(長月廿六日) サムソンの躍進  経済

韓国サムソン電子の株価は1991年1月に16,421ウォンだったが、この10月には772,000ウォンとほぼ50倍にまで急成長した。一方同時期のソニーの株価は4,400円から2,560円と半分近くになった。時価総額はサムソンが8兆円、ソニーが3兆円、アップルがソニーを買収するのではないかという噂が飛び交うほど、業界の勢力地図は一変した。

このサムソンの成長の要因は何かと考えてみると、韓国の教育が生んだ競争力による高い労働力と、それを使いこなす経営陣や企業文化にあるのではないだろうか。韓国の教育は日本以上に過熱している。センター試験と同様の修学能力試験に向けて多くの子どもや親が必死の形相で取り組んでいる。試験日は企業や官公庁の始業時間が変更になったり、パトカーが遅刻した学生を受験する学校まで送り届ける光景は見慣れたものになっている。

サムソンは90年代のバブル崩壊で凋落していくソニーや松下を見切って方向転換を図ったようだ。採用する学生を韓国の有名大学を卒業した学生よりも欧米の有名大学や海外MBAを取得した世界各国の学生を採用することに重点を移した。いまやTOEICで900点以下の大学生が採用される可能性はほとんどないとまでいわれている。

英語がすべてとはいわないが、企業が世界を相手に戦っている現状では共通語の英語はひ必修だし、プラス現地語というパターンが当たり前になっている。ゆとり教育を受けた日本の子どもたちがこの韓国の精鋭たちと争うのだから先が見えているようにも思える。教育はその国の将来を占うものであるということを明らかにしてきたのは日本の教育だったのに実に嘆かわしいことである。
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