2011/7/26

コクリコ坂から  映画

8月5日追記:感想を書いているときに同級生の訃報が入ったため、映画の感想になっていません。映画評と思って読みにきてくださった方、申し訳ありません。

基本的に善人しか出てこないし、優しい感触の映画です。夫婦、恋人どおしで見に行くと良いと思います。
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横浜が舞台だというので、「コクリコ坂から」を見に行ってきた。ジブリ作品は「千と千尋の神隠し」以来かな、いや、「ハウル」を見た(印象薄し)。

(横浜の風景はよくわからない。坂道と港と船で、横浜らしいのかな。知っているのは山下公園、氷川丸、マリンタワー、ホテルニューグランド。桜木町の駅や市電も描かれたが、当時を知らない)

聞いている評判は賛否半ばだった。宮崎駿(脚本)にはフェロモンが足りないというものもあった。恋愛モノは苦手だよね。

まず、第一の印象はアニメの質が「千と千尋・・・」に比べると落ちるということ。背景も人物や衣装も、人物の表情も動きも大雑把。粗い。もちろんディズニー、ピクシーピクサーの凝ったCGアニメから見ると何世代も前と言う感じ。(この間違い、サッカー脳ですね)

それが狙いなのかもしれない、と思うので、その点には目を瞑る。

娘に言わせると、10代の少年少女の初恋が描かれているのに、ちっとも胸キュンにならない、そうだ。

この映画は恋愛を描きたかったのではないのだろう。

団塊の世代から言うと、文化部部室とか新聞部(ガリ版印刷)とか、生徒会とか、そういうのが懐かしかった。それと暮らしの風景。

米を舛で計る、釜、お櫃、マッチ(大型のマッチ箱)、亀の子たわし、カネヨのクレンザー、蝿取りリボン、三輪オート、東京オリンピックのポスター、森永キャラメルのネオン。

高校文化部の、あの雰囲気。浮世離れした人がいたよなぁ。哲学、文芸、考古学、天文部とか、今はあんな雰囲気はないのだろうか?

とにかく、当時は機械類が一切ない。コピー機も印刷機もない、もちろんパソコンなんかない。携帯どころか電話だってなかった。

全部人の手を経る。全部自分達で調べる。だから、人と人の間が濃密。語り合うしかなかった。

生徒総会に人が集まって熱く議論するなんて、娘達に聞くと「どこの世界?」というくらい、ありえないことらしい。

私の高校時代、生徒総会ではかなり議論した。いろんなテーマがあったけど、「ギター・マンドリンクラブ」をクラブ活動として認めるかというのが紛糾した。

この音楽クラブは、「ふだんの学園生活が音楽であふれるように」と教師達が自発的に生徒にギターやマンドリンを教え始めたのがきっかけだった。(今では考えれない牧歌的な話)

「学園生活に音楽を」と言う狙いなら、それが一つのクラブ(部活)になってしまうと、一部の人たちのものになってしまう、初心が忘れ去られてしまう、というのが一方の意見。

かなり上手になり発表会などもするようになったので、活動費を計上してほしい、クラブとなっても学園生活から音楽がなくなるわけではない、というのが一方の意見。

どうでもいいようなことで白熱の議論になった。2時間くらいやっていたんじゃないかな。

私達が卒業した次の年は「制服の自由化」が主なテーマで、これも長い期間議論をしたようだった。完全自由化ではなく、一部自由化、理に合わない服装の規則が撤廃された。

議論好き、理屈好きは、こんなところに根っこがあるかもしれない。

(三無主義という言葉ができたのは、70年代かな)

このアニメで、建物保存運動に若者が熱を持って取り組む姿。宮崎さんは脚本に「若者よ」のメッセージを込めたかったのかもしれないなぁと思ったりした。

それと、大人が今の大人よりも包容力がある。そのように描いている。今は利に敏く小うるさい大人が増えてるような気がするな(あくまでも印象)。

主人公の父親は船乗りだが、朝鮮戦争時に船が機雷に触れて爆発沈没、亡くなった。朝鮮戦争と日本の関わりを語るのも宮崎さんらしい。

と、宮崎駿さんのことばかり書いている。宮崎吾郎さんは「ゲド戦記」でとんでもないことをしてくれたから、そもそも信用できないなぁと思っているが。う〜ん、表現者としては、ひらめきを感じない。

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「コクリコ坂から」で、40年以上前の女子高時代のことを思い出していたら、突然、同級生の訃報が届いた。「えっ!」驚いて、胸がドキドキした。

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