(睦月六日 雨水 上弦) 出口戦略  金融

早朝の米公定歩合引き上げにはびっくりした投資家が多かったようだ。この間の大雪で延期になったバーナンキ議長の議会証言原稿で公定歩合の引き上げは示唆していたはずだが、FOMCの終了後でもない時間帯の発表に驚いたということか。欧州はギリシャ問題だけでなく南欧諸国の財政問題がまだまだ控えているだけに、とても利上げスケジュールに移行できる状態ではない。日本はそれ以上かもしれないが。

ところで世間ではあまり注目されていないが、日本では豪ドルのファンドが好調な販売となっているので注意しておきたい議会証言があった。豪州準備銀行のスティーブンス総裁はどこかの総裁と違って、非常にわかりやすい示唆をしていただける御仁である。2月の利上げ見送り時も前兆シグナルを出しており、今回も追加利上げの必要性を強調しているので、3月早々の理事会でも利上げは間違いないところだ。豪州の景気回復のペースは著しいわけで、なかなか離陸しない日本にとっては羨ましい限りと日銀は思っているだろう。

でも今回の米公定歩合引き上げは母国のアメリカにとってはあまり影響がなかったようだ。NYダウは寄りつきこそ下落したものの、その後はじりじりと上昇し前日比プラスで終了しているし、長期債への影響はほとんどなかった。公定歩合は上がっても政策金利であるFFレートの引き上げは当面ないとの見通しが強かったようだ。しかし日米の政策当局の基本姿勢には雲泥の差があるのは明らかである。
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