(霜月壱拾六日) 2009年平成21年  プライベート

思えば心が折れまくった一年だった。昨年スカウトされて入社した会社で力が発揮できず、3月に退社。一ヶ月の期間を経て5月から新しい会社へ。ところが行き違いから3ヶ月でやめざるを得なかった。人間だから不満はあるし愚痴もある。さりとてそれを声高にいってみても、自分が惨めになるだけだ。

いろいろ再就職先を探したが、結局は定職に就けず。この金融界自体が世間の流れに逆行する形で、高コスト体質を続けているが、それもFREE時代には絶滅した恐竜のようになっていくのではないだろうか。

手数料を稼ぐということが本当に難しなった時代で金融機関は今後どうすべきか。これに立ち後れた企業は下り坂となるのだろう。でも本やCDの売れ行きが落ちでも、ライブのチケットの高騰ぶりが報じられている今、本物を観たい聞きたいというのが人間の本能となっているのだろう。

いずれにしても来年は早く稼げる状態にならないと家族もろとも路頭に迷ってしまう。自分が努力しなければいけないことは重々わかっていながら、この年になるとさすがに一般的なルートは厳しい。皆様方のご縁を切にお願いして今年の結びとさせていただきたい。自分勝手だとは思いますが、よろしくお願いします。(苦笑)
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(霜月壱拾五日) お年玉  社会

来年15年目を迎える阪神淡路大震災の時に、広域暴力団「山口組」が石原軍団顔負けの炊き出しを行ったことは有名な話で、当時世界のメディアは「マフィアが手をさしのべた」と驚きをもって打電した。災害があるときにマフィアは略奪に走ることはあっても援助はしないというのが世界の常識だからである。

その山口組が先日の日曜日の28日に灘区の総本部でもちつきを行ったのだが、一般市民も開放しているので訪れる人も数百人が参加したらしい。そこで、訪れた一部の子供や親子に、菓子などと一緒にお年玉が配られたという。当然大入り袋の5円玉とかワンコインの500円玉ではなく、なんと1万円から中には3万円も入っていたらしい。なかにはどこから聞きつけたのかわからないが、「お年玉がもらえると聞いてきた」と記者に話す中学生グループもいたという。

しかし、袋に司組長(現在、服役中)やナンバー2の高山若頭の名字が書かれていたとのことだ。全国の構成員から上納金として集めた金をばらまいて、市民社会への浸透を図っているのだろうか。はたまた近隣住民の不安をかき消す偽装工作だろうか。

この表と裏の距離感が以前より縮まってきたと強く感じるのは自分だけだろうか。というか、この曖昧さは日本人がずっと持ち続けてきた感覚かもしれない。原理原則はあるが、それが絶対的な教条主義とならないところに欧米との違いがあるのではないか。
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(霜月壱拾四日) 読書会  プライベート

私は日垣隆氏の本は結構買うし、彼が主催しているガッキィファイターも覗いている。その日垣氏が大阪で読書会をするというので、午後から参加することにした。

会場には結構多くの人が来ていて、なかには東京からとか広島からとか、なかには帰省でしょうが、普段は上海という人もいた。世の中本好きな人が多いのかな。というよりも時代について行かなくては、という脅迫感から参加した人もいるのではないだろうか。

前に会ったときよりもやや老けた感じがするのは当たり前だろうが、最近は懸垂に凝って、なんと大車輪もできるというのには驚いた。やっぱり人生身体が一番ですな。でも仕事柄とはいえ、月に云十万も書籍費に消えていくというのは凄いですなあ。やっぱりそれでは一日五冊以上は読むはずだ。すげえ。

前回よりは日垣氏自身のしゃべりが多かったのは、メーリングリストを見ると不評のようだが、私自身はちんぷんかんな質問よりはそちらの方がいいと思うのだが。彼は極めて冷静な合理主義者だと思っているし、常識人だと思う。ただほんの少しの毒舌が鼻っ柱の高い人たちの怒りを買ってしまうのだろう。

終了後の和気藹々というものは無かったが、年末の忙しい時期だから、これはこれでよかったのではないか。同じ参加料を支払っているのだからね。
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(霜月壱拾参日) 物理学と経済  経済

リーマンショック以後に再び脚光を浴びた経済物理学だが、なかなか一般には浸透していないのが実情だろう。さらに回帰分析がどんなに詳細なデータで語られても、個人的には人間はとんでもないことをする動物である限り、まさか、が常にあると思うのである。

それはさておき、物理学者が今になって経済に関係を持っているわけではない。地動説のコペルニクスは、当時の欧州を苦しめていたインフレの原因が、新大陸から入ってくる金銀のせいであるという論文を発表しているし、ニュートンは晩年は錬金術にはまってしまい、物理の研究をしていたのは30代までだったというのは普通の科学史の常識である。

彼の晩年の職業は造幣局長官で、硬貨の周りにギザギザをつくる方法を発明して偽造を防止しているし、さらに金本位制を推進したことでも有名である。大英帝国は彼に「サー」の称号を与えているが、これは物理学での業績ではなく、これらの経済面での功績によるものだ。

ニュートン物理学は何百年も世界を支配したが、彼が推進した金本位制も事実上ニクソンショックまで続く制度だったのである。
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(霜月壱拾弐日) だんだん  プライベート

NHKが満を持して放映している「坂の上の雲」。評判は上々でさすがにカネをかけただけはあるドラマである。明治という日本が新興国だった時代を、ある意味描いているおり、現代の日本人が忘れている志を思い起こさせるのであろう。ツイッターでも感銘、感動するつぶやきが目立つ。

私の故郷は愛媛であり、秋山兄弟や子規は親しみ深い。ドラマでよく出てくる屋根のある橋は内子町にあるものだし、愚妻の里でもある江田島の海上自衛隊術科学校の建物もよく見た風景である。でもこのドラマで私が一番印象深いのは、秋山真之役の本木や子規役の香川が発する「だんだん」という言葉である。歴史物だけに伊予言葉がちりばめられているが、この「だんだん」ほど、伊予を思い出す言葉はない。素直に「だんだん」といえなくなって、今年が過ぎようとしている。

人生には試練があり、それを超えなくては人間としての価値がないのは十分理解しているつもりである。でも人間、何かといえば愚痴が出るし、他人のせいにしたがるものである。こころから「だんだん」といえるように早くなりたいものである。
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(霜月壱拾壱日) 判決模様  社会

新聞の社会面を見ていたら、気になる記事があった。いずれも裁判の判決である。一つは街でよくみる「まいどおおきに食堂」のFC店が不十分な経営指導で損失が拡大したとして、フジオフードサービスを訴えた裁判で、東京高裁が一審判決を変更し、支払いを命じた件である。この手のFCを展開する企業にとっては注目すべき判決である。最高裁が残っているので、この時点でどうこう判断は決め難いが、経営指導とは何かという論議を呼びそうである。まあ、実態はフジオ側が知識に乏しい若手社員を派遣して、お茶を濁したのが間違いの元のようだが、今のご時世、何で訴えられるかわからないし、これだけ弁護士が増えてくるとその供給に見合う需要を考えてくる人がいますからね。過払いだってそうだったし。

もうひとつは、重度の知的障害者が寮で水死したのは学校や社会福祉法人の責任として損害賠償を求めた裁判である。これは考えさせられる判決である。青森地裁はこの障害者の逸失利益を最低賃金額で認定したのである。障害者の就業機会が増加しているというのが理由のようだ。死ななければ得られた収入に関して、これを障害者にも認定したのはたぶん初めてであり、極めて画期的な判決である。一人の人間として扱うという主旨と思われるが、障害者を持つ親にとっては代え難い判決でもある。

でも死んでしまえばおしまいだし、世の中そんなに甘くないし、障害者が就労につく機会は極めて少ないのが現状である。しかも知的障害となればそれ以上である。私は幸いにも働ける身体である。家族のためにも、障害者である娘のためにも早く職を見つけなければ。。。
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(霜月壱拾日 上弦) ダウの犬  金融

本日の「日経ヴェリタス」HPのスクランブルに「ダウの犬はよみがえるか」という記事が掲載されている。「ダウの犬」(Dogs of the Dow)理論とは、ダウ工業株30種平均のうち、配当利回りの高い順に10銘柄を選んで年初に投資すると、年末まで1年間の平均値上がり率は残り20銘柄の平均を上回るというものらしい。この場合のDog(犬)の意味は、値打ちのないもの、売れ残り商品の意味ということだ。つまり、配当利回りが高いということは全体から見れば売られているわけで、逆張り戦略の一つだろう。ところが、この投資手法、08年、09年と大失敗している。配当の高かった金融銘柄やGM、GEなどの優良株が軒並み下落したためである。

で、2010年はどうなるかというと、今のところ金融銘柄がなくなり、ATT、ベライゾン、デュポン、クラフトフーズ、メルク、マクドナルド、シェブロン、ファイザー、ホームデポ、インテルが「ダウの犬」銘柄に選ばれそうだという。

確かにアメリカでは、というか海外では配当利回りは投資戦略で大きな地位を占めている。日本のような鞘抜き売買が主流の市場とは異なるし、投資の王道ともいえる。2年間有効で無かったのは、ITバブル時崩壊以来というから、市場が再び正常に戻りつつあるという証拠かもしれない。個別銘柄でも、通信、半導体、薬品・バイオなど、まだ完全に戻っていない銘柄が含まれているので、一般的な見方とも一致しそうである。

しかし、日本企業の場合、配当は二重課税の問題もあり、継子扱いされているような気がする。昨年のことを考えれば増配を決める企業も出てくるかもしれないが、225銘柄で一度やってみるという人はいますかね。私は現在金欠病ですので、残念ながら参加できませんが。。。

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