(睦月廿壱日) 人生は五十一から  

週刊文春の小林信彦氏のコラムが好きで毎週コンビニで立ち読みするケチなおっさんがここにもいるが、それをまとめた文庫本が文春文庫から出版されている。すでに4冊になっていると思うが、今日はその第三弾の「出会いがしらのパッピ−・デイズ」を半身浴で読みふけった。これは2000年分をまとめたものである。

そもそもこの題名が切実である。(^^)今年の夏には50歳という節目を迎え、人生は五十一からが現実となる。しかし、小林氏は昭和7年の生まれで戦時中は中学生という多感な時代だったので、いろいろな話が出てきても何かピンと来ないことも多い。さらに江戸っ子なので当然話が東京が中心になるので、ああそうなのか、ということも多い。

しかし、齢をとると「しまった」という数が増える。一日を終えて反省しきりの日々が続くのは私だけかもしれないが、本当に嫌になる。ところが、この小林氏は物覚えが悪くなったと自覚すると、いきなり脳ドックを受けている。この飛躍した行動がこの人の真髄ではないだろうか。そして医師から物覚えが悪ければ秘書を雇えばいいでしょうといわれて、いきなり外国映画の女優を想像してしまうというのも凄い。

現実の諸事を嘆いて過去を振り返ることは当り前だろうが、この人はその過去をあぶり出しのように書いているのは読者に心地よさを与える。いざという時に遠くを眺められる望遠鏡を常に持っている人は羨ましい。
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