2014/5/29

オシムの言葉を振り返る  サッカー(その他)

5月6日、NHKBSで放送した「オシム 73歳の闘い」を見た。取材は木村元彦さん。

オシムさんは分裂していたボスニアサッカー協会をまとめ、その結果として、ボスニア代表はW杯初出場を決めた。

この快挙の立役者はオシムさん。そのことを聞かれると。例によってたとえ話。 

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「ボスニア人のムーヨという男が観光中に有名な橋の上を通った。橋の上は人でいっぱいで子供が橋から落ちてしまった。ムーヨは飛び込んで子どもを救った。

すぐに新聞記者がインタビューにやってきた。
『英雄ですね。今の気持ちは?』『当然のことをしたまでです』

『英雄としてこれから何をしたいですか?』
『俺を橋から突き落とした奴を探すよ』

そしてニヤっと笑う。
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う〜んと唸ってしまう。こういう言葉、大人だと思う。本当に賢人だと思う。

翻って、最近の、日本の乱暴な言葉の数々。石原、百田(敬称はつけない)。彼らが作家だというから笑わせる。麻生、橋下の品性下劣。アベ(漢字すら書きたくない)は嘘ばかり。

オシムさんの記事を探していたら、10年W杯直前の練習試合イングランド戦のインタビュー(J's goal)があった。

ブラジル大会直前の今見ても頷ける言葉が多い。
(私なりにまとめたので、きちんと読みたい方は元記事を見てください。)

☆韓国戦の惨敗の後、イングランドに善戦したことに対して

「いずれにしてもネガティブなところからのリアクションが起きて、ポジティブな反応が起きたのはいいことだと思います。(中略)つまりチームが生き物だったということがわかった。」

「日本代表については、イングランドを相手にコンプレックスを持たずに戦った試合でした。つまりリスペクトし過ぎることなく、怖がることなく、強い相手とやろうとしたという姿勢をしていたのは初めて。」

☆70分までは戦えたが、その後耐えきれなかったことについて

「今のワールドクラスのサッカーはどんな試合でも最後まで走り切れるかどうかで、半分以上は決まってしまう。だからそこであと20分、長く集中して走れるような力をつけるトレーニングには確かに時間はない。微調整の時間しか残っていません。ですから準備が出来る分野とすればメンタルの部分です。」

「そこでタクティカルに、戦術的にここは行くのか、行かないのかと言うところをもう少し選手みんなが共通の判断力を持って、力をセーブできるところはセーブする。

そういう試合のテンポを変化させることができれば、残り20分に限らず、90分でも120分でもやれるかもしれない。それがメンタルの準備という事です。」

☆中田の後継者(エース)は誰かとの質問に対して

「チームの中にスターを作ろうというのはメディアのみなさんはやるかもしれないが、マネージメントをする側にしてみたら迷惑なんです。

うまく行けばスターのおかげ、うまくいかなければスターの責任。そう書くのがメディアは楽ですね。しかしそうではないのです。今日の試合で誰がスターでしたか? 

日本のストロングポイントは、コレクティブなプレーです。」

4年経っても、変わらない。本質を見抜いていると思う。
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2014/5/28

代表キプロス戦  サッカー(代表)

全体的に熱がなかったなぁという印象だった。スタジアムはほぼ満席と思ったが、6万人に達しなかった。

スタジアムへの道すがら、代表ユニの番号を確認してみたが、香川が一番多かったかな。次いで内田(女性しか見なかった)、柿谷、長友だ。本田は思ったより多くなかった。

中田、小野、中村のユニもあったよ。ドイツW杯ファンは多いね。

スターティングメンバ―発表の時は内田(キャーと言う声も)、香川、本田、への声援が多かった。ベンチメンバーでは大久保への拍手が多かった。

DFラインはFC東京だった。お隣の東京サポは森重押し。こちらはちょっと微妙な気持ち。

私たちの席はバックスタンドホーム側、コーナー付近。ゴール裏サポーター席が近かった。

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(写真はiPhoneで撮ったこれのみ。カメラも双眼鏡も持たない)

試合開始。しばらくはキプロスの元気さが目立った。日本は足元パスが多かった。「Jリーグの方がもっと走るよ」といつも一緒に観戦するYさんに話す。

でも段々日本が押し込んでいく。遠い方のゴールなので、良くわからなかった。日本がごちゃごちゃの中からボールを押し込む。

周囲はゴール!と立ち上がる。でも、「誰?」「誰が入れた?」。

と、歓喜の輪の中から、一人ベンチに向かって走る選手。「あれ、ウッチーかな?」。ベンチの人たちと抱き合っていた。

ゴールは内田選手だった。43分。良い時間帯に得点できた。

ハーフタイムにはアジア優勝の、なでしこ監督の佐々木さんと、フットサル監督(ごめん名前がわからない)へ花束贈呈。それと、女子U17の優勝メンバーが観戦しているとの紹介があった。

後半開始。長谷部、吉田、酒井の欧州組が入る。ついで大久保。この時の声援がすごかった。

そんなに川崎サポが多いとも思えない。maliciaさんが「W杯のサプライズは大久保人気」とtweetしていたけど、私もびっくりだよ。

これはマスコミがサプライズサプライズと取り上げたから人気なのかな。だとしたら、代表ファンってあんまりサッカー見てない人たちなのね。ミーハー軽いな(と、人のことは言えないけど)。

後半はほぼ、日本ペース。ホーム側へ攻め込むので、日本の攻撃がよく見えた。あれだけ攻めていて無得点はちょっと問題かな。

CKの時、階段を下りる人たちがいると視線を遮られて、キックの様子が全く見えない。

「ちょっとぉ、早くどいて」と言ったけど、ま、本田が蹴るんじゃ別に見えなくてもいいや。

本田は不調でしたね。判断も遅く、ボールキープできず、パスミス、ミスクロス(ワロス)、FKやシュートは宇宙開発。周囲から「だめだなぁ」と厳しい声もあった。

私が見る時、本田はいつもこんなものだ。

最後の交代が伊野波で、学の出場がないとわかった時点で私は帰ろうと思った。そしたら、隣の東京サポが「伊野波は嫌いだから、もう帰る」と言って私より先に帰って行った。びっくり。

伊野波はFC東京からさっさと鹿島に移籍してしまったから、好かれてないのか。

外に出ると、試合終了じゃないのに、駅へ急ぐ人たちが沢山いた。W杯最終予選オーストラリア戦は同じ時間帯でも、人はまばらだった。やっぱりW杯出場成るかどうかの緊張した試合とは違う。

試合は1−0で日本勝利。

「キャンプで何してたの?」「野球してたんじゃね?」「ま、日焼けしてたから、外にいたのは間違いない」

「こんな試合、ブラジルまで行って見せられたら、腹立つよなぁ」

聞こえてくる試合評は辛辣だった。

でも、新聞やネットで読む評論家たちの意見は(いつもの人たちを除いて)どれも温かいものだった。逆に、その生温かさに、期待のなさ、熱のなさを感じてしまった。

この日埼玉スタジアムにいた知人たち(女性ばかり)4人はブラジルまで応援に行く。みんなすごい。私はおとなしく、家でテレビ観戦です。

俊輔日本代表引退以来、代表への熱が本当に下がった。せめて勇蔵君が選ばれていて、レギュラーだったらなぁ。学くんが先発で使われたらなぁ。

埼玉スタジアムは遠い。W杯予選を見に来ることはあるかもしれないが、壮行試合はこれが見納めだ。
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2014/5/27

W杯壮行試合に出かける  サッカー(代表)

今日は埼玉スタジアムでW杯壮行試合がある。

たぶん、これが最後のW杯壮行試合観戦になるだろう。4年後に埼玉スタジアムまで行く元気はないと思う。

出かける前に記事を上げておく。

私がW杯壮行試合を見たのは、(1)日韓、(2)ドイツ、(3)南アフリカ、の3試合。

(1)日韓W杯壮行試合はスウェーデン戦だった。
当時の日記
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5月25日
日本VSスウェーデン戦。満員のスタンド。ビッグフラッグ、青の袋でスタジアムの青に染める。キックオフの時は青と白のテープが投げ入られ、青白模様。ウェーブも何度も来て、面白かった。試合は1−1。日本の得点は相手のオウンゴール。点取れない。マリノスの選手は松田のみ。

マリノスは22日ナイジェリアと練習試合を行い、2−2。俊輔はケガで出場せず。今日はウルグアイと練習試合をしているはず

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(2)ドイツW杯壮行試合はスコットランド戦。これは、もう何度も書いている。霧雨で、寒くて寒くて真冬の試合より厳しかった。

 ⇒2006年5月13日スコットランド戦

(3)南アフリカW杯壮行試合 俊輔の調子が悪くて、この試合をきっかけにレギュラーを外された。
 ⇒2010年5月24日韓国戦


今日楽しみなのはただ一つ。斎藤学選手の出場だ。ただ、先発メンバーではないので、途中出場になりそうだ。私はいつも80分には席を立つので、どうか、その前に学選手の出番がありますよう。

では、そろそろ出かけます。
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2014/5/26

SHERLOCKが帰って来た  テレビ番組

24日9時から「SHERLOCK」シリーズ3の放送が始まった。

ライヘンバッハの衝撃の死から1年9ヵ月。

シリーズ3の撮影風景や、BBCの予告編などは見ていたが、今年正月にイギリスで放映されて以来、ネタバレ回避のために情報を遮断していた。かなりの修行だった。

さて、当日3か月ぶりに遊びに来た次女とともに「ライヘンバッハ」を復習。準備万端整えて、テレビ前に座った。

面白かった!!!大笑いした。

ベネディクト・カンバーバッチさんはやっぱり「シャーロック」の時が一番魅力的だ。そして、何より楽しそうだ。

シャーロックとジョンが並んで歩いているだけで、胸躍る。

S1E1のラストシーン、ギュッと心をつかまれたあの場面を思い出す。
これね↓ ↓ ↓
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原典「最後の事件」でモリアーティとともに滝つぼに落ちて死んだはずのシャーロック・ホームズは「空き家の冒険」で復活する。

「空き家の冒険」(The Adventure of the Empty House)をもじってシリーズ3エピソード1は「空の霊柩車」(The Empty Hearse)

相変わらず、原典に基づくエピソードや言葉、もじりが豊富で、楽しい。

私もホームズ作品を幾つか読んだので、患者の老人が「空き家の冒険」、相談に来た女性が「花婿失踪事件」だ、というのはわかったよ。

で、病院の屋上から飛び降りて死んだはずのシャーロックはどうやって生還したのか、2012年の放送直後から、ファンの間で様々な推測が飛び交った。

ファンの推測まで脚本に取り入れて、本当にゲィティスさんはすごいな。

それを「アンダーソン」にやらせるってね、そのアイディアはどこから湧いてくるんだろう。

遊び心いっぱいで、ファンはその手の上で踊らされている感じがした。

今回はジョンの結婚相手としてメアリーが出てくるんだけど、ジョン役マーティンの実生活上のパートナーのアマンダさんが演じている。アマンダさんは写真ではいっぱい見ているが、動くのを見るのは初めて。

可愛い。声も姿も想像していたよりずっとステキ。特に「I like him」と2度言う所が良かったなぁ。

今回のテロ計画は「そんなバカな」という設定だけど、これもホームズ経外典の「消えた臨急」がモトネタだそうだ(ミステリー作家北原尚彦さんtweetより)

今回はギャク回だそうだが、続いての2、3がどうなるのか、期待でワクワク。

シャーロック関係のblogやTumblrはエピソード1のみ、読んでみた。

加藤佑子さんの「水川清話」のシリーズ3エピソード1の記事、リンクを貼っておく。

http://blog.goo.ne.jp/mithrandir9/e/4d6b50ed5b01d030bb9681d1c5965732


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2014/5/22

大飯原発運転差止め訴訟  原発関係

昨日、福井地裁で画期的な判決があった。

「関西電力大飯原発3,4号機運転差し止め訴訟」
 主文:大飯発電所3・4号機の原子炉を運転してはならない!

 ⇒福井から原発を止める裁判の会

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判決謄本 (原子力資料情報室HPに紹介があった)

関西電力大飯原発3,4号機運転差し止め訴訟 福井地裁判決謄本_前半部 ダウンロード

関西電力大飯原発3,4号機運転差し止め訴訟 福井地裁判決謄本_後半部 ダウンロード

特に
「被告は原発稼働が電力供給の安定性、コストの低減につながると主張するが、多数の人の生存そのものにかかわる権利と電気代に高い低いという問題を並べて論じるような議論に加わり、議論の当否を判断すること自体、法的に許されない。原発停止で多額の貿易赤字が出るとしても豊かな国土に国民が根を下して生活していることが国富であり、これを取り戻すことができなくなることが国富の喪失だ

後半部分、「豊かな国土に国民が根を下して生活していることが国富であり」の部分は、このblogでも2回にわたって掲載した中村哲医師の言葉と共通する。

「かつて『満蒙生命線』と日本中が勝手に思い込み、戦に狂奔したことがあった。だが、敗戦の小国・日本にとって、ほとんど唯一の拠り所が国土の自然であったことは、思い起こされるべきだ。戦争熱が覚めたとき、誰をも慰めて命を与えた。

敗戦直後の深刻な飢餓は、わずかな時期を除けば、自らの食糧増産の努力で克服された。豊かな郷土の自然こそが、実は「生命線」だったことは、ほとんど教えられなかったと思う。

天与の恵みをおろそかにせず、いのちを大切にする。それが国土を守ることだ。」

昨日は天皇、皇后が私的な旅行で栃木県を訪問、佐野市郷土博物館で、田中正造が明治天皇に渡そうとした直訴状を見学したそうだ。

私的な旅行で、渡良瀬遊水地と田中正造の直訴状と足尾鉱山を見に行くというのは、お二人の強い意志を感じる。

田中正造の言葉
真の文明は、山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし

そして2011年9月19日さようなら原発でスピーチした武藤類子さんの言葉を思い出す。

「皆さん、福島はとても美しいところです。東に紺碧の太平洋を臨む浜通り。桃・梨・りんごと、くだものの宝庫中通り。猪苗代湖と磐梯山のまわりには黄金色の稲穂が垂れる会津平野。そのむこうを深い山々がふちどっています。山は青く、水は清らかな私たちのふるさとです。」

このスピーチはもう一度ぜひ読んでいただきたいと思う。
さようなら原発・武藤類子さんのスピーチ

「3.11・原発事故を境に、その風景に、目には見えない放射能が降りそそぎ、私たちはヒバクシャとなりました。

大混乱の中で、私たちには様々なことが起こりました。

すばやく張りめぐらされた安全キャンペーンと不安のはざまで、引き裂かれていく人と人とのつながり。地域で、職場で、学校で、家庭の中で、どれだけの人々が悩み悲しんだことでしょう。 毎日、毎日、否応無くせまられる決断。逃げる、逃げない?食べる、食べない?洗濯物を外に干す、干さない?子どもにマスクをさせる、させない?畑をたがやす、たがやさない?なにかに物申す、だまる?様々な苦渋の選択がありました。

そして、今。半年という月日の中で、次第に鮮明になってきたことは、

・真実は隠されるのだ
・国は国民を守らないのだ
・事故はいまだに終わらないのだ
・福島県民は核の実験材料にされるのだ
・ばくだいな放射性のゴミは残るのだ
・大きな犠牲の上になお、原発を推進しようとする勢力があるのだ
・私たちは棄てられたのだ
私たちは疲れとやりきれない悲しみに深いため息をつきます。

でも口をついて出てくる言葉は、「私たちをばかにするな」「私たちの命を奪うな」です。

福島県民は今、怒りと悲しみの中から静かに立ち上がっています。

・子どもたちを守ろうと、母親が父親が、おばあちゃんがおじいちゃんが・・・
・自分たちの未来を奪われまいと若い世代が・・・
・大量の被曝にさらされながら、事故処理にたずさわる原発従事者を助けようと、労働者たちが・・・
・土を汚された絶望の中から農民たちが・・・
・放射能によるあらたな差別と分断を生むまいと、障がいを持った人々が・・・
・ひとりひとりの市民が・・・ 国と東電の責任を問い続けています。そして、原発はもういらないと声をあげています。

私たちは今、静かに怒りを燃やす東北の鬼です。」

これらの言葉の上に大飯原発運転差し止め訴訟の判決文があったと思う。

関電は今日控訴した。まだまだ闘いは続く。あきらめない。
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2014/5/21

「8月の家族たち」を見た  映画

5月初めに見たのに、全然、感想をまとめることができなかった。

予想していたのと全く違った映画だった。

そもそもこの映画を観ようと思った理由は(1)トニー賞を取った演劇(2)アカデミー賞候補になった(3)ベネディクトが出ている。(4)豪華な俳優陣。

父の失踪で、故郷の家に戻った娘たち。アルコール依存、薬物依存、不倫、別居、非行、恋愛、病気、介護、ニート、家族の様々な問題が明らかになる。人間関係の葛藤が描かれる。

だから、客観的に、人間ドラマを見て、俳優たちの演技を堪能すればよいのだと思っていた。

俳優たちは素晴らしい。メリル・ストリーブはいつも通り、その演技術で複雑な人間を造形する。ジュリア・ロバーツは演じてると思わせない自然な立居振舞で、長女の複雑な感情を表現する。食事の長いシーン、アンサンブルは見事。

脚本も、ビューリッツァ賞受賞作であることを納得。「A」と言っていたことは、話が進むにつれ、Bのことを差し、それはCのことでもあり、Dのことでもある。ジョークで言っていると思ったことが、実は真実を言っていたと、分かる。

ミステリー仕立て、という人もいた。表面上は女同士の対立のようで、その背景にいる男たちの物語でもある、という見立てもあった。ネィティブアメリカンの意味を話す人もいた。コメディだという人もいる。

重層的な物語である。

が、そんなことはどうでもいい。

いくつかの感想に、

「この映画は『私的』なところを突いてくる」

「映画上映中、大半は苦い顔をしているか、泣いていた」

「身につまされる台詞」

「人の心の痛いところを突きさす。痛い痛い映画」

というのがあった。

そうなのだ。

少々ネタバレがあるので、続きに書きます。








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2014/5/20

飛騨高山  旅・散歩

白川郷から、飛騨高山へ。

高山方面に向かうと、乗鞍岳、焼岳、穂高連峰、と見えてきた。

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ホテルの窓から、穂高連峰、左端に槍ヶ岳。

この右側には焼岳、乗鞍岳、左側には笠が岳、双六、三俣蓮華、黒部五郎。素晴らしい眺めだった。高山で北アルプスが見渡せると全く思っていなかったので、嬉しかった。来てよかった。

高山では高山屋台会館で、高山祭の屋台を見学。秩父の夜祭も京都祇園、高山、と並んで三大曳山祭りと言われるが、高山の方がずっと洗練されていて、優雅だった。秩父は山の民の祭りなので、荒々しい。

高山の昔の街
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ほとんどが商店。お土産物屋さん。ここも国際色豊かだった。

ホテルも中国人観光客がバスを連ねてやってきていた。マナーも良いし、旅慣れている感じ。中国人が来てくれなかったら、白川郷も高山も観光に大打撃だ。仲良くしよう。

高山で一番面白かったのは陣屋の展示。

wikipediaによると
高山陣屋(たかやまじんや)は、江戸幕府が飛騨国を直轄領として管理するために設置した代官所・飛騨郡代役所(陣屋)。

建物の見学では「お白洲」が興味深かった。拷問道具があった。

展示では塩硝石(硝酸カリウム)の製造法、生産地、販売ルートの展示が一番勉強になった。硝石は火薬の原料だ。これが五箇山や白川郷で取れたという。

昔、秩父の歴史で、古い寺の床下から火薬材料が取れるという話を聞いたことがある。これのことだったのか、と納得がいった。

高山の歴史展示では「大原騒動」(農民一揆)を初めて知った。

⇒wikipedia「大原騒動

明和騒動、安永騒動、天明騒動の3つがあり18年にわたる騒動で、悪政を敷いた郡代の名前を取って大原騒動と言われている。安永騒動では4人磔、7人が獄門、打ち首数名、入獄死12名という凄惨な結末だった。

どの騒動の時かわからないが、新島に遠島となった町人上木屋甚兵衛の話は童話になったり朗読劇が上演されたりしている。
http://www.shokawa.net/archives/1661

この安永騒動では大原代官はむしろ加増、また騒動に加わらなかったり寝返ったものは報奨金があった、とのことで、いつの世も施政者がすることは同じ。

ここの大原騒動の展示は史実に基づく非常に客観的なものだった。郡上八幡の郡上一揆は顕彰碑があるそうだ。だが、安倍政権の「極右」歴史観に基づく教科書が強制されるようになったら、こういう民衆運動は歴史教科書から抹殺されかねないと思った。

明治維新時の展示も面白かった。とても充実していると思った。

この陣屋の資料館は、高山城築城から明治維新まで優れた展示だと思うので、ぜひ見てほしいと思う。

白川郷も高山も、郡上八幡も清らかな水が町の用水路や堀を流れていて、気持ちが良かった。

水の美しさは日本の誇り。
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