2008/5/21

映画「Z」をBSで見た。  映画

19日(月)NHK・BS2で映画「Z」(1971年)を見た。NHKでは今開催されているカンヌ映画祭にあわせて過去の受賞作品を連続放映している。

「Z」は審査員特別賞を受賞。コンスタンタン・コスタ=ガヴラス監督、イヴ・モンタン、ジャン=ルイ・トランティニアン、ジャック・ペラン出演。

「Z」が公開された当時はあんまり関心がなかったが、主題曲だけは好きだった。当時はラジオでよく「映画音楽ベストテン」みたいなのを放送していた。哀愁を帯びたきれいな曲でベストテンの上位にあった。

音楽はミキス・テオドラキス。
Zのテーマ
(独特の音はギリシャ民俗楽器のブズーキだろうか)

もう一つ、この映画を見たいと思った理由は、監督が、今年見て気に入った映画「ぜんぶフィデルのせい」のジュリー・ガブラス監督の父コスタ=ガブラスだったから。

映画のあらすじは;

地中海に近い小国で野党の政治家(イヴ・モンタン)が暗殺される。これを警察は交通事故による脳出血と発表する。捜査に当った予審判事(ジャン・ルイトランティニアン)は、次第に事件に隠された陰謀に気づいていく。当時のギリシャ軍事政権の恐怖を描いた問題作。

実はもっと緊迫したジワジワ恐怖の作品を想像していた。が、時代の雰囲気なのかな、どこか素朴でのんびりで、ユーモアが隠し味にある。本当に悲劇的な作品なんだけど。

政治家は衆人環視の中、棍棒で殴り殺される。同僚議員や証言者も襲われるが、顔も隠さない一般人の男が棍棒で殴る。

今だったら、ボーン(映画ボーン・シリーズ)のような訓練されたエージェントがハイテクを駆使して証拠も残さず、完璧に暗殺するだろうなぁと思ったりする。これはスパイ映画見すぎ?

政治家はもちろんSPもつかないし、ボディーガードすらいない。

(この事件の元となったのは、議員ランブラキス暗殺事件だが、実際に「グリゴリス・ランブラキスは街の中心で打ち倒され、致命傷を負い」「数日後に亡くなった」そうなので、事実に近い描かれ方だったのだろう。)

その他、今と全然違う状況。

新聞記者は平気で政治家未亡人の部屋を訪ねるし、写真も撮り放題。病院にも普通に入ってしまうし、セキュリティーないし、プライバシーなんかない。

司令官や警察署長が、無防備に証言者の元を訪れて、圧力をかける。

予審判事の尋問は大岡越前のようだし。容疑者をはめる尋問術は「そう来るだろうと思った」と笑えてしまう。

ケチをつけているのではないよ。「時代」の変化に驚いているのだ。

映画を見ていて、我ながら驚いたこと。

この女優さん見たことある、と思った途端、「イレーネ・パパス」という言葉が浮かんだ。ジャン=ルイ・トランティニアンも最初サングラスだったから分からなかった。でもふとした表情で、「ジャン=ルイ・トランティニアン」とフルネームがパッと出てきた。

暗殺者の一人もレナート・サルバトーリなんて名前がすらすら出てきた。

今およそカタカナ語が覚えられない私が、すらすらだもの。若いときの記憶ってすごい。

だから、若い方々、若いときにしっかり勉強して、大切なことをたくさん覚えておいてね。

私も芸能人の名前ばかり覚えているなんて「もったいない」ことをしたと思う。もっと英単語とか覚えていればよかった。

この歳になって、この映画を見て、新発見は
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