2006/11/11

本「美術の都」  本・文学

まだまだ続くイタリア・マイブーム

岩波文庫「美術の都」(澤木四方吉著)を読んだ。表紙はトリトーニの泉。

大正初めに欧州に留学した著者のイタリア(フィレンツェ・ローマ)・パリ・ミュンヘン紀行記。カンディンスキー論や西洋美術史の論考もあるが、私の目的はイタリア旅行記だ。第一次世界大戦前のイタリアはどんなだったか、またその当時の日本人にはどの様に映ったのだろうかと興味をひかれた。

アルプスからイタリアに入って最初に著者が印象付けられるのが光の明るさ。「一歩北イタリアのロムバルヂアに踏み入れば、あたかも仄暗く湿りを含んだ伽藍の内奥から、急に輝かしい陽光の下に出たように、晴れやかな別天地が目の前に展開される。ここにはもう真の『春 プリマヴエエラ』があるのである。」

そしてちょっと笑ったというか「あ、やっぱり」と思ったのが
「イタリアは5月半ばに入れば耐え難き炎暑の夏が始まる。」の一節。
イタリア観光は「5月までの短い春か、秋」にするべきらしい。

続きを読む
0



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ