昨日、2月20日は『劇団ぴーひゃらら』の第21回定期公演が
会津若松市文化センターで行われた。
鑑賞券は前売り1000円
高校生以下は無料だが学生証持参のこと
未就学児は入場不可。
公演は本日2月21日(日)も行われる。
当日鑑賞券は200円増しの1200円
良い作品なのでお奨めである。
昔は結構どこの町にもあった映画館、
テレビが普及する前までは映画は庶民の娯楽だった。
高知のとある寂れた猟場町にひっそりと佇む『オリオン座』
これから流す映画を最後に閉館することに
【概要】
現代の土佐清水において、映画館オリオン座は閉館を迎えていた。
戦後間もない頃、オリオン座には、住み込みの映画技師が働くようになるが、
彼は戦前の記憶を失っていた。
青年と出会った時には子供だった映画館の娘は、
10年後には年頃になりその青年に好意をいだくようになっていた。
そして、街の人はこの二人の恋が成就することを願っていた。
青年が娘の好意を受け止めようと思い始めていたある日、一人の女がこの街を訪れる。
【主要登場人物】
四万十太郎
映画館オリオン座の映写技師。37歳。
口癖は「グッときたぜよ。」
終戦の日に四万十川に流れ着いたところを鈴と勝男に発見され、救われる。
その後、オリオン座の映写技師(住み込み)となり10年が経っている。
以前の記憶は失っており、元は特攻隊員だったらしいことの他はわからない。
鈴のことは実の妹のように可愛がっていた。
成長した鈴が自分に好意を持っていることを知り戸惑うが、
やがてこれを受け入れようと決心する。
記憶を失う前の本名は及川勇一。
出征前は東京帝国大学に通う学生で、許嫁であった美和子と学生結婚していた。
最後には、太郎としての記憶を残したまま、勇一の記憶を取り戻すことになる。
そして、妻美和子と娘を養うため東京へ去っていくが、周囲の人のことを気遣い、
太郎としての記憶を保っていることは隠す。
岸田鈴オリオン座岸田家の次女。19歳→20歳。
姉の泉が嫁いだあとオリオン座の看板娘になっている。
四万十太郎に10歳位に出会い、兄のように慕う。
やがて、成長するに従って太郎に思いを募らせていく。
周囲の人は鈴の恋心を知っており、やがて、二人が結ばれることを望んでいる。
太郎の記憶の欠片が戻っているのに気がつき、
医師から昔の記憶が戻ると今の記憶を失う可能性があると言われたことがあるため、
太郎が自分たちのことを忘れて土佐清水を出て行ってしまうことを恐れている。
なお、太郎とよく漫才をしていて、太郎に自分が猿だと言われ(たまに違うときがある)
それに突っ込み「太郎と鈴でタロタロリンリンリーン♪」
(タロタロは太郎のこと、リンリンは鈴の鳴る音からきている)という内容を披露している。
クロワッサンの松
山之内一家の一員で中村の狂犬の異名を取るほど恐ろしい存在であるとして、
最初はシリアスなキャラとして登場する。
しかし、実はとんでもない弱虫かつ泣き虫な性格であると判明する。
鈴に一目ぼれをし、猛烈なアプローチを繰り返す。やがて、鈴が極道を嫌いだと知ると、
山之内一家を抜けることを決意し、その結果、“ずたぼろ”になり鈴の元に戻ってくる。
後に、オリオン座で働くことになる。
なお、具体的には描かれていないが鈴と結婚したと推測される。
神宮寺(ジェームス)
民宿「さば塩」で働いている大学生(休学中)。
失恋をきっかけにお遍路を始めた。
偶然土佐清水のオリオン座に立ち寄った際に、鯖子の経営するさば塩に宿泊することを強いられる。
その後、宿泊代が払えないことから「さば塩」で働くことになる。
ジェームスディーンの映画に影響を受け、スタイルを真似るようになり、
このため周囲からジェームスと呼ばれるようになる。
太郎のことを敬愛し、やがて、映画に興味を持つようになる。
太郎と鈴が一緒になることを願っている。
現代ではジェームス太郎という有名な脚本家となった。
また映画『歌姫』の脚本を書いたのも彼である。
鯖子
民宿さば塩のパワフルな女将。そのパワフルさは男をも圧倒している。
初めて行ったフラフープを上手くこなすなど、意外な一面を持っている。
若い頃は土佐清水一の美人と評判だったらしい。
恋人がいたが嵐の中、漁に出たまま行方不明となっている。
岸田勝男
オリオン座館主。
鈴、泉の父親、かつては土佐のダイナマイトと呼ばれていたと自分では言っているが定かではない。
岸田浜子
勝男の妻で鈴、泉の母親。
太郎と鈴が夫婦になり、オリオン座を継いでくれることを願っている。
小日向泉
オリオン座岸田家の長女、東京で暮らしていたが結婚。
出産のため、里帰り中。
その後長女を出産した。
ゲルマン
漁師頭(りょうしがしら)を務める。
太郎のライバルで102回もの決闘をしたが未だに決着がついていない。だが2人は強い絆で結ばれている。
メリー
バー「メリー」を経営している女性。
東京の歌声喫茶で働いていたことがある。
おっちょこちょいでゲルマンが拉致されたと勘違いしたり、
恋人のロシアが逃げてしまったと思い込み自殺を図ろうとしたこともある。
終盤ロシアとの間に子供を授かる。
及川美和子
太郎の実の妻。
戦争で夫の勇一は死んだと思っていたが、戦後10年経ち、再会する。
だが、勇一は記憶喪失になり太郎として暮らしており、
周囲の人に愛されていることを知り、一旦は、太郎から手を引こうとする。
なお、鯖子からは丸顔と呼ばれている。
最後に勇一としての記憶の戻った太郎と共に娘の待つ東京に帰ることになる。
さがらきんぞう(舞台のみの登場)
美和子の叔父。高知市で市会議員をしている。
勇一らしき青年がオリオン座にいることを美和子に伝える。
小日向晋吉
泉の夫。東京で学校の先生をしている。
まったく空気の読めない性格で身内の岸田家からも鬱陶しく思われている。
太郎のことは苦手にしている。
泉の出産に付き添うためにオリオン座にやってくる。
なお、東京に住んでいるだけあって洋食料理は得意。
ロシア
メリーの恋人。金髪・長身でロシア人の血を引く。
漁師になるためにゲルマンに弟子入りする。
メリーが妊娠した際東京へ逃げたと思われていたが、
実は両親へ結婚・妊娠の報告に行っただけであった。
小泉旭
オリオン座の閉館日に映画『歌姫』を見ることになる東京の青年。
実は、母ひばりは美和子の子供であるので、
彼は四万十太郎(及川勇一)の孫にあたる。
名前の由来は、小林旭松中ルリ子現代のオリオン座館主の娘であり、鈴の孫である。
名前の由来は、浅丘ルリ子。

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