2005/2/25

読書  本・文学

最近、本を読まなくなった。老眼が進んだこともあるし、読書タイムだった通勤時間が短くなったせいもある。こうやってパソコンの前に座ることが多くなったのも影響している。

でも読みた〜い!と思える作家がいないのだ。わりに女性作家を読むことが多いのだが、最近は小川洋子さんの「博士の愛した数学」が良かったなぁと思うくらいで、読もうという気持ちすらおきない。桐生夏生さんは暗すぎて嫌だし、高村薫さんは「晴子情歌」でやめた。母親の手紙というだけで、うんざりする。宮部みゆきさんは多作達者な書き手だが、「オカルトチック」なのがだめ。小池真理子は「恋」で懲りた。芥川賞もほとんど読まない。さすがに話題の十代作家は読んだ。金原ひとみは読み終えたが、綿矢りさは1ページで駄目。あんな文章読むに耐えない。田口ランディも文章が荒くて心も荒んでくる。柳美里は粘着質の文章が疲れる。鷺沢萌さんは死んじゃったし、干刈あがたさんも李良枝さんもいない。

最近の男性作家もあまり読まない。ちょっと子育てに関与したからって子育て論とか教育論とかぶつのがいるでしょう。あれが嫌い。

大江も読まなくなったし、加賀乙彦も「永遠の都」以後敬遠している。村上龍は「希望の国のエクソダス」、共感をもって読んだ。今のライブドア・堀江さんを見ているとこの小説をちょっと思い出す。

村上春樹はその文章の軽み、語り手のライフスタイル(音楽とか料理とか部屋とか)が結構好きなのだが、小説自体は・・・。短編は悪くないんだけどね。「ノルウェーの森」は夫から「きっと腹を立てるよ」と言われていたので、ず〜っと読まずにいて図書館で借りる人もいなくなった頃、読んだ。確かにそうだった。
でも「ダンスダンスダンス」の方がひどかった。最後本を投げ捨てた。

今日のasahi com.で蓮見重彦氏が「村上春樹は破綻している」と言うのを読んで、私だけが変だったのではないのだ、と安心した。

これは、という作家知りませんか?
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2005/2/25

ラトゥール  展覧会

上野に出かけた時、西洋美術館「ラトゥール展」の看板を横目でちらりと見た。「ラトゥール?」誰?現代美術の人?そう思っただけで通り過ぎた。

土曜日(19日)、テレビ東京「〜美の巨人達〜」を見て、初めてこの画家のことを知った。
彼は17世紀の画家。しかし、20世紀になって再発見されたという。代表作は「常夜灯のあるマグダラのマリア」。光と闇の劇的な効果で知られる。マリアも聖書のようではなく、17世紀の普通の女性のように描かれている。

彼はカラバッジョの大きな影響を受けているという。私はこの5〜6年で見た展覧会のうち、「カラバッジョ展」(目黒庭園美術館)が一番良かったと思っている。

光と陰の表現は洋画の魅力の一つだ。日本画の平面的で抽象的な表現もいい。色の濃淡で自然を描写するのも美しい。東山魁夷の障壁画を見てつくづく思った。

だが、物の質感、量感(ビロードの生地、真珠のきらめき、透明な肌etc)、そして光と闇の効果は油絵独特のものだ。カラバッジョでもその表現に感銘を受けた。
ラトゥールは疫病と宗教戦争の苛酷な時代を生きた。番組では「闇」を作者の絶望や死への恐怖、「灯火(光)」を作者で抱き続けた希望ではないか、と解説していた。
ラトゥールの作品は死後急速に失われ、真作と認められているのは40点ばかりに過ぎず、まだどこかに埋もれているかもしれないそうだ。そういう話にも興味をかき立てられてしまう。ぜひ見てみたい。

既に開催中かと思ったら、3月8日からなのだそうだ。安心した。

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