(文月廿壱日) 円高株安対策  経済

円高・株安対策が政府と日銀から打ち出された。内容を評価する記事に共通するのは「対策を出すのが遅すぎ」「金額が小さすぎる」というものである。東証の後場の伸び悩みが象徴的である。

しかし為替の円高の背景にあるのは、日本の貿易黒字が中国だけで無く、韓国や台湾等のアジア諸国に対して拡大していることにある。従来の欧米向けの貿易黒字の拡大といったストーリーとは異なるのに、相変わらずマスコミはステレオタイプの報道である。

単に完成品を作る前の工業品の部品や工作機械の販売によって、輸出が拡大しているだけで無く、資生堂の化粧品や食べ物やお菓子まで輸出して売れているのを知らないのか!中国の個人所得が増加して、安心やブランドイメージを背景に日本企業が意外な分野でも頑張っているのに。

こうして頑張っている企業が増えているのに、旧態依然の景気対策をすることは、現実に合わせて頑張っている企業が国内でも伸びる機会を奪い、変化に対応しないで時代遅れとなったゾンビ企業を生き延びさせることにつながるのではないか。

商品市場に目を向けると、新興国の30億人の巨大市場が高成長しているため、原油、鉱産物、農産物の世界全体の需要が趨勢的に増加して、商品価格の右肩上がりの趨勢は衰えを知らない。中国が大豆やトウモロコシの輸出国から輸入国になっている現状を見ても、今の円高を食料や資源備蓄に利用しない手はないだろう。どんどんこれ以上円が高くなる保証もなく、いつ円安に転じても困らないように長期ビジョンを持てと云っても、党内がたがたの民主党に聞く耳はない。
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