(長月廿八日) 接待  政治

外国の元首が来ているのに日本の総理大臣がさっさと外遊に出ちゃ、やっぱりまずいでしょう。大富豪で育ち、総理大臣の家系に生まれ、同世代では稀な海外留学も豊富で、日本の風習にとらわれないサービス精神の持ち主だけに、自分がAPECでも目立ちたいという幼稚な欲望があったのかもしれないが、宮中での午餐会があったのにその場に日本国の最高責任者がいないというのは、相手国に失礼です。それに比べてオバマ大統領は天皇陛下に深々とお辞儀をしたようですが、これはこれで米国の保守層から批判を受けそうですなあ。あのマッカーサーはなどと云う輩もいるかもしれません。

本当はアメリカの財政を巨大な外貨準備でバックアップしている中国への対応に頭が痛いのに、とりあえず同盟関係を重視するというスタンスを崩せば、相手につけ込まれるという外交戦略が、ぼんぼんの我儘で崩壊寸前だ。

確かに政権交代を望んだのは国民の意思であり、前政権と異なる政治を行うことに基本的に異議はない。しかしである。嫁さんが目立つ総理の行く末は今まででろくなことがないのも事実だろう。近くは安倍も同様だった。このままでは鳩山首相は単に漢字が読める麻生太郎と、うり二つである。
0

(長月廿七日) 事業仕分け  政治

政府の行政刷新会議の「事業仕分け」を見ていると、確かに今までのいい加減な予算を考えれば、今回の大掃除は必要だろう。しかし、不愉快になることも多かった。まずは廃止ありきという姿勢で、検察官が多数いて、弁護人無し、裁判官なしの短時間での判決を下す形態はいかがなものかということだ。これには時間を与えれば、官僚ペースになるからという理由もあるようだ。でも真に公開するというのなら、各事業についての弁護側と検察側の、証拠や意見や調査資料を論点整理したうえでWEB等に公開するのがまず先ではないか。

仕分け人の人選もお粗末に見える。各予算に精通した人が見られないし、とても不思議なのが外資系証券会社のストラテジストが多数入っていること。百歩譲っても、彼らの近くにはもっと精通したアナリストがいるにも拘らず、あえて素人ながらTVには良く出ている人を入れているのはどうですかねえ。

しかし、もっとひどかったのは被告席に座った各省の部課長クラスの語る内容である。自分の仕事を弁護するのに、きちんとメリット・デメリットの論点整理をして、反論への対策も講じると言う説得力のある論旨を語ることのできる人がいないのだから、現場レベルの優秀な公務員は落ち込んだのではないか。
0

(長月壱拾日) 記念式典  政治

安重根が伊藤博文をハルビン駅で暗殺して100年にあたる昨日、ソウルで韓国政府主催の記念式典が行われた。鄭首相や遺族ら約1200人が参席し、首相は暗殺事件が「民族の独立の意志を世界中に知らせた」と意義づけ、安重根を「民族の魂の表象だ」と称えた。安重根は日本の植民地主義に抵抗した人物として英雄視されており、暗殺事件は「義挙」と呼ばれている。しかし、没後100年とかであればわかるが、他国の重鎮を暗殺した日に記念式典をしますかね。

そういえば、第一次世界大戦はバルカン半島でオーストリアの皇太子が暗殺されたことが起因であった。96年ほど前のことである。もし4年後に、かの地であるボスニア・ヘルツェゴビナがオーストリア皇太子暗殺成功100周年を祝ったならば、どうなるか想像できるだろうか。下手をすれば、第三次世界大戦が起こるんじゃないですかね。なんでこんなイベントを日本国外務省は許しているんでしょうか。民間団体が勝手にやるならまだいいのだが、立派な政府機関が公式にやっているイベントですよ。

しかし、資料写真を見て誰かに似ていると思ったら、安重根って「世界のナベアツ」じゃないですか。

3

(長月五日) 貧困率  政治

先日厚労省から国民の経済格差を表す指標の一つである貧困率が発表された。この貧困率とは、全世帯の可処分所得を一人当たりに換算して高い順から低い順に並べた場合に中央となる人の所得、すなわち統計学的にいうと中央値に半分に満たない人の割合を示している。

これまで隠すというか公表しなかったのは、政府に都合の悪いニュースだったという証明でもあるが、今回母子家庭の加算が政治決着した理由としての数字も長妻大臣は明らかにしている。それによると、大人が一人の家庭、すなわち母子及び父子家庭の貧困率は、2004年時点でOECDの発表ベースで日本は58.7%となっており、OECD加盟国30カ国のうち30位すなわちワーストとなっている。これでは財務省もノーとは云い辛いですなあ。

日本の貧困率の悪化の原因は何も景気悪化や非正規雇用の増大だけではない。昔に比べて単身世帯が多くなったことや、未だに大きい男女の賃金格差という構造上の問題が大きいが、最大の問題は終身雇用制度による年功序列賃金体制である。私も以前マスコミの人がお客さんでいたが、同じサラリーマンなのにとんでもない給料を貰っていた。それでも東京のメディアには叶わないと年収2500万の部長は嘆いておりましたよ。はぁ。

しかし、民主党政権にとって支持母体の中心は連合であり、この年功序列体制を改革し、高齢男子正社員の給料を大幅に引き下げることは不可能だろう。あの日航の年金でも、大騒ぎしてびた一文削減しないと、既得権を強調しているのだから。

今までの自民党の継接ぎ政策が制度疲労を招いているのだから、とりあえず出来るところからやるという方針で臨めば、一般国民は理解するのではないだろうか。決して革命を望んでいるとは思えないのである。本当はそこまでしないと、日本国がつぶれると私は思うが、国民にその覚悟はまだ無いのが実情だろう。
2

(葉月廿七日) 幕僚長の外交手腕  政治

民主党政権になって事務次官をはじめ官僚の定例会見がなくなりつつある。ところが、13日の海上幕僚長である赤星氏の会見で極めて興味深い発言があった。しかし、ほとんどのマスコミはこれを取り上げておらず、私の知る限りではTVは完全にノーマークである。何か折角記者クラブがあるのに、防衛省のその連中は仕事しているのかぁ。

会見で赤星幕僚長は「来年1月に期限が切れるインド洋での海上自衛隊の給油活動について、今月上旬に米国など給油支援対象国8カ国すべての海軍トップらと会談した。政治が軍事に優先することはみな理解している。日本国内の状況、海自の置かれた立場にも理解を示してくれた。」と述べた。国会で大問題になるかもと予想されたインド洋給油問題だが、これで一軒落着である。

ちなみに会談の相手国は、▽米国▽パキスタン▽フランス▽ドイツ▽カナダ▽イギリス▽ニュージーランド▽デンマークである。米国で開かれた海軍の国際シンポジウムに出席した際、面談したとのことだ。アメリカのご機嫌ばかり覗っていた外務省がオロオロしているうちに、現場が話をつけてしまったのだ。

この振り付けをしたのは誰だろう。民主党関係者だとすれば、なかなかやるものである。
0

(葉月廿五日) 東アジア共同体  政治

連休中の鳩山首相の韓国中国への訪問日程もすごい。とりあえず遣隋使というような格好だが、あの中国を相手に生半可な気持ちで「東アジア共同体」構想などぶち上げては相手の思う壺である。

まあ、ハト坊ちゃまはEUのアジア版などという他愛のないところから考えたのだろうが、そもそも陸続きではないこの地域で共同体を考える民族はまずいない。そして人口がEUはたった3億。ところが東アジアだけでも5倍の15億人でしかも圧倒的に中国だ。もし、東南アジア、南アジアを含めると30億人にもなるのだ。これをまとめられる力量のある政治家はまずいない。

GDPが日本を抜こうとする中国だが、1人当たりGDPが3千ドル未満なので、日本の10分の一。これでは格差が大きすぎて、共通の経済政策などまず不可能。現在のEUが労働賃金の安い東欧に雇用を奪われていることを考えれば、日本の雇用は大半が中国に吸い上げられるはずである。さらにEUにはNATOのような軍事同盟の存在があるが、東アジアは同盟ではなく、むしろ仮想敵国同士であり、アメリカ等との軍事同盟にとっては利敵行為になる。おまけに政治体制も一党独裁国家がごろごろしている。これでは政治的対立は必至である。

確かに先制パンチとしては勢いがあったが、なにせ防衛費を大幅に伸ばしている国を相手にするのだから、実効性のある政策はまず無理であろう。まあ、無理というか不可能なだけに、なにかお土産が出来れば、たいした総理となるはずだが。。。

でも過去一年の経済事情を考えれば、1つか2つの輸出市場に依存し過ぎ大火傷負わされ、一部の国の金融セクターの膨張に経済が捻じ曲げられた。このつけで東アジアの持つ巨額の外貨準備が紙屑となる悪夢も可能性が低くはないが、これがアメリカの謀略とまた好きな人は声高に云うのだろうなあ。
0

(葉月廿四日 体育の日) パブリック  政治

体育の日って東京オリンピックの開催日だからこそ意義があったわけで、連休のための休日であれば廃止したほうがいいのではないか。かように一旦既得権と化したものを無くするというエネルギーは無駄の一言に尽きる。

今日大阪を訪れた前原国交相は羽田をハブ空港にして、関空はついてはノーコメントとした。要は地方のしたいようにすればいいということだ。橋下君、ごじゃごじゃいわんと関空をカジノにすればいいんだよ。島という隔離されたところだけに警備問題も余り難しくないし、大阪であれば、梅田の場外などで警備ノウハウは民間に任せれば、それでいいのだ!

要は24時間空港の利点を生かそうとすれば、人口の多い場所に近いというのが最大の理由となる。成田に近い地域に海外に行こうとする人と、横浜も含め首都圏西部のほうが圧倒的に地理的に優位であるし、人口も多いのだから。さっさと決めればいいのだ。下手に調整などというとごねる奴が出てきて、金品を要求する。一億総ヤクザの世界から足を洗おうよ。たかるヤツは監獄へというスローガンで国益を考えないと、その何十倍という規模でその通りやっている仮想敵国にやられてしまうのだ。

例のダムにしても本体工事にあんな巨額の金はかからない。やれ立ち退きだ、やれ道路を作れと、住民エゴの塊である。関空だってあれだけ伊丹の騒音問題があったのに廃港にしなかったからこんな結果となったのだ。全てエゴが悪いといってもいいのではないか。結局みんな金が欲しいのさ!
2




AutoPage最新お知らせ