2014シリーズ秋尾瀬(8)
東電小屋〜ダキ休憩所
東電小屋から歩く事15分
ヨッピ吊り橋を経てダキ休憩所へ向かう。
ダキ休憩所は勿論正式名称ではない。
しいて言うならエンピロ氏が名付けの親であろう。
理由は簡単、
私が好んでこの場所で休憩を取ったからに他ならない。
尾瀬ヶ原の中心に位置し
左手に燧ケ岳、右手に至仏山
目の前には中田代特有の浮島と池塘群がある。
かつてここでどれだけ多くの人と尾瀬について語ったであろう。
どれだけの時間ここで佇んだであろう。
一回休めば時間が許す限り
30分でも1時間くらい、ギリギリまで居る。
とにかく飽きることのない癒される処である。
このような眺めが良く癒される場所が他にもある
アヤメ平である。
かつて天上の楽園と言われた所
そのため大勢の人が押し掛け廃墟と化してしまった。
現在復元に向けて努力がされているが
なかなか元に戻るものでもない。
私が尾瀬に初めて行った頃から
尾瀬に対してのマナーの改善の運動が始まった。
その手始めが『ゴミの持ち帰り運動』であった。
自分で持ってきたゴミは持ち帰る。
入山口でごみ袋を持たされた。
今でこそ当たり前となったが
環境保護活動と共に私は尾瀬を歩き続けて来た。
福島県側の人間にとって尾瀬ヶ原は遠く遥かな尾瀬
今でこそ自分の運転で朝早くさえ出掛ければ
日帰り1周も夢で無くなったが
なかなか日帰りで見て来られるところではない。
一番油の乗っている頃は日帰り1周を5回ほどやっている。
昭和60年 8月 鳩待〜牛首〜東電〜温泉〜御池
昭和62年10月 鳩待〜ダキ〜下田代〜沼尻〜沼山峠
平成 2年 8月 大清水〜尾瀬沼〜沼山峠
平成 2年 9月 大清水〜尾瀬沼〜沼山峠
平成 6年 6月 沼山峠〜沼尻〜尾瀬ヶ原〜御池(2人予約)
平成 7年 6月 沼山峠〜沼尻〜尾瀬ヶ原〜御池(エン他5人)
平成 8年 6月 沼山峠〜沼尻〜尾瀬ヶ原〜御池(町内5人)
平成 8年 7月 御池〜三條ヶ滝〜下田代十字路〜沼尻〜沼山峠
夢のまた夢と思っていた尾瀬日帰り1周
人生意気に感ず!と尾瀬を我が物顔で歩いていた。
しかし時が経ち、日帰り1周も再び夢のまた夢となった。
大学4年以降毎年必ず1回は行っている。
なかなかいけない所だから憧れは強くなる。
シ-ズんが終わって真冬になると尾瀬への郷愁はさらに強くなる。
来年は何処に行こうか?いつの季節に行こうか?
真冬の雪降る夜にそんなことに思い馳せる至福のひととき
早くも来年の水芭蕉の時期に集合を掛けてしまった。
来年こそは多くのメンバーで尾瀬で大宴会をしたい。
ま、だいたいの構想は練ったが
コースの発表はそのときまで『お・あ・ず・け』
天気の良い日の尾瀬ヶ原は何ものにも較べ難いほどいい。
特に秋の雲があって空が高く見える日は心も爽快に。
そればかりではない。
風が良いのだ。
寒からず、暑からず、生きている事を実感させてくれる。
贅沢な時間、足の痛みなぞいつしか忘れてしまっている。

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