天気が崩れるとの予報だったので、駅から自転車に乗らず出勤したので、帰り道は予報どおり、それもかなりきつい雨の中、予定の電車に乗るべく急ぎ足で駅に向かった。足元が濡れて気持ち悪かったので、途中で靴下を買ったのだが、よく考えたら履き替える所がなかった…濡れたまま会場入り、とーちゃんが席を取ってくれてたので、真正面、前から二列目のベストポジションで見ることができた。
最初はソロでほぼ1時間。本人よりビル・モンローらしい、との評判もある。私はマンドリン弾けないので、詳しいことは全くわからないけど、会場のそこここにいるマンドリン弾きさんたちの驚愕の声や、感服したため息が聞こえてくる。
彼の音楽から私が感じたのは、イマドキの音じゃないということかなあ。私のこれは、まさしく最上のほめ言葉なんだけど、歌からもマンドリンからも、深みや重みが感じられて、魂のどっかを揺さぶられているようだった。純粋な日本人の私だが、自分のルーツはこんなところにあるんじゃないのかと思った。
いつも隣で演奏しているとーちゃんが、一番好きで、憧れていて、あんな風に弾けたらいいな、と思っているマンドリン弾きなので、テクニックはともかく、スピリットは近いのかもしれない。なんだか懐かしい気もした。
休憩の後のステージでは、古い友人たちとの競演。前日に、Sん君から、アメリカでマイクの引越しを手伝った時の話を聞いていた。そのことをマイクがMCで喋っていたのでおかしかった。一番良く働いたというマイク・バブとSゆりちゃん、どっちが一番だったのだろう?
マンドリンもお揃い、ファッションもお揃い、鏡のような二人。
招聘元のI葉くんも、Sん君の企画に快く乗ってくれたそうだ。お陰でコンサートというよりも、ちょっと広い部屋に集まって、皆でマイクの歌を聴く会、みたいな感じになってとてもいい雰囲気だった。
東京から、名古屋から、岡山から、それぞれの思いで会場にやってきた方々も、とても満足そうだった。もちろん、地元関西の人も。
余韻に浸りながら、でもお腹がすいたので、何か食べようと歩いていると、奇跡のようなことが起こった。クラブの先輩で、ホワイトシスターズ初代バンジョー弾きのKさんが、目の前に立っていたのだ。早速近くの居酒屋(とーちゃんが昔よく行ってた店。)まで引っ張っていき、一緒に宴会。これはマンドリン弾きも呼ばなくちゃ、とK子ちゃんのダーリンに電話を入れる。と、なんと彼は15人ほども関係者を引き連れてやってきた。Sん君夫妻、東京からのお客さま、ナッシュビルのSさん、某MのSブさん、45のRさん、Rさんなどなど。学生さんもいたな。
で、これが再開を喜ぶ写真と、東京からのお客様の写真。お忍びなんだけど、ま、いいか。
Kさんが、お友達に貰ったシフォンケーキを、なぜか私が貰って帰ったのだった。

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