2013/12/22

ものを買わない  生活

年末になると、会合が増える。

話になるのは、介護、老後のこと。家族では介護しきれない(重い病気がある)場合、介護施設に預けると月30万円。その後金額負担の少ない施設に移れて月15万円。もう重篤だったので、数か月だけだったが、どうにか負担できたけど、という話を3人くらいの人から聞いた。

自分の老後もどうなるかわからない。子どもたちに迷惑をかけたくない。

すると、老後の蓄えということになる。税金は上がる、健康保険料、介護保険料は上がる、窓口負担は増える、年金額は減る。節約せざるを得ない。

70代の方は、「もう服は何年も買っていない」「これ10年前のだけど、色も落ちてないでしょう」。化粧品も最小限、安価なものでいい。今更ねぇ、きれいになっても仕方ない。

健康食品も買う必要はない。日々の暮らしで気をつけて、ジムに行かなくてもラジオ体操と散歩で十分。健康であれば、大口の出費はないよね、という話になる。

物を買わないのは、節約のほかにもう一つ理由がある。家のものを増やしたくないのだ。

母、義母と続けて亡くなり、家の中の整理をした。

きっと母たちの世代は親の残したもので苦労したことはないのだろうと思う。

戦前の家庭はモノが少なかった。まして、戦争中の、モノのない時代があった。祖父母世代はあまりモノを持っていなかった。

戦後、生活が劇的に変わった。豊かになるにつれ、モノが増えた。家電製品、家具(ダイニングセット、学習机、本棚、ソファ、テーブル、ベッド)、書籍・文学全集・美術全集。

旅行も気軽にできるようになるとお土産物が増える。どこの家にも、北海道土産の熊の木彫りがあったろう。こけし、人形、各地の陶器、磁器、漆器、織物、刺繍、染め物。海外旅行へ出かけると、民芸品(やはり木彫りの置物、陶磁器、ガラス製品、民俗衣装の人形)、スカーフ、織物(タペストリーなど)、化粧品類。

きっと欲しくて購入したであろうりっぱな壺や花瓶。洋食器。絵。和服。

趣味で作ったものもある。木目込み人形、布花、書道作品、絵、パッチワーク、セーター類。毛糸、布地。

これらは処分に困った。

その上、モノのない時代を経験した世代だから、モノが捨てられない。包装紙、紐・リボン、紙袋、紙箱、お菓子の缶、ビン類、峠の釜めしの釜、古い雑誌、レコード、貰ったポケットティッシュ、タオル等、押入れや戸棚に押し込んである。

だから、私たちはできるだけ物は買わないようにしようと思っている。使い切るだけにする。

最近はデパートに行っても、これ、私たちがいなくなった後、誰が引き継ぐだろうか、と思うと購買意欲は湧かない。あるものを壊れるまで使っていこうと思う。セット物も欠けて揃わなくなっても別にかまわない。

バザーがあると、使わない漆器や陶磁器、未使用のひざ掛け、毛布等は持っていく。漆器は沢山ある。記念品やお祝いごとのお返しに漆器は見栄えがいい。でも日常使いにはあまり便利ではない。最近はお盆や菓子鉢もあまり使わないし。

本もだいぶ処分した。古書店にも来てもらった。もう本はほとんど買わない。図書館と電子書籍で間に合わせている。

実家にあった毛糸類を引き取ってきたが、これも少しずつセーターにしている。今年編んだセーターはもともとの製図が細身で私にきついかと思ったが、アンゴラ交じりの太い毛糸のせいか、細身な分だけ実に暖かい。ピタッと腕について、その上のフリースを着ればぽかぽかだ。

今は極太でカーディガンを編んでいる。母が親戚から毛糸を大量に贈られて、でも「極太じゃ編むものがない」と嘆いた毛糸だ。確かに、セーターの本を見てもあまり極太糸のデザインはない。ようやく、直線編みの無骨なカーディガンの編み方を見つけて、編んでいる。直線編みだから気楽。

親たちの衣類は未使用の物はホームレス支援の団体に送った。自分の物でも、まだ着られるがサイズが合わなくなったり、着ないうちに年齢に合わなくなったものがある。それらも送る。もちろんクリーニングしたものだ。

企業組合あ・うん 寄付・ご協力のお願い
http://www.awn-net.com/kifu.html

物は買わずに、今あるもので暮らしていく。使わない物は段々に処分する。使えるものはリサイクル。

試供品だの、粗品だの、いつの間にか溜まっている。それらも使うか捨てる。少しずつ引き出しや棚が空いてきたような気がする。

家にあるものを減らして、段々軽くなっていきたい。子どもたちに負担を掛けないように。

アベノミクスで株が上がったと喜んでいる人たちもいるが、どこの世界の話だろう。
肝心の消費が伸びる可能性はあまり高くないと思う。老人はモノを買わないし、若い人たちは生活の安定が厳しい社会だからだ。

しいて言えば、増えているのは地震対策のもの。10日程度持ちこたえろというとかなりの分量になる。新しい防災用品が紹介されると(簡易トイレとか)、あった方がいいかも、と買ってしまう。

それと孫のおもちゃと衣類。ウチに泊まりに来た時用だ。子ども達が独立して空いた部屋が、孫たちの納戸になってしまう。ま、これは仕方ないね。


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