(文月五日) プライマリーバランス  経済

先日の「国債を買えなくなる日」で述べたように10年国債が再び1%割れとなり0.980%で昨日の取引を終えた。今朝のNY市場を見ていると米国債も大幅に低下しており、来週も利回りは低下しそうだ。

ところで国債強気派はプライマリーバランスが取れていれば問題ないと、よく発言する。現在の財政規模は約90兆円で税収と国債の借り入れがほぼ同額の45兆円で推移しているはずだ。国債のうち30兆円が借り換えで15兆円が新規の赤字国債という按分だったか。

しかしプライマリーバランスという点ではやはりこの15兆円は赤字やし、やっぱり問題でしょう。900兆円の債務残高に世界が不安を抱いていないうちに、早く着手すべきではないだろうか。支出を15兆円減らすか、税収を15兆円上げるかの二者選択であれば、当然財務省は税収の確保に走るというものだ。でも最低限この赤字国債の始末だけはしないと、いつか返すからの世界となり、従来みてもそれはいつかは破綻するというものである。

国内金融資産が1400兆円あり、米国債を中心に対外金融資産も約450兆円あるのといわれ、これを考えればネットの債務は450兆円でGDP対比で云えばほぼ100%であり、米英とか割らない水準になるという根拠も財務省が正式にこの対外金融資産を明らかにしていない以上、砂上の楼閣となる可能性もある。

極論すれば、1400兆円の国内金融資産を超えるにはあと3〜4年は大丈夫という論理はそろそろ辞めた方がいいのだ。前回述べたように大変動があれば(リーマンショックなどの金融危機は周期的に起こっているのだから)最大の買い手である銀行に買い余力が無くなる可能性は高い。

今の仕組みが続けば、という論理は昨年ギリシャなど今問題になっている国々でよく聞かされた台詞である。

出来ることから早めに取りかかることこそ肝要なのだ。
0




AutoPage最新お知らせ