(弥生六日) GSショック  金融

週明けのアジア株式市場は先週末の米SECによるGS訴追を受け急落した。週末いろいろとコメントを探していたが、今回の問題は二つに要点がまとまりそうだ。その前にVIX指数を見れば3ポイントの上昇に止まっており、1月のボルカールールの話があったときは10ポイント程度上昇したことを考えれば、今回はあまり深入りしないのではないかというのが直感である。

第一に今回の訴追は刑事ではなく民事。SECの提訴は1300頁にものぼる資料ではあるが、日本と違って立証責任のハードルの高さは厳しいものがある。当然GSは徹底抗戦するだろうし、長期化になることも予想されるので、これは注意が必要か。

ところで今回の訴追で一番恩恵を受けているのはオバマ政権だろう。3月末の医療保険改革案成立をうけて中間選挙に弾みをつけたい現政権にとって、今回の訴追は絶好の追い風となろう。如何せん銀行を標的にしても誰も批判しないし、国民受けするのは間違いないところだ。しかし株式市場が堅調なだけに、あまり毒がまわっても逆効果になるので、ある程度、つまり金融規制法案に目処をつけるのが目的のように見える。

つまり、今回の訴追は立証が困難であり、金融機関業績にはあまり影響はないがこれを機に規制は強まる、ということになりそうだ。

そもそもGSは昔から商売っ気が強く、顧客を顧客と思わず、自分たちの利益を最優先するという風潮があり、それでも商売が成り立つのだから、金融界というのはどういう世界だ?CDOの販売も胡散臭いものだが、これを一般素人に売ったのではなく、買ったのはAIGなどの機関投資家である。これで詐欺罪を立証するのは厳しいと思うけどね。

株価が堅調で儲ける機会を失っていた連中がこの陰で動いていそうだが、市場はどこになるか注目されよう。業界は全く興味が無いようだが、韓国艦艇の轟沈事件は先々危うい局面を予知しているかもしれない。
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