2005/2/25

ラトゥール  展覧会

上野に出かけた時、西洋美術館「ラトゥール展」の看板を横目でちらりと見た。「ラトゥール?」誰?現代美術の人?そう思っただけで通り過ぎた。

土曜日(19日)、テレビ東京「〜美の巨人達〜」を見て、初めてこの画家のことを知った。
彼は17世紀の画家。しかし、20世紀になって再発見されたという。代表作は「常夜灯のあるマグダラのマリア」。光と闇の劇的な効果で知られる。マリアも聖書のようではなく、17世紀の普通の女性のように描かれている。

彼はカラバッジョの大きな影響を受けているという。私はこの5〜6年で見た展覧会のうち、「カラバッジョ展」(目黒庭園美術館)が一番良かったと思っている。

光と陰の表現は洋画の魅力の一つだ。日本画の平面的で抽象的な表現もいい。色の濃淡で自然を描写するのも美しい。東山魁夷の障壁画を見てつくづく思った。

だが、物の質感、量感(ビロードの生地、真珠のきらめき、透明な肌etc)、そして光と闇の効果は油絵独特のものだ。カラバッジョでもその表現に感銘を受けた。
ラトゥールは疫病と宗教戦争の苛酷な時代を生きた。番組では「闇」を作者の絶望や死への恐怖、「灯火(光)」を作者で抱き続けた希望ではないか、と解説していた。
ラトゥールの作品は死後急速に失われ、真作と認められているのは40点ばかりに過ぎず、まだどこかに埋もれているかもしれないそうだ。そういう話にも興味をかき立てられてしまう。ぜひ見てみたい。

既に開催中かと思ったら、3月8日からなのだそうだ。安心した。

0



トラックバックURL

トラックバック一覧とは、この記事にリンクしている関連ページの一覧です。あなたの記事をここに掲載したいときは、「記事を投稿してこのページにお知らせする」ボタンを押して記事を投稿するか(AutoPageを持っている方のみ)、記事の投稿のときに上のトラックバックURLを送信して投稿してください。
→トラックバックのより詳しい説明へ



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ