二夜連続の偶然、転寝をしていたらメールで起こされた。テレビは今夜もBS2をつけっぱなし、聞き覚えのある♪メロディーが聞こえてきた。最近忘れっぽい割には題名をはっきり『ラストコンサート』と言い当てた。ただし、相変わらず内容までは思い出せなかった。
【ラストコンサート・あらすじ】
つかの間の《生》を、愛する男性の再起に賭けて燃焼させる孤独な少女ステラ。彼女の命の炎に焼かれて、焦燥と絶望の日々から静かに甦る往年の名ピアニスト、リチャード・・・。不治の病に冒された少女と、希望を失くした名ピアニストが出会ったとき、二人の短くも美しい愛の物語が始まった・・・。
モン・サン・ミッシェルやモンマルトルの美しい風景、全篇に流れる流麗なメロディ、そして悲しいラストシーン・・・。「私はあなたに命をあげたの。悔いはないわ・・・」17歳の短い人生は、男に永遠の愛を残して終わった・・・。
<角川映画より>
【幸せの木】
ところでこの映画のなかで『幸福の木』が出てくる。日本の植物という事で花屋からこれを借りることから運気が上昇する。
【カサンドラクロス】
同時上映されたのはこの映画。私は1977年、昭和52年1月17日(日)に観た。
【テーマ曲・ラストシーン】
軽快でそれでいて哀調を帯びた曲、映画の始めから、そして全般に流れるメロディ、おそらく一度でも聴いたら一生涯忘れえぬ曲となるだろう。それにしても17歳の少女パメラ・ヴィロレージが健気で初々しかった。 白血病という不治の病に冒された若き娘と再起をかける初老のピアニストの恋、話の筋書きは見ていれば結末も分かるが、それにしてもあまりにも切ないラストシーン、涙なくしては見られない。私はこんなくさい映画が好きだ。30年前に作られた素朴でこのセンチメンタルな作品は、もしかすると 『セカチュー』より泣けるかもしれない。

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