うちの職場の上司が、別の仕事場の人と喋っていた。
『僕な、へんなおっさんやねん。』
たぶん電話の向こうで、何のこと?とか聞かれたんだと思う。
『今年はな、ずっと半そでで通してん。な、変やろ?』
彼は、外に出る時はジャンパーを着るが、室内ではずっと半そで。去年もおととしも、だいぶがんばっていたが、12月の声を聞く頃には力尽きて長そでになったものだが、今年は思うところあったのか、とうとう3月までやり通した。・・・って、部屋には暖房が入っているし、(それもちょっと強め)何やってるんだか、って私は思っていたんだけどね。
それは、私生活でも続けていたらしく、いつも旅行に行く仲間と車で城崎に行った時の事、道の駅で試食をしていたら、あちこちから刺すような視線を感じたそうだ。仲間の一人に『あんた、半そでめちゃ見られてるよ。』と言われるまで自分の姿が浮いてることに気づかなかった。鏡があるわけじゃなし、どんなに違和感があるかなんて、見えないから しかたないことではあるが。
そんなへんなおっさんってどこにでもいるのかしら?私のすぐ近くにも約1名。フェスの帰り、昼ご飯を食べに寄った回転寿司。別の車のバンドメンバーは既に椅子に座ってた。私たちが店に入るなり、下を向いて笑いをこらえるバンマス。
『どないしたん?』
『いや、ドアの向こうにマリオの赤い帽子が見えたから。』
そう、彼は最近ユ○クロで買った赤い野球帽がお気に入り。(キャップというよりそんな感じ。)その上きょう日誰が着てるねん、なオーバーオールで普通に街を歩いてる人はあんまりいないような気がする。
たまには、客観的に自分の姿を振り返って見ることも 必要かも。

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