(神無月四日) ゴールドパーティー  金融

ニューヨーク金先物相場は続伸し、取引の中心となる中心限月で初めて1トロイオンス1400ドル台を突破した。欧州での財政不安の再燃に加え、世界銀行のゼーリック総裁が金の価格を参照値として用いる新たな通貨体制づくりを呼びかけたことが買い材料となった。金先物の最高値更新は3営業日連続である。

ところでティーパーティがアメリカでブームだということは、中韓選挙結果でお分かりだろうが、もう1つ流行っているのがゴールドパーティー。友人や近所同士で、指輪やネックレスを持ち寄ってお茶を飲んだり世間話するパーティーだ。肝心なのが、パーティーには貴金属鑑定士を必ず呼び、資産価値をはじいてもらい換金もするということらしい。雇用環境の悪化によって厳しくなった収入のため、不要不急ながら売れば高く売れる金を処分して、家計の足しにしたり、小遣いにする人が増えている。

ところで金を買っている人の多くは、短期的な投機マネーの他に新興国を中心としたニューリッチ。貴金属の他に絵画などの商品も競って買っている。FRBのQE2(追加量的緩和)によって、ドル紙幣がジャブジャブ市中に流れドルが下がっていることやアイルランドからギリシャに至る低信用国の財政不安が再燃して、ドルもユーロもイヤだから実物資産の金にお金が流れる。1400ドル/オンスの金価格は、長期で見ればドルやユーロやポンドでみればすごい上昇を示してきた。しかし、同じ実物資産の原油価格で比べれば価値は変わっていない。要は、世界の通貨はブレトンウッズ体制が崩れて金本位制からペーパー
マネー制に移行した1971年以降の40年にペーパーマネーに対する不信が続いていて、それが今加速したということである。

日本も外国為替資金特別会計のドルで金を買えば、ドル安による損失を防ぐことができる。その金を元にせいぜい3万円のコストで10万円の金貨を発行できるから、変に国債を増発するよりましになる。といっても以前にこのさやを狙って偽造もあったので注意が必要なことはいうまでもないが。

とはいいつつ金価格が上昇するのは、宇宙船地球号で産出する金は50mプール一杯分と量が限られているのに欲しい人が多くなったからである。同じように量が限られているのに欲しい人が、これから多くなるものは何かを考えれば、おのずと結論は出てくるはずである。
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