(神無月壱拾四日) デフレ認識  金融

日銀の白川総裁が名古屋の講演でデフレに関して、一歩進んだ見解を示したようだ。これまでデフレに対して腫れ物に触るように遠ざけてきた日銀だけに、ここに来ての豹変はやはり政府筋からの圧力だろうか。そもそも政争で棚からぼた餅という現総裁だけに、官邸と距離を置くのは難しいだろうし、腰の入った委員もいないだろう。

なぜデフレが起こるのかという命題は経済学者?に任すことにして、実戦部隊から見れば、需給ギャップ以外の何者でもない、というのが私の結論である。需要を上回って物が供給されれば、価格が下がるのは当然である。GDPギャップは今年に入っておおよそ7〜8%で推移している。金額にすると約40兆円である。本年度の税収を上回るギャップの存在など今まであっただろうか。

これではデフレスパイラルは避けられないし、その典型がジーンズの安値更新事件である。これでは企業は余剰設備、人員を抱え、嘉永は雇用状況の厳しい、所得減で萎縮するばかりだ。デフレは単にモノだけでなく、不動産や株などの資産価格も下落を加速させていく。まだ記憶に新しい2001年から2003年にかけてのパニック的な資産下落を思い起こしてほしい。

政府からボールを投げられた日銀、さてどうする?
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(神無月壱拾参日) ユーロのアキレス腱  経済

ギリシャがサッカーの欧州チャンピオンになったのはいつだっただろうか。過去の栄光はいずこへ、というのが今のギリシャの現状だ。

昨年からの経済危機以前では欧州域内貿易等による活発な動きもあって、ギリシャは比較的堅調な経済成長を遂げてきた。ところがご多分に漏れず、危機後は経済成長もマイナスとなり、2010年も回復は鈍いようで依然としてマイナス成長という予想である。ところが今やEUに属するギリシャはユーロという高額通貨を利用するようになって、貿易赤字が膨らんでいるのである。もともと輸出競争力が弱かったのを、割安な通貨で補っていたのができなくなった。一方で通貨高で輸入に優位性が高まり、貿易赤字が増加していった。そして国際収支は銀行借り入れ増でまかっていたのだが、昨秋の金融危機で借り入れが難しくなってしまった。これでますます大幅な経常赤字となっていったのである。

ECBが危機以降にゼロ金利で緊急融資を厳しい状況にある欧州金融機関に行ない、ギリシャの銀行も低利調達ができた。その総額は実にECBの緊急融資6650億ユーロのうち、7.9%に相当する380億ユーロに上るのだ。ところがここに来てECBが出口戦略をほのめかすようになったのだから、さあ大変!割安な調達ができなければギリシャの銀行の収益はがた落ちとなるのは必至である。そして貸し出しも維持できなくなるのではないかという不安が先月末からの株価の下落原因なのだ。

生命維持装置が外れれば誰も助けられない。
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(神無月壱拾弐日) 健康診断  プライベート

事情があって健康診断を受けに梅田の健保連大阪中央病院にいく。人間ドックを受ける人が多く、特に女性が多くて目のやりどころが・・・というのではなく、皆様落ち着いたご年齢の方ばかりで、こちらが恐縮です、ははは。

ベルトコンベヤー状態で検査が進むのですが、どうも血圧がいけません。上は130台でいいのですが、下の102はないなあ。最近は近くの医院で測ってもいつも80台だっただけに少々ショック。別に食生活が乱れているわけではないのですが、これも失業というショックのためでしょうか。

特に最近数年の検査でいつもひっかかっていた便潜血が2回ともマイナスというのはよかった(苦笑)。これは飲酒が多くなると痔がひどくなる傾向があったのですが、大腸がんの疑いで精密検査をしろとうるさく云われるので、逃げまくっていたのです。(一度調べましたが、きれいな粘膜でした。)

それにしても血液検査など検査の結果が帰りの問診時にわかるというのは、初めての経験です。さすがにカネをかけている健保連の総本山の病院ですなあ。
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(神無月壱拾壱日) ドバイの影で  経済

ドバイ・ショックは1997年のアジア危機の発端であるタイを思い出す。当初タイだけの通貨ショックと思われていたのに、タイの次はどこだ!という疑心の波がアジア各国を襲った。餌食になったのはマレーシア、香港、韓国と伝染病のように猛威を振るった。そしてLTCMが吹っ飛んだ一年後のロシア危機にもつながった。マハティールとソロスの激論を覚えている方も多いだろう。

さて今回火種になりそうなのがベトナムである。リーマンショックより前からベトナムが石油高や資源高で輸入が増加する一方で、輸出が思うように増えないため貿易赤字が増え出したのである。これによりベトナムの通貨ドンは米ドルに対して弱い傾向にあった。リーマン以降の世界不況で世界中の輸入量が減少するなか、ドルにペッグする人民元の競争力が強まり、ベトナムだけでなくアジア各国の輸出競争力は落ちていった。このため闇レートがあまりにドン安になったので、これを公式に認めざるを得なかったわけだ。

貿易赤字の拡大は経常収支の対GDP比を下げていく。こうなると海外からの投資がなければ国際収支は成り立たない状況となる。(この間、ベトナムは有力な投資先と叫んでファンドを設定していた各社は投資家の、いわば背信行為とも云うべきなのだ。)(まあ、そこにいた私の寿命が短かったのも当たり前というわけ!とほほ)

今回の小幅な切り下げで貿易赤字が縮小するほど、現在の世界経済は甘くはないだろう。ほかにも探せばぞろぞろ出てきそうだ。欧州ではギリシャあたりかなあ。
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(神無月壱拾日) ドバイ・ショック  経済

UAEのドバイ政府が、政府系持ち株会社「ドバイワールド」と傘下の不動産開発会社「ナキール」が抱える全ての債務の支払いを猶予するよう債権者に要請すると25日発表した。メディアが取り上げてきた熱狂都市ドバイがついに落城する時が来たのだろうか。債務は総額590億ドルだ。いつバブルが崩壊するかと思っていた先輩である?日本人も多かったと思う。

昨年の石油高騰から約半値になり懐具合が心配された中東産油国諸国だが、ドバイの突出ぶりはやや異常だった。世界のセレブが集まる高級住宅地もリーマンショック以降の世界経済の落ち込みを考えれば、将来が危ぶまれていたのは当然だった。

しかしカネ払いのいいこの国で仕事を得ていた日本企業も多い。特にゼネコンは公共事業がどんどん無くなっている国内を考えれば、死活を求める地であったはずだ。よく出張させられたゼネコン関係者も多いだろう。

そういえばユニクロが買収しようとしたバーニーズも最後にドバイの投資会社にさらわれたが、それもドバイワールドの傘下ではなかったかな。栄枯盛衰、諸行無常は何時の世でもあることだ。
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(神無月九日 上弦) 補助金  経済

事業仕分けで政府の補助金の整理がされている日本だが、世界をみると違和感が生じてくる。英雑誌エコノミストにOECD加盟国の新車買い替えのための補助金のランキングがあるので紹介すると、

ランキングの断トツは、アメリカの4000ドルの補助金で、第2位はドイツの3000ドル弱である。となると自動車大国日本が3位に来るかな?と思いきや、3位がチェコの2000ドル程度、そしてボルトガル、ギリシャ、オーストリアの1000ドル台後半が続いて、ようやく日本の1600ドル程度となっている。日本自動車各社のTVCMでこれだけお得ですよと、盛んに流しているが日本だけの現象ではなく、世界的に奨められているわけだ。 

ところで日本の次にはイギリスの1500ドル、イタリアは1300ドル程度。フランスに至っては1000ドル程度なっている。この辺はドイツとちょっと空気が違うのかな。一方で、最も補助金の少ないのはアメリカの隣国カナダで400ドル程度である。国内に自動車メーカーが無いせいでしょうか。世界的な自動車会社を持つアメリカ、ドイツ、日本、イギリス、イタリア、フランスに注目してみると、アメリカとドイツが、国を挙げて自動車産業を支えようとしている姿が鮮明であることがよくわかる。

もっともこれはOECD加盟国なので、中国はどうなんでしょうか。日本円で50兆を超える経済刺激政策を取っているだけに、相当の補助金を使っているでしょうし、それでなければ自動車登録が1000万台の世界一にはなれないだろう。

ところが、不思議なことに、日本の現政権は国を挙げて自動車産業を支援しようとする姿が見えてこないし、今の補助金制度は前政権である自由民主党の政策である。自動車各社は、現在の政権に対して、来年度もこの制度の延長を要望しているが、業界にはやさしくない政権だけに、続く保証はない。

友愛に基づく中小企業の育成も大事だし、目玉の子育て支援も大事、介護も大事な問題である。しかし当面の経済の牽引役である日本の基幹産業をもっと世界的に競争力のある産業にという見方は全く見えない。でも基幹産業を支援していかない限り、日本の今後の経済成長はあり得ないと思うのは私だけでしょうか。
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(神無月八日) ペットブーム  社会

今までも何度となくペットブームというのはあったと思う。最近天気が悪いときに愚妻に最寄りの駅まで迎えにきてもらっているが、その道中で犬の散歩をしている人が大変多いのにびっくりしている。夕方がこれだから、たぶん朝はもっと凄いのではないだろうか。

もちろん犬ばかりでなく猫やほかの小動物が身の回りにいる人は多いだろう。TVなどをみていても我が家のペットを自分の子供以上にかわいがっている人も目につく。少々やり過ぎという人も多いが、それはその人の価値観だから他人どうこういう筋合いのものでもない。ただし、他人に迷惑をかけないという条件付は当然だが。

しかし、世の中不景気でホームレスとかも当たり前なのだが、それに比べて恵まれているペットが多いような気がするのは、今の我が身の僻みだろうか。江戸時代の元禄の時代ではないが、お犬様のお通りというのはいただけない。
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