2009/11/26

中島みゆき的アジアンカバーズ  音楽

NHKBS2「熱中夜話・中島みゆき」を見て、久しぶりにCDを聴こうかという気になり、CD棚を捜した。

忘れていたのだけれど、「中島みゆき的アジアン・カバーズ」というCDがあった。

中島みゆきの曲をアジアの歌手、香港、台湾の歌手がカバーしたものだ。

曲は「ひとり上手」(テレサ・テン)、「ルージュ」(フェイ・ウォン)、「時代」(サリー・イエー)、「最愛」(ヴィヴィアン・チョウ)、「EAST ASIA」、「空と君の間に」、「誕生」や「ホームにて」もある。

購入した際、解説を読んでいたはずなのに、すっかり忘れていた。

「ルージュ」は「容易受傷的女人」という題で香港で大ヒット。
北京語にしたものは中国、台湾、シンガポールで大ヒット。更に、英語版でシンガポール、タイでヒット。ヴェトナム語でもヒット、アメリカのヴェトナム・コミュニティでも歌われた。更に更にトルコでもヒットしたそうだ。

驚く。

中島みゆきの曲の普遍性を思わずにはいられない。アジア的感性なのか。

「ルージュ」は77年に「ちあきなおみ」に提供された曲で、研ナオコが歌い、中島みゆき自身も歌っている。でもそれほど有名な曲ではない(らしい)。

79年に出たアルバム「おかえりなさい」の中にある「ルージュ」を「フェイ・ウォン」が聴いて気に入り、カバーしたという。

「おかえりなさい」は中島みゆきが他の歌手に提供した曲を自分で歌ったもの。「あばよ」「しあわせ芝居」「この空を飛べたら」なども入っている。

アジアン・カバーズの歌手は、テレサ・テンをはじめ、澄んできれいな柔らかい声の人が多い。みんな実に気持ち良さそうに歌っている。

私たちは中島みゆきの「詩」に目を奪われるけど、こうやって違う言語で聴くと、曲のよさをすごく感じる。

訳詩を読むと、ほとんど「恋の歌」。力ある作詞家が詩をつけているそうで、男女の愛を巧みに綴っていると思うが、物足りない。「あなたと私」の世界だ。

熱中夜話で田家秀樹氏が、「一つの歌の中に、人生観があり、世界観があり、宇宙観まである。ここまで深いテーマを歌い上げる人は世界でも例がない。類まれな歌手」と語ったが、カバー曲にはそういう広さ深みがないように思う。

日本語の、みゆきさんの詩で、あの「悪声」の、陰影がありつつ、力強い歌声が一番だなと、改めて思った。
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