2013/12/30

嬉しいとしか・鳥栖戦  

嬉しいとしか言いようがない。

風は冷たいが陽射しが暖かい年末の日曜日。帰省してきた娘とともに日産スタジアムに向かう。

一か月前、新潟戦を新幹線に乗って観戦に来て、「私が来たせいかも」とがっくりしながら地方都市へ戻って行った娘。国立競技場から意気消沈、外苑前ドトールでため息をつきながらコーヒーを啜った2年間。今日こそ、という思いは強い。

でも、相手は後半戦好調の鳥栖。優勝を逃した痛手から回復基調とはいえ、まだ完全ではないマリノス。マルキは移籍してしまったし、小林選手は累積。

今日は自由席。1時間前に到着したが、1階席はかなり埋まっている。久しぶりに2階席に行く。やっぱり2階席ゴール裏は見やすいね。

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トリコロールフラッグがきれい。民衆の歌。伴奏なしの歌声の方がいいかもしれない。気持ちが盛り上がる。

今日はサポーターたち「最高の場所へ」を歌わず、通常の応援だった。それがよかったと思う。

鳥栖の選手紹介で水沼にはブーイング、金井には拍手。二人とも控えで途中出場だった。

試合開始。

両チームとも慎重。動きが硬いように思った。シュートまで行かない。俊輔の位置も低い。藤田はマルキーニョスに比べると動きの質が物足りない。

鳥栖は前半の前半、勢いがあった。マリノスよりチャンスが作れていたように思えた。試合が落ち着いてくると、やっぱり地力はマリノスが上だ。
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(俊輔のFK)

0−0で前半終了。シーズン中のゲームの方が面白かったなぁ、もっとレベルが高かったなぁなんて思いながら見ていた。

後半。マリノスの選手が出てくるのが遅れて、主審に促されていた。周囲から選手に向かって「シュート打てよ、打たなきゃ点は入らないぞぉ」と大きな声が飛んでいた。

勇蔵がファビオに交代。「勇蔵、どうしたの?」と心配になる。

後半はマリノスがホーム側に攻めてくる。2階席の俯瞰図で見ると、全体がわかって楽しい。ドゥトラがフリーでいるよ、とか、俊輔も前半より上の位置にいる。

ここまで、ダイナミックな動きはあまり見られなかった。サイドチェンジもスルーパスもあんまりなく、裏を取る動きもなく(学は3回くらいパスカットされていた)、近くの選手の足元にパスすることが多かったし、ドリブルで長い距離を運ぶことはなかった。

まだリーグ戦の疲れが取れないのかな?と思っていた。攻撃の後、学や藤田がなかなかオフサイドラインの中に戻らないので、ロングパス出せないじゃない、カウンターできないよ、と思ったりしたが、選手の間では了解済みだったのかな?後ろでボールを回しているうちに二人とも戻った。

その中で、奈良輪君はダイナミックだった。見事な動きだった。

俊輔のCKに藤田がドンピシャリ、と思ったら、DF丹羽選手の足元でゴールならず。あれを「丹羽のG線上のクリア」というらしいね。

鳥栖の攻撃は怖くなかったが、あの、ロングスローだけは嫌だった。続いた時は、甲府戦のロスタイム同点被弾を思い出して、いい気分ではなかった。ファビオが治療でいなかったりしたから余計にね。でも守備陣は集中していた。

無得点のまま時間が過ぎる。「延長じゃいやだね」、「PK戦とかなったら、見てられない」「トイレにこもるよね」なんて話していた。

と残り5分くらいの時、学⇒中町⇒学、学の横ドリブル、その視線の先に走りこむ奈良輪。シュート!と思ったが、もたつく、が、⇒藤田、その瞬間、行ける!と思ったね⇒兵藤!ゴール!!

ゴール裏まで走り寄る兵藤。頼りになる選手。優秀選手にただ一人選ばれないなんて屈辱もあったのに、こういう時にちゃんと決める。

新潟戦の時、兵藤ユニの人が「今日の兵藤は良くなかった」と言っていたが、大分戦あたりから復調著しいと聞いていた。その通り
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(ゴール裏から戻る兵藤、藤田、中町ら)

「1−0の時はここからが長いよね」「ドキドキするよね」。ドキドキを紛らわすために、手拍子をし、チャントに合わせて「マリノスオーレ」と歌う。

アディショナルタイムは4分。落ち着いて時間を消化してください、と祈るような気持。冨澤から俊輔へ。この時間なのに、俊輔はドリブルで走る。

そこからは一瞬なんだけど、いろんなことを考えた。コーナー付近へ持ち出して時間稼ぎ?端戸へパス?あ、シュートなの?いやフェイント、あっ打った!いやん外れる、あ、ポスト、あ、入ったぁ!!!

俊輔は余裕の表情でキャプテンマークを振り回す。これで元日国立は決まり。
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(冨澤とガッチリ、タッチ、中澤さんここまで来てたのね)

隣りの若者グループが「俊さん、すげぇや」。「あ〜決勝のチケット、欲しいなぁぁ」

試合終了。嬉しかった。娘とハイタッチ。Jリーグ発足以来初めての元日国立・天皇杯決勝だ。
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(バックスタンドに挨拶する選手たち。「奈良輪〜」の声が多かった)

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(インタビュー後、バックスタンド⇒ゴール裏にに回る兵藤)

階段を下りる時、方々から「勝つとわかってたらチケット買ったのになぁ」「今からチケットとれるかな」との声が聞こえた。

チケットはサッカー後援会枠で確保してある。2012年元日。京都vs東京を見て、こんどこそマリノスがこの場に立ちたい、そして天皇杯を掲げる俊輔を見たいと強く願ったのだ。
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ようやくかなった願い。スタジアムから出ると、みんなの表情が柔らかい。笑いさざめいている。みんな嬉しそう、幸せそうだ。

テレビで見た兵藤インタビュー。「まだ何も手にしていない」。そうだ、天皇杯、絶対に取ろう。優勝しよう。笑顔の俊輔や中澤や、榎本や、そう、みんなの笑顔が見たい。

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