(長月壱拾五日) 緊急登板  スポーツ

日本シリーズは北海道日本ハムがエース、ダルビッシュを緊急登板させ昨日の雪辱を遂げ、一勝一敗のタイとして火曜日からの東京ドーム対決となった。梨田監督も第一戦の負けを見て、この第二戦を落とすといつぞやの阪神ではないが4タテという予想が頭をよぎったのではないだろうか。しかしダルビッシュは頭がいい、というか切り替えが早い。春のWBCでもそうだったが、失敗してもそれを引きずらないという長所を持っている。左臀部の故障って何?という感じだが、その第一球からしても全力投球にはほど遠い。左足の踏み込みがいつもの靴一足分手前である。これでは下半身が使えないので上半身だけの力のフォームになり、普段どおりに投げていれば一回も持たなかっただろう。

そこで古き良きカーブの連投である。この緩いカーブに小笠原やラミレスが全くタイミングが合わず空振りの連続、これではダルビッシュの思うがままである。さすがに若い亀井にはちょこんと合わされ、レフトポールに当てられたが、本人はあれあそこまで飛んだの?という感じだっただろう。これは去年の西武の岸の再現である。エース涌井がなかなか本調子が出ない中で、岸が西武に日本一をもたらしたといっても過言ではなかった。あの切れのいいカーブが今夜再び読売の前に現れたのである。

原にとっても真っ直ぐと高速スライダーのダルビッシュのイメージを壊すのは容易ではなかっただろう。特にWBCの胴上げ投手としての彼の踏ん張りに一番理解できる監督だっただけに。

とはいえ手負いの日ハムであることには変わりはない。上手くいけば第7戦でもう一度出番があるだろうが、やっぱりその前でシリーズは終わっているだろうし。でも4年連続だったが、自身の貯金が二桁でなおかつ1点台の防御率は並みの投手ではないどころか、今後同様の投手が現れるかどうか怪しい。火曜日の第三戦に日ハムが勝てば、本当にダルビッシュが怪我を押して投げた甲斐があったというものである。

しかし、清原と新庄の解説は暴走気味、といっても清原にあれだけしゃべれるのは新庄だけだろうなあ。
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