2012/1/31

ちょっと恥ずかしい  生活

通勤に使う駅で、時々「エルゴラ」を買う。マリノスの話題が大きく載っている時だ。

私くらいの歳で、「エルゴラ」を買うのは珍しいのか、「毎度ありがとうございます」と言われるようになった。顔を覚えられたみたいで、ちょっと恥ずかしい。

バイト先近くのラーメン屋で、カウンターで一人担担麺などを食べたりしている。先日財布を忘れたので、携帯を預けて「今から財布取ってきます」と言ったら、「携帯を置いて行かなくてもいいですよ、おなじみさんですから」。

え〜!!私はおなじみさんとは思ってなかった。財布を忘れてきたことも恥ずかしいけど、顔を覚えられているのも恥ずかしいな。おしゃれなカフェならともかく、ラーメン屋の常連って。

年末には「来年もお願いします」なんて言われた。

「おやじ」みたいだ。

バイト先のビル。お掃除のおばさんとお話をする。「寒くて大変ですね」と言うと、「あなたが出勤の時は、大分暖かいけど、私が家をでるのは6時前だよ、寒くて、耳なんか洗濯ばさみで挟まれているように痛い」

その方、階段も軽やかに上る。毎日元気にモップでビルの床を拭いている。お歳を聞いたら「73歳」だという。

私なんか怠け者で申し訳ない。恥ずかしくなる。

先日電車がガックンと揺れた時バランスを崩して、ひっくりかえってしまった。吊り輪をつかまりそこねた。もう恥ずかしいったらない。

改札を通ろうとしたら、切符(回数券)がない。どこで落としたのか、全く記憶がない。駅員さんが「今回はいいですけど、次からはお金をいただきますよ」と冷たく言う。はい。すみません。

もう、恥ずかしいなぁ。こんなことばっかり。

でも、「恥ずかしい」という感覚自体も、歳とともに、段々衰退していく。どうでもよくなる。

恥ずかしいけど、まぁいいや。
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2012/1/30

マリノス始動  サッカー(マリノス)

昨日はマリノスのファン感謝デーだった。もちろん、行っていない。新体制発表会も行っていない。でも、詳細はtwitterやblog、公式ページの写真や、TVK「キックオフマリノス」(ファン感除く)で知ることができた。

ユニフォームは、なかなかいいなぁと思った。adidasの方がやっぱりいい。3本線が入っているし。

ナイキの09年、10年は最初「え?」と思った。勝っていけば、どんなユニフォームもかっこよく見える、というのは、その通りだけど、最初から「格好いいなぁ」と思えるユニフォームの方が良いに決まっている。売れ行きも好調なようだ。

新加入選手は、前のチームでキャプテンをしていた冨澤選手、中町選手。プレーはよく知らないが、リーダーシップや闘争心、J2で苦労した経験で、マリノスの選手に刺激を与えてくれそうだ。

復帰した斎藤学選手にも期待している。

出て行った選手は残念だけど、仕方ない。サッカー選手の寿命は短いし、条件の良い方に移籍するのは当然のことだ。

アーリアは最後までその良さがわからなかった。能力の5%しか出していないと聞いていたので、毎回毎回出場するたびに期待したのだけど、いつも失望に終わった。千真は成長が見られなかった。

マリノス戦以外で頑張ってほしい。

チームは始動。初日の練習を見に行った人たちの感触もよいようだ。樋口監督の言葉も概ね好感をもって受け入れられている。

中澤blogも復活したし、チーム内もあの重苦しさから脱しつつあるのかな。

そういえば、アン・ジョンファンが引退。04年1st鹿島戦、優勝を決めたゴールが一番皆さんの印象に残っているだろう。ブルマー姿も懐かしい。

でも一番印象にあるのはACLベトナムチーム戦、試合終了後、ベトナム選手たちと記念写真を取っていた姿だ。アジアのスターなんだなぁと実感した。

日韓W杯のドローの時、日本から小野伸二、韓国から安貞桓(ストレートの長髪)がドロワーだったと思う。二人とも期待の若手だったわけだけど、時の経つのは早い。

こういう風に少しずつ選手が入れ替わっていく。マリノスもいつまでも俊輔、中澤、大黒頼みではいられない。

宮崎キャンプも始まる。しっかり戦えるチームを作り上げてほしい。

ただ、浦和の監督・選手強化、FC東京の選手かき集めとか、他のチームも着々とチーム作りが進んでいる。戦力は十分かなぁとちょっと心配になったりする。

狩野くんとか、もうそろそろ大化けしてくれないと困る。期待してるよ。
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2012/1/29

見られなかった清明上河図  展覧会

一度感想を書いたのに、操作の失敗で消えてしまった。がっくり。

時間も経ってしまったが、でも記録のために書いておく。

東京国立博物館故宮博物院名品200選展が開催されている。名品ぞろいだ。

特に「清明上河図」。中国門外不出の至宝。日中国交回復40周年を記念して特別に貸し出された。(24日で展示は終了)

家族が行ってきて「一見の価値あり」「他の展示もすばらしい」と絶賛したので、行くことにした。

家族は「180分待ちという表示があっても、実際は75分だったから、時間に惑わされないように」と言っていた。

博物館に到着した段階で、「入場まで50分、清明上河図まで210分」の表示があった。

博物館(平成館)の外で、30分以上並び、入館した後も、展示はどれも人だかりがすごくてよく見えない。2重3重の人垣だ。

「書」が多いので、平らに展示してあるからから、展示ケースの一番前でないと全く見えない。

背の高い若者が二人、徽宗皇帝の書の前でイヤホンで解説を聴き、更にオペラグラスを取り出して眺めだし、横から押されても全く動かない。

私が気弱に(笑)、「詰まってますよ、少し動いてください」と言ってもダメ。

すると横にいた紳士が私の肩をぐっと引っ張って、「君たちちょっと左に動いて」、「見えましたか?」と親切に展示を見せてくれた。

「ありがとうございますっ!!」チラッと書画が見えた。

そんな調子で、展示はチラチラ見た。もともと書はわからない。

書道をしている人にとっては、あこがれの名品ばかりだろう。私でさえ、この作者は中国文化史で何度も見たことのあるなぁと思ったりした。

第二会場に入ると、やや人がばらける。青銅器や陶磁器はやや見やすい位置に展示してあったので、ゆっくり鑑賞。染付や青磁の器の素晴らしいこと!

展示を見終わって、いよいよ「清明上河図」の行列に並んだ。

その時点で180分待ちだった。本を読みながら、ゆっくりゆっくり進んだ。

が、館内が暑い!

ヒートテックなどを着ていたので、発汗するとますますヒートアップ。飲み物を持ってないし、顔がほてってくる。本を読んでいたので、目は疲れてくる。

そのうち気持ちが悪くなって、吐き気までしてきた。並んでいるのはほとんど50代以上、高齢者も多いから、私だけ特権(座りたい)を言うわけにもいかない。すでに60分経過。

入場まで30分以上並んで、入場後も人混みの中、展示を見回って、更に行列。

係員に聞くとあと2時間、という。昨年11月3日出先で具合が悪くなったことも思い出す。

あきらめました(T_T) この体調不良では、無理。

もう一生見ることはないだろうなぁ。北京故宮でも見るのは難しそう。

係員の話では、一番早い人は朝7時半に来て、9時半の開場を待っているとか。真冬の朝ですよ。開場の時には既に千人並んでいたとか。

見た人は口々に「やっぱり、実物を見ると、筆遣いまでわかるから違うなぁ」。「細かいところまでしっかり描いてあって、素晴らしい」

娘は「これだけ評判を取ったのだから、また近いうちに展示があるよ」と慰めてくれたが、どうだろう。

疲れて、帰りの電車では熟睡してしまった。

もっと天気の悪い平日、あるいは土日の夕方に行った方が良かったかもしれない。ゴヤ展は空いていたので油断した。こんなに中国の美術品が好きな人が多いとは思わなかったなぁ。

本当に残念。
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2012/1/28

ミシンを出してみた。  生活

本当に久しぶりにミシンを出してみた。

NHK朝ドラ「カーネーション」と、今シーズンは終了したけどWOWOW「プロジェクトランウェイ」の影響です。

家にあるミシンは相当古い。30年以上前のものだと思う。

新しいのに買い換えようか、と「通販生活」の山崎ミシンを見るたびに思っていた。ブラザーの新製品は上糸通しを全部自動でしてくれるそうだから、それもいいなぁ。

家にある、あのミシンは使えるのだろうか?新しいミシンに買い換えるにしても、一応点検。

幼稚園グッズ作り(園は親の手造りを指示)、小学校のゼッケン縫いとか、子どもの小物つくりに随分使った。袋物はたくさん作った。洋服作りは発表会用の別珍ワンピースくらいかなぁ。そうだ、カーテンも縫ったっけ。

最近はもっぱら雑巾縫い。(100円ショップで買う人がいるのが信じられない世代です)

今日久しぶりで出してみて、糸のかけ方を忘れているのに自分でもびっくり。

でも、やっているうちにいろいろ思い出して、最終的には雑巾縫いも無事できた。

うん、洋裁も楽しいかも。

スカートや、ブラウスなんか、私も昔は縫ったものだったけどね。

母は85歳を過ぎてもパジャマを縫って、近所の人や友人にプレゼントをしていたっけ。

一昨日は母の命日だった。母には子どもの頃からたくさん洋服を作ってもらった。既製服がない時代だったから、ウチに限らず、皆手作りの服を着ていた。

実家には使わなくなったシンガーのミシンが置いてある。ポータブルでもなく電気ミシンでもなくて、足踏み式のミシンだ。

ジグザグ縫いはできなくても、あのミシンが一番使いやすい。あのまま誰も使わずにひっそり置かれたままになってしまうのか。もったいないが、仕方ない。

でも実家に行くたび、ミシンを踏んでいた母を思い出すことだろう。
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2012/1/23

松田直樹メモリアルゲーム  サッカー(マリノス)

朝から雨がシトシト降っているし、一緒に行くはずの娘は体調不良だし、どうしようかと思った。

松本山雅との試合はあきらめて、スタジアムにいる時間を短くすることにした。

雨具や防寒具の重装備で出かけたが、雨はほぼ上がり、家の近くから丹沢の山々と富士山もくっきり見えた。大丈夫そうだな、と思った。娘も絶食ながら、どうにかもちこたえそうだ。

着いた時、「ゴール!」という声が聞こえた。山雅が得点したようだった。

第一試合は間もなく終了。

観客席はアウェイ側が少々さみしい。メイン、バックスタンドは満杯。

ゆずの歌が始まった。「逢いたい」

歌詞の内容が、あまりにマツのことを歌いすぎているようで、泣けた。本当に、1年2か月前には、あの、ピッチにいたのに、サポーターの前でマイクを握って話をしていたのに。

「マジサッカー好きなんすよ」の言葉をこれほど聞くことになろうとは。あの姿、あの言葉が、直接松田直樹を見る最後になるなんて、思いもしなかった。悲しい。

試合は楽しかった。試合後のマスコミの報道は、カズ、ヒデ、もちろんゴールを決めた安永だったけれど、でもスタジアム(マリノス)で一番盛り上がったのは、ドゥトラだった。

コールも一番多かったし、プレーも一番精彩があった。ドゥトラ、奥、なつかしいよ。

もちろん、能活、井原、城、遠藤、小村、みんなみんな懐かしい。

(後ろの席の人たちはドゥトラを知らなかったみたい)
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安永のゴールを祝福。

時々、ゴール裏からどっと笑い声が起きていたけれど、どんなヤジがあったのだろう?代表サポーターもリーダーの声に笑い声が起きてた。何を言ったんだろう。気になる。

隼磨に対する「やればできるんじゃねぇかよ!」のヤジは聞こえた。あと勇蔵がプレシャーをかけられて一瞬オタオタした時、女性の声で「ゆーぞー!○△*…」と叱咤の声が飛び、それにこたえるように勇蔵が相手選手を抜き去った場面があった。

応援の声が止まると、選手の声や、ヤジも聞こえるから、それがいつもの試合とは違う。

岡山も満場の笑いを誘っていた。

楢崎はペナルティエリアから出てきて、試合中なのにストレッチをしていた。後半マリノスの攻撃が少なかったからね。逆に榎本哲は忙しくて、でも好プレーを見せてた(俊輔との沖縄合宿の成果かな)。

試合は結局1−0で終了。終わりの方は陽射しもあって、暖かかった。よい試合日和だった。

安永の挨拶はよかった。マイクの雑音は、私もそんなこと(マツの悪戯)を思った。ゆずの歌の時も、ハトが場内を飛んでいて、それもマツが聴きに来てるんだななんて、ふと思ったりした。感傷的すぎるね。

4万人も集まる大きなイベントを成し遂げた安永、ユキヒコ、そして、選手、OB、すべての関係者にお礼申し上げます。

サッカーの素晴らしさを感じ、サッカーファミリーの力を感じた。

試合前のTBSの番組で俊輔が「まだ、どこかにいるような気がしている」と言っていたが、私もまだ松田直樹の不在が信じられない。楽しい試合だったのに、帰り道、とぼとぼ歩いた。もう二度とこんな悲劇がありませんように。

シーズン前、選手たちは徹底的に健康チェックをしてくださいね。本当に注意してくださいね。

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2012/1/21

大寒の日  季節

昨日は初雪そして今日は大寒。寒い。こういう日は外出も避ける。

家でぐずぐず。せっかくだからと、blogをアップしようと思ったら、途中でPCがログオフ。なにか触ってはいけないボタンに触ってしまったのだろうか?まだ新しいPCの使い方をマスターしていない。

「北京故宮博物院200選」を見に行ったので、その感想を一生懸命書いた。でもパー。

めげた。

外出はできないし、blogアップ作業はパーになるし、空しいなぁ、と思うこともできるが、

がっ!!

孫が娘と一緒に泊まっていった。

幼な子のいる生活はいいもんですね。

ちょっと前に、歩けるようになった、と喜んでいたのに、今や、走る、飛び跳ねる、よじ登る。子ども番組の歌に合わせて踊る。

「シャーシャン」と私を呼びながら首を傾けて、ニコっ。もうたまりません。

かわいい〜。かわいい〜。

孫の母親(娘)は、癇(かん)の虫とか、私の母に言われて、「庚申(こうしん)様の虫封じ」などに連れて行かれたが、孫は穏やかな性格。これは婿さんに似たんだろうね。

ともあれ、寒くて、閉じ込められた生活だったけれど、幸福だった。
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2012/1/18

君が代判決追記  政治

「日の丸・君が代」最高裁判決の件、さらに追加して書いておく。

twitterで、この件についてつぶやいたら、フォロアーが3人減り、あるいは判決に対して無知なtweetがされたりしたので、この際だからもっと書く。

都教委が「日の丸・君が代」を強制するために現場にどんな卑劣な手段を取ってきたかの事実を知らないまま、マナーだの、式の静粛さを奪うだの、些末な根拠で、裁判を起こした教師たちを非難している人々へ。
まず、現状を知ろうよ。本や冊子はたくさん出版されています。これはまごうことなき思想統制です。

前回のblogに「今回の判決は橋下市長の暴走に歯止めになるだろう」と書いたので、まず、その件について。

「村野瀬玲奈の秘書課広報室」より

村野瀬さんの大阪維新の会の「教育基本条例案」に対する言葉。

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「教育カイカク」の真の目的が学校の先生たちを恐怖で支配して個人の政治的意思を遂げることであるなら、そのことに知らず知らずのうちに賛成票を投じた有権者がいかに多数であろうとも、マスコミがそれをいかに持ち上げようとも、学校の先生たちが職を失う恐怖によって上意下達の機械にさせられることに「ノー」を言います。

なぜなら、恐怖で他人を自分の思い通りに動かそうとするのは、たとえそれがソフトな見かけをまとっているとしても、あるいは、たとえそれが多数の人に支持されているとしても、「暴力」であることは確かなのですから。


大阪市の橋下徹市長が率いる「大阪維新の会」が大阪府議会に提出した教育基本条例案に反対するアピールに賛同が広がり、賛同者数は13日までに114人に上っています。

 アピールは昨年11月に女優の竹下景子、東京大学教授の佐藤学、教育評論家の尾木直樹の各氏らが呼びかけたもの。知事が設定する教育目標に従わない教育委員や教職員を罷免、処罰する条例案を「教育の力を萎えさせ、子どもたちから伸びやかな成長を奪う」と批判しています。

 昨年11月の発表後、赤川次郎(作家)、天野祐吉(コラムニスト)、宇都宮健児(弁護士)、大林宣彦(映画監督)、是枝裕和(同)、澤地久枝(作家)、志茂田景樹(同)、中谷彪(元大阪教育大学学長)、藤本義一(作家)、山崎高哉(大阪総合大学学長、元大阪教育委員長)、山本健慈(和歌山大学長)、の各氏をはじめ、幅広い文化人、関西の大学関係者ら新たに56人から賛同が寄せられています。

新たな賛同者からは、「ある意図のもとのおしつけ教育は豊かな人間性と相反する人間を生み出します」(志茂田史)、「この問題はひとり大阪だけの問題だけではなく、日本全国に及ぶ問題です」(山崎氏)、「先生たちが不自由になること、放っておけません」(俳優の根岸季衣氏)などのメッセージが寄せられました。

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また、最高裁判決に対しての朝日新聞の社説。
 
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【君が代判決―行き過ぎ処分に歯止め】
 
 卒業式や入学式のシーズンを前に、最高裁から注目すべき判決が言い渡された。
 「式では日の丸に向かって立ち、君が代を歌うように」。そんな校長命令に従わなかった東京都の教職員への処分が、妥当かどうかが争われた裁判だ。
 
結論はこうだった。
 
規律や秩序を保つために、戒告処分はやむをえない。それをこえて減給や停職とするには、慎重な考慮が必要だ。式典を妨害したなどの事情がないのに、命令違反をくり返したというだけで、こうした重い処分を科すのは違法である――。
 
日の丸・君が代は戦前の軍国主義と深い関係があり、その評価は一人ひとりの歴史観や世界観に結びつく。

 最高裁は、昨年の判決で「起立や斉唱を命じても、憲法が保障する思想・良心の自由に反しないが、間接的な制約となる面がある」と述べ、学校側に抑制的な対応を求めた。今回の判決はその延長線上にある。

 私たちは、日の丸を掲げ、君が代を歌うことに反対しない。だが処分してまで強制するのは行きすぎだと唱えてきた。

 その意味で、戒告が認められたことへの疑問は残るが、最高裁が減給・停職という重大な不利益処分に歯止めをかけたことは、大きな意義がある。

 教育行政にかかわる人、なかでも橋下徹大阪市長が率いる大阪維新の会のメンバーは、判決をじっくり読んでほしい。

 維新の会は大阪府と大阪市で「命令に2度違反で停職」「研修を受けたうえで3度目の違反をしたら免職」という条例の制定を打ち出していた。

 違反に至った背景や個別の事情には目を向けず、機械的に処分を重くしていくもので、今回の判決の趣旨に照らして違法になるのは明らかだ。

 さすがに橋下市長と松井一郎知事は見直す考えを示した。だがそれは、停職処分とする前にも研修の機会を設けるという案で、問題の本質を理解した対応とはとても言えない。

 選挙で圧勝した2人には、民意の支持という自信があるのだろう。もちろん民意は大切だ。
 
しかし、精神の自由に関する問題を、多数派の意向や思惑で押しきってはならない。それは歴史の教訓であり、近代民主主義を支える精神である。

 自分とは異なる意見の存在を受け止め、心の内にはむやみに踏み込まない。そうした寛容な土壌のうえに、しなやかで、実は力強い社会が生まれる。

 判決の根底に流れるこの考えをしっかりと受け止めたい。

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