2008/2/12

「ぜんぶ、フィデルのせい」を見て  映画

10日、この映画を見に行ったことを書いた。
ぜんぶ、フィデルのせい - goo 映画

裕福な家庭で幸せに暮らしていた9歳の少女アンナの生活が、ある日を境に変わっていく。家政婦は「ぜんぶフィデルのせい」と言う。フィデルとはカストロのこと。

映画の感想で「両親が幼稚」というのを読んだ。あ〜、時代背景がわかっていない、時代の重さ、監督の思いが理解されていないなぁと思った。

アンナの父はスペイン名家の出身。パリで弁護士をしている。母もフランス南部の名家の出身、雑誌の編集者だ。

父の兄がフランコ政権に殺され、兄嫁と娘がフランスに逃れてくる。

フランコ政権と聞くだけで、私はスペイン人民戦線、スペイン内戦、ピカソ「ゲルニカ」、オーウェル「カタロニア讃歌」、カザロス「鳥の歌」、フランコファシスト独裁政権・・・と次々と連想する。どれも深く知っているわけではないけれど、ずしりと胸にこたえるものを感じる。FCバロセロナの「カンプノウ=クラシコ」も歴史そのものだ。

アンナの父と母はチリに出向く。そしてパリに戻ると「アジェンデ政権」を熱く支持する。

「アジェンデ政権」!

民主主義によって生まれた社会主義政権はアメリカのCIAの支援を受けたピノチェトの軍事クーデターによって倒される。その後軍事独裁政権によって多くのチリ国民が殺害された。

サルバトーレ・アジェンデ、チリ・クーデター、ピノチェトは「Wikipedia」にも詳しく出ているので読んでみてください。

アンナの元には、ギリシャ人家政婦、ベトナム人家政婦がやってくる。両親が亡命者を支援するために雇ったのだ。ギリシャはやはり軍事独裁政権が人権を抑圧していた。ベトナムはもちろんベトナム戦争だ。

この「ぜんぶ、フィデルのせい」のジュリー・ガウラス監督の父、コスタ・ガウラスは「Z」において、ギリシャ独裁政権による政治指導者の暗殺を題材に、独裁政権の恐怖を描いた。また、「ミッシング」ではチリ軍事クーデターによる市民殺害を描いた。

ジュリア・ガウルス監督の背骨にはこういうものがある。

Z(1969) - goo 映画
ミッシング(1982) - goo 映画


また、もう一つ。「変革」を求める時代でもあった。

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