2014/5/9

老人映画  映画

雨で出かけられない日やテレビで見る番組がない夜、貯めてあった録画を消化した。

全部「老人映画」。録画は日常生活をこなしながら、見るのであまり集中していない。

で、作品の価値とはあんまり関係ない、通俗的な感想を書く。

「愛・アムール」。カンヌ映画祭パルムドール作品。

老老介護、夫婦愛を描く。静謐な作品。ひたすら哀しかった。

シューベルトの「即興曲」がずっと低く流れている感じ。

あのきれいな(年を取ったとはいえ)女優さん=エマニュエル・リヴァが、病気の老女(かなり悲惨)を演じるなんて、俳優さんはすごいな。

パリのアパルトマンが瀟洒で、あんな家に住めたらいいなぁと思った。

そしてジャン=ルイ・トランティニヤン。「♪ダバダバダ」=「男と女」の彼が…。

ジャン=ルイ・トランティニヤンの映画は、この「男と女」は見てなくて、映画館ではたぶん「流れ者」だけ。テレビで「素直な悪女」、「Z」、「離愁」を見てるくらい。でも、映画雑誌では常に見ていた。アラン・ドロンのような美男子ではないけど、渋くて魅力的だった。

「アンコール!」
病を押して地域の合唱サークルに参加し続ける妻。気難しい夫は、妻の死後、曲折ありつつも合唱サークルに参加し、新たな人生のスタートを切る。

良い映画だった。

「ブラス!」とか合唱団カリスマ教師ギャレス・マローンのドキュメンタリーとかで、アマチュアブラスバンドや合唱団がコンクールに出る話は何度か見た。イギリスではこういう活動は盛んなんですね。

この映画は何と言ってもテレンス・スタンプとバネッサ・レッドグレーブ。

二人とも若い頃はあんなにとんがっていたのに、今はハートウォーミングな映画に出るようになったんですね。

バネッサはいろいろな映画に出ているから、それほど驚かないけれど、テレンス・スタンプはねぇ。役柄はさすがに気難しい、息子ともうまくコミュニケーションのとれない男だったが。

テレンス・スタンプの「コレクター」「遙か群衆を離れて」「テオレマ」は映画館まで見に行った。「世にも怪奇な物語」はテレビで見た。こんな俳優、最近はいないよなぁ。大好きだった。

(「可愛い妖精(これはローレンス・オリビエを見るついで)」「唇からナイフ」などもテレビで見た)

しばらく消息を聞かずにいたら(ちょこちょこ映画には出ていたらしいが、主演ではなかったし)、「プリシラ」なんて映画に出ていてびっくりした。

バネッサは最初は「キャメロット」で名前を知った。政治的な発言でかなり話題を呼んだ人だった。「ジュリア」は何度も見損なって、最近ようやく見ることができた(テレビで)。

出演作は多いですね。とても追い切れない。

「カルテット!人生のオペラハウス」
これはマギー・スミス。ジュディ・デンチといい、イギリスのおばあさん俳優さんは元気。とにかく出演作が多い。

豊かな老人たち(音楽家ばかり)が暮らすホーム。

昨夏義母の見舞いで設備の整った老人施設に行ったが、本当にお年寄りばかり。その時のなんというか、恵まれた環境で、幸せなような、でも寂しさというか、複雑な感情を思い出した。

この映画はずっとクラシック音楽が流れているのが嬉しかった。それと「おばあさんファッション」

で、主役の一人、「トム・コートネー」の名前にびっくり。え、あの「ドクトル・ジバゴ」の?!

て、ことは「長距離ランナーの孤独」の?

もの凄く久しぶりに名前を聞いた。確かに面影がある。

マギー・スミスはローレンス・オリビエ「オセロ」(1965年)でデスデモ―ナを演じたはず。私、秩父から日比谷の映画館まで見に行ったよ。若くて気品があってきれいだった。

というわけで、私が10代の頃、見ていた、決してお決まりのヒーロー・ヒロインをやらない、どっちかというと個性派俳優たちがみんなお年寄りになっていた、ということ。

でも、ジャン=ルイ・トランティニヤンもテレンス・スタンプも、トム・コートネィもダンディでした。全部アメリカ俳優ではないのだ。

女優さんたちはタフでステキ。70代、80代でもすっと背筋を伸ばしていて、立居振舞がきれい。演じる体力、気力、知力がすごい。

老老介護や老人ホームも他人事ではなくなりつつあるので、せめて寝たきりにならないように、せっせと歩こうと思った。
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2014/5/8

チケット入手  音楽

最近、ようやくオペラ(テレビ番組)を見るようになった。そして、知ったのが、ヨナス・カウフマン。

日本に来るようなことがあったら、オペラでもコンサートでも絶対に見に(聴きに)行くぞ、と思っていた。

そしたら、なんと今年10月に来日、コンサートがあるというではないか!

早速メルマガに登録、情報集めを開始した。

しばらくして、コンサートの詳細が決まったと連絡があった。そして、案内チラシが届いた。

で、ファンクラブに入ると、先行発売があるという。

しか〜し!

ファンクラブは入会金1万円、年会費1万円なんです。特典はチケット発券料手数料分・割引と、会報誌などらしい。日本の歌手なら、年一回くらいファン向けイベントがあるかもしれないが、世界をまたにかけるテノール歌手、めったに見る(聴く)こともできないだろう。

2万円は高すぎるので、先行発売はあきらめた。

が、メルマガ登録者も、一般発売より早い販売があった。で、販売日、販売時間に速攻でHP=チケット販売ページに行ってみた。

いやぁ、もう1階正面の席はほとんど売れてましたね。つまり、ファンクラブ入会の方々がこれだけいらっしゃったということ。すごいなぁ。

1階席は2万円以上する。ファンクラブ2万円。合わせて4万円なんて、どうってことないのね。う〜ん。すごい。全3回公演、全部追っかけをする人もきっといるんだろうなぁ。

プログラムは18日がシューベルト「冬の旅」。

「冬の旅」といえばフィッシャー・ディスカウ。女子高文化でシューベルトは人気があった。「冬の旅」も訳も分からず、聴いた。

これはもう行くしかないでしょ。生で、ドイツ人歌手の「冬の旅」を聴くのだ!チケットは確保した。

最近、若い頃のあれこれ(=あこがれ)を、今になって回収している気がしてきた。本当は若い頃にできたらよかったのだが。


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2014/5/7

今年もベニバナトチノキ  季節

今年もベニバナトチノキが咲きだした。

マリノスタウン、トリコロールワンの前の並木もベニバナトチノキですね。まだ若い樹だが花が咲いていた。

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これはマリノスタウンのではなくて、近所のベニバナトチノキ
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2014/5/6

矢車草で思い出す歌  本・文学

散歩の途中、矢車草が咲いているのを見かけた。

矢車草といえば、石川啄木の歌

 函館の 青柳町こそかなしけれ
 友の恋歌(こひうた)
 矢ぐるまの花

を思い出す。

今の若い人たちは石川啄木を読んだりするのだろうか。

私の女子高生、というか女学生と言った方がいいかな、女子高時代、啄木の歌は人気があった。

松本幸四郎の若い時、市川染五郎時代に「悲しき玩具」という芝居をしたと思う。それくらい啄木に人気があった。(今調べたら昭和37年ですね。それを私が知っているはずはないので、記憶しているのは再演の時かな)

もちろん、学校でも習った。

ふるさとの訛(なまり)なつかし
停車場(ていしやば)の人ごみの中に
そを聴ききにゆく

とか、

たはむれに母を背負(せお)ひて
そのあまり軽(かろ)きに泣きて
三歩あゆまず

とか、

ふるさとの山に向ひて
言ふことなし
ふるさとの山はありがたきかな

かにかくに渋民村(しぶたみむら)は恋しかり
おもひでの山
おもひでの川

など、どっちかというと、郷土愛や親孝行の、学校で教えるにちょうど良いような歌だ。

「ジェスチャー」という番組があって、パントマイムのようにしてお題を当てるゲームで

はたらけど
はたらけど猶(なほ)わが生活(くらし)楽にならざり
ぢっと手を見る

が、お題として出されることもあった。今のバラエティ番組で使われるほどなじみがあったのだ。

でも、夢多き、というか恋に恋する年頃に人気だったのは、

砂山の砂に腹這(はらば)ひ
初恋の
いたみを遠くおもひ出(い)づる日

不来方(こずかた)のお城の草に寝ころびて
空に吸はれし
十五(じふご)の心

やはらかに積れる雪に
熱(ほて)る頬(ほ)を埋(うづ)むるごとき
恋してみたし

などでしょうね。

啄木の苦境を知ると、

こころよく
我にはたらく仕事あれ
それを仕遂(しと)げて死なむと思ふ

友がみなわれよりえらく見ゆる日よ
花を買ひ来きて
妻(つま)としたしむ

一度でも我に頭を下げさせし
人みな死ねと
いのりてしこと

なんていう歌が納得出来たりした。

その後、借金して踏み倒したり、借金した金を遊興につぎ込んだり、素行をいろいろ言われるようになって、「ダメ男」が定着してしまったようだ。それで、嫌われちゃったのかな。

一つ思い出す事、

父の弟、つまり叔父は幼い頃養子に行き、何かと苦労したらしい。その叔父が、ちょうど私が高校生の頃だったかな、法事で集まった折、話してくれたこと。

辛いことがあると利根川を見に行き、

やはらかに柳あをめる
北上(きたかみ)の岸辺(きしべ)目に見ゆ
泣けとごとくに

の歌を口づさんだという。

文学とは縁のなさそうな叔父だった。

その叔父の支えになったのかと思った。

いろいろ問題はあったとしても、啄木は26歳で亡くなっているのだ。若すぎる死。もう、何でも許されると思うのだ。

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2014/5/5

久しぶり勝利&ガンバ  サッカー(マリノス)

今日は久しぶりに自転車で「スタジアムにゴー!」だった。陽射しは強いが、湿度が低く、いかにも五月連休の爽やかな休日。

憲法記念日なので、本来は護憲(壊憲に抗しての)の集会に行くべきだが、サッカーがあるのでは仕方ない。別の機会に行くつもり。

ガンバ大阪は久しぶり。2012年、オリジナル10・20周年記念動画を喜んでくれたのに降格したのだった。メンバーを見ると知っている選手が遠藤くらいしかいない。東口って元新潟のGK?岩下って、清水のあのラフプレー野郎?

マリノスは中盤が三門、小椋。浦和戦では積極的なプレーで、マリサポの中で高評価だった。中町、冨澤、兵藤、学がベンチなのか〜。

俊輔、遠藤と言う好敵手がそれぞれキャプテンを務める両チーム。スルーパスやFKが楽しみだ。

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ビッグフラッグ。1階へ落ちそうだったと言うのはこの向かって右端のことでしょうか?無事でよかった。

テレビ中継で使うガラス窓の席(特別観覧席)、その一角にマリノスユニの人たちが見える。プレゼントに私も応募したけれど外れた。一度でいいので、あそこで試合を見てみたいなぁ。

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撮影が娘なので、いつもと違って、ぼけてない。

試合開始。東京戦では結構厳しいヤジが飛んでいたけど、今日は、応援の声が多い。客観的に試合を観ようというより、どうしても勝たせなくちゃという気持が皆にあるように感じた。

試合開始まもなく、哲っちゃんのビッグセーブ。危なかった。

マリノスは伊藤、藤田の2トップ。それより目についたのは小椋の積極的な守備。三門は時々藤本と見間違えて(背番号が似てる)、ミドルシュートはてっきり藤本だと思った。

ガンバはユニフォームの背番号が見にくくて、遠藤ですら時々見失った。

前半の面白かったのは遠藤のFKの場面。私の位置からでは下平が倒されたのはわからなかった。その後、壁が近いの、なんだので、もめて、随分と時間がかかった。

下平と言えば、ガンバからブーイングを浴びていたそうだ。私は全く気づかなかったが、娘が「田中裕介状態だったよ」と言う。

ガンバの応援は懐かしかった。特に08年ナビスコや天皇杯、CWCで何度も聴いた。「ガンバガンバ」パンパンと手拍子の入るのとか、「ウィアマリノス」と同じ歌(これガンバの歌と思っていたら、マリノスの古いチャントだったんですね、13年度天皇杯で初めて知った)このガンバの「らららら」に「ウィアマリノス」を大音量で被せたのは愉快だった。

下平が手を上げて、俊輔からすばらしいスルーパスが出た場面、すぐにオフサイドの旗が上がったので、ゴールしても私は立ち上がらなかった。周囲はわぁっと立ち上がって、本当にみんなゴールを待っていたのだなと思った。得点にはならなかったが、あのプレーは閉塞感と打ち破るものがあった。

俊輔はプレーに精彩を欠いていた。俊輔の所で攻撃が停滞した。頭も身体も疲れているように感じた。それでも、あのスルーパスや3人に囲まれてもクロスを上げる技術とか、ここぞという時のプレーはさすがとしか言いようがない。何故そこにいる、という所でヘディングもしてたしね。

0−0で前半終了。

ハーフタイム、ガンバの選手が知らない人ばかりなので、強かった時って誰がいたっけ?と娘と数え上げてみた。橋本、中沢、加地、山口、二川、明神、あ、ベンチに二川、明神、今野はいるね。

後半開始。

交代があるようだ。学が出るみたいだ。

と、俊輔から伊藤へ縦パス、⇒藤田、ニアに走る、とネットが揺れた。本当に、大歓声、ワぁっと、それはそれはみな大喜び。ゴールをずっと待っていた。550分ぶりですってよ。

藤田はそのままゴール裏サポーターのもとへ。蹴った瞬間にゴールを確信したのかな、シュートしたその勢いのままゴール裏へ走って行った。
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喜んだ後の写真。こちらも一緒に喜んでいるから写真を撮りそこなう。

俊輔⇒学。後で録画を見ると、俊輔の表情は疲労の色が濃かった。実況アナの話だと「足はパンパンに張っていて、いつものFK練習もしないで、練習直後に引き上げている」そうだ。

その後、ガンバの攻勢があったが、ガンバのFWリンスは決定力不足。助けられた。

マリノスの選手たちがすごく生き生きしてきた。

セットプレー。蹴るのは藤本。あっという間に決まってしまう。ボンバーだ!決まった瞬間のバックスタンド!録画で見たら鳥肌ものだった。もちろん私も周囲も一斉に立ち上がってタオルを振り回した。

後半のハイライトは勇蔵のターン。

その前から、勇蔵のプレーに周囲はうまいなぁと言っていて、あのターンの時は大拍手、大笑い、ゴール以外では一番沸いたんじゃないかというくらい。
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しかもキャプテンマークを巻いている。この時初めてキャプテンマークに気づいたのだった。後半、勇蔵のプレーは目立っていた。

バックスタンドの応援は一体感があった。手拍子も響いていた。こういう時のスタジアムは本当に楽しい。

そんなこんなで今野が入ったのも宇佐美が入ったのもよくわからず、あれ、今野じゃん、宇佐美はどれ?なんて言っていた。

ガンバは攻めてはいたものの、焦りなのか、プレーが不正確で、全然怖くなかった。マリノス以上に不調、というか、これが実力なのか?試合終了時のガンバサポのブーイングも納得だ。

アディショナルタイム。4分表示に、ウルトラマン・デーなんだから3分じゃないの?と、皆思うことは同じ。淡々と消化して試合終了。
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久しぶりの勝利。みんな嬉しそうだ。

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俊輔も真ん中で挨拶。

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ヒーローたち。

連敗脱出。ノーゴールに終止符。ガンバありがとう。2008年の勝てない時期、私がコーヒー断ちをして勝利を祈っていた時、勝利をプレゼントしてくれたのはガンバだった。
(今回は勝利祈願をしなかった。つまりそれほど心配していなかったのだ)

ガンバとは、2000年、2人退場者を出しながら、ユ・サンチョル2点、三浦アツのFK、俊輔のスーパーゴールで勝った試合、ナビスコのPK戦、天皇杯準決勝とかいろいろ思い出がある。宮本・稲本がいた頃はガンバギャルが華やかだった。今はセレ女にお株を奪われ「ガバ女」になってしまった。

今野・遠藤代表コンビもW杯大丈夫か?と思えるほど不調に見える。この際、勇蔵・(本人希望でボンバー)を選んでくれないかな。

ま、とにかく、ACLもないので、ここを反攻の機会として連勝していきましょう!
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2014/5/2

キーシン評  音楽

音楽に造詣が深いとこういう文章が書けるのかと感銘を受けた。

私はキーシンコンサートの感想を4月19日に書いた。私のはコンサートの感想ではなくて、コンサートの様子報告にすぎないのだけど、その時小田島久恵さんのtweetを紹介した。

「キーシンの音楽にはエゴを感じない。渇望感とは別の計り知れない大きなものに突き動かされている音楽。あれは本当に不思議だな」

小田島さんは昨日(5/1)サントリーホールのコンサートを聴いての感想をblogに上げている。
http://fatale.honeyee.com/blog/hodashima/archives/2014/05/02/

本当にこんなふうに文章を書けたらどんなにいいだろう。私が漠然と感じたことを、その音楽と音楽家への深い知識から考察している。洞察している。

引用させていただきます。

「キーシンの超人的な集中力とストイックな没入、余計な愛想を振りまかない硬派なアプローチに聴いているほうも、襟元を正したくなる演奏だった。」

ど素人の私でも、キーシンというと、鋼質、硬質という喩えを使いたくなる。

「キーシンは、本当に孤高の芸術家だと思う。チャーミングな小品を並べるのではなく
50分もの長大なソナタを弾くことで、キーシンは自分の人生を表現していた。
あの黙々と語られるシューベルトの内面の抒情詩は、人を寄せ付けない種類のものでもある。
キーシンに弾けないものなんてないのだ。あのシューベルトの孤独感は、彼のリアリティであり、 自分の人生を振り返ったときに、彼にだけ見える景色なのだ。
ひどく秘められたものを感じる。音楽の奥深くにある何かに、強くひきつけられた。」

うーむ。

「世界中のリサイタルホールで喝采を浴びるキーシンは、ただの幸福の王子なのか?
それは違う。彼個人の人生にも深い苦悩があり、悲哀があり、闇がある。
音楽でそれを『解消する』ことは、キーシンの流儀ではないのだ。」

「今年で43歳となるキーシンは、芸術家としての人生を選び、これまでと同じように
これからの人生を生きていく。その毅然とした生きざまに、コンサートでの孤独な姿が重なった。」

コンサート後半はスクリャービン。「幻想ソナタ」について

「キーシンのストイシズムに隠された、真っ赤な情熱が見えたような気がした。
それはまた、喜怒哀楽という通俗的な『感情の貨幣』とは違う次元で
意思疎通を行ってきたピアニストの特殊性も感じられた。」

「通俗的な『感情の貨幣』」!!

前回(2011年)のアンコールでリスト「愛の夢」を弾いた時は実に淡々とした弾き方だった。今回の「シチリア―ナ」もそうだった。とても素晴らしかった。

通俗的な喜怒哀楽を音楽で解消しない、という評はすごく納得できる。

(別の機会に聴いたピアニストの「愛の夢」は思い入れたっぷりで、拍手喝采だったが私は媚びているようで嫌だった)

そして、
「アルペジオや和音が重なるところでも、ペダルは一度も濁らず、ミスタッチもなかった。」
そうなんですよねぇ。

横浜では空席が多くて残念だったが、サントリーは満席で補助椅子も用意されたという。サントリーはさすがですね。そして良かった。

「シューベルト、スクリャービン」は私もそうだったが、なじみが薄い。ショパンを入れないと日本の聴衆はなかなか納得しないらしい。切符の売れ行きに関係するとか。

でも、このコンサート最後はショパンですから。

4日のチケットがあるなら、もう一度聴きに行きたいが。。。
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