(水無月壱日 朔) 個人向け説明会  経済

アナリスト協会の主催の企業説明会に出席。今日は3社だったが、時間の都合で前の2社の説明を聞いた。トップバッターは積水ハウス。普通はこのクラスの企業はこうした個人説明会には縁遠い存在だった。たかだか100人前後の個人投資家を集めた集会にカネを払って選歌するのか、知名度をアップしたい企業が圧倒的である。会社の株価に対する危機意識の現れかな。

しかし今や積水ハウスは住宅メーカーというよりは、再開発事業を積極的に進めている不動産会社というイメージである。このほど大阪の本町に世界No.1ホテルと云われる「セントレジス」の日本初進出で有名になりそうな複合ビルを竣工させた。でもこの土地、あのイトマンの本社跡地ですよ。戦後最大の経済スキャンダルといわれた「イトマン事件」はもう20年前もの話である。

しかし配布された資料を見ながら積水ハウスも変わったものだ。私が知っている積ハは無借金経営の優良企業だったが、いまや多額の借入金をかかえ前期の決算では相当額の販売用不動産の評価損を出している。ここ10年ぐらいは景気が悪くなれば評価損を出しているという有様だ。

年間の住宅着工がピーク時の半分である80万戸さえ割り込むという時代では、もはや住宅メーカーとしては生き残れないという焦りかも知れない。積ハは今年創立50周年を迎える。でも社長経験者はわずか5名。いかにワンマン体制が続いたかの証拠でもあるが、その足元は老人の足のように不確かである。大丈夫か、積水ハウス。
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