【万事休す】
尾瀬に行く際、日光を経由して群馬県から入るのは良くやる事。
大体、夜間、真夜中に金精峠を通過するのだが
鹿の多いこと、多いこと
筆者が運転した際、のぼりのカーブを曲がり切ろうとした際に
仁王立ちのように立ちはだかったのは『鹿』
丁度『花札』に描かれているように首だけこちらを向いていた。
この画は『花札』の十月(紅葉)、
鹿が横向いていることから『しかとお』と言う。
この時、ダキさんが飛ばしていたら
鹿は一巻の終わり、『バンビ窮す』でしたね。
『頭寒足熱』
尾瀬に行くとたくさんの高山植物が咲いている。
物覚えの悪い筆者でも、反復横とび、失礼反復練習により
主な高山植物のほか30種類ほどは言えるようになった。
だが、黄色いや白い小さい花はなかなか特定出来ない。
こんなとき役に立つのは植物図鑑。
たとえポケット版でも効果は絶大。
また、寒い時にも重宝する。
ちょっと擦るとたちまち煙が出てきて熱が出る。
所謂、図鑑即熱である。
『牛首』
尾瀬ヶ原『上田代』と『中田代』の境界。
尾瀬ヶ原に半島のように突き出た形
或いは牛が寝そべったように山側の森が湿原にせり出している。
牛首(うしくび)と読むが我々は素直にそうは読まない。
『ぎゅうしゅ』と読んでしまう。
となれば『ぎゅうはい』は?
『東電小屋』
言わずと知れた『東電小屋(とうでんごや)』
これだってそうはいかない。
『飛んで親』
こう読んでしまう、哀しいさが。
『歩くハイカー病』
かつて燧ケ岳を登る際に後ろから初老の紳士が追いつかれて並んだ。
そのときに「昨日は『ほたか』を登って今日は『燧』ですよ』
と会話をしたが直ぐに『ではお先に』爽やかに抜き去っていった。
エンピロさんがその人を見て『歩くハイカー病』と命名したのだが、
けだし名言だと思う。
歩かずにいられないほどの健脚振りを言ったものである。
その健脚ぶりは、我々が再び歩き出しても
二度とその姿を見ることは無かったのだ。
追いつけなかったのである。

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