その人は証券会社を信用していない(苦笑)ので、従来の郵便為替で配当を郵便局に受け取りに行ったそうである。そこで、為替を差し出すと局員は「身分証明書を見せて下さい」といったらしい。その人は「持っているが嫌です」と答えたという。(全く嫌な奴です、はい、ははは)実際そんな法律はなく局の内規にすら明記されていないのだ。ただし、10万円を超えるカネの移動の場合は、法的に根拠があることは注意されたい。

ここで更にしつこく言ってくる相手には「私あてに送られてきたことがここに明記されていて、私が印鑑を押している為替を、なぜ換金してくれないのか」「では○○会社の総務にここから電話をして、あなたが株主に送った為替を郵便局が換金してくれないと言うから、向こうと話してくれるか」と言うと必ず折れると、得意げにのたまう。(そういう問題じゃないと思うけどね)

実は彼は郵便局で「なぜ身分証明書を出さなくてはいけないのか」と聞いたことがあるらしい。すると「この為替を拾ったり盗んだりして持って来たかもしれないから」と言われたのだという。捺印した為替は現金と同じである。それを落したならば落した人の責任だろう。にもかかわらず、郵便局は記名の人間と違った相手にカネを渡した場合に、自分たちが訴えられることを恐れているということである。

かつての郵政省の時にはこんなことはなかったでしょう。民営化されてコンプライアンスだのガバナンスだのをわあわあ言い始めたゆえの、馬鹿馬鹿しい成果というべきである。なにもこれは郵便局だけではない。コンプラを隠れ蓑にして自分の仕事をしていない奴のなんと多いことか。

結局どうなったかというと、提示無しで現金を支払ったそうです。おかしな世の中です。
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